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「ぬい撮り」の熱さ。ネコフィギュアで挑戦したい3つの事。

知らなかった!ぬいぐるみ撮影→「ぬい撮り」

ご存じでしょうか?「ぬい撮り」。大変お恥ずかしながら、私はこの言葉を昨年6月に初めて知りました。しかし調べると、もう何年も前からあることで、ニュース等でも話題になっていたようです。実践者の方々、大変失礼いたしました。


私同様に、ご存じなかった方のためにお伝えしますと、「ぬい撮り」とは、ぬいぐるみを主人公に様々な場所で写真を撮ること。「ぬいぐるみ撮り」のこと、だそうです。「ぬい撮り」で検索すると、ずらーーっと出てきます。

ぬいP

【上図:「ぬい撮り」のイメージ。ぬいぐるみを主人公にした世界で撮影する】

ただし現在、検索しても去年、今年の記事・写真はあまり出てきません。おそらくパンデミックによる、外出や旅行が難しい状況の反映だと思いました。


私の中で、何かがピン!と来た。

そして私が昨年たまたま「ぬい撮り」というものを知り、興味を持ち、調べ、作例などを見たとき。「何かピンと来るもの」がありました。人様の著作物なので作例をここでご紹介することはできないのですが、しかし、自分の中で何か感じるものがありました。


それは被写体はぬいぐるみですが、その「造形物を主人公にしてストーリー性のあるビジュアル」を作っているところに私が反応したようです。それはもちろん自分の作品である「猫フィギュア」の世界観を、多くの方に知っていただく大きなヒントを得た、ということです。


写真、カメラがとても身近だった私の盲点。

私は多摩美のグラフィックデザイン科卒ですが、カメラや写真がとても好きで、勉強も実践もかなりしました。

大学生当時はデジタルカメラは存在せず、フィルムカメラ全盛。オートフォーカス技術でミノルタα7000が一気にメジャーになった時期です。当時、私はフィルム現像も、印画紙へのプリントも、自宅に暗室を作り、毎日作業をしていました。ホントに。

そんな私は、現在も自分の猫作品を撮影するのが好きです。私は露出やライティングや機材などの撮影技術の知識はそれなりにあり、現在のデザイン系の仕事でも活かしています。

しかし「ぬい撮り」を知って、「あー!」と反応したのは、被写体に、より感情移入した表現であり、その「思いの力」を強く感じたからです。

そこには撮影技術とか知識とは別次元の、写真を撮る楽しさや、被写体への愛情があるように感じます。そのとても主観的な写真の強さが、写真技術が好きな私にとっての盲点だったように感じ、私の中で「あ~、なんか良いなー」と思いました。

フィギュアの撮影、3つのアプローチ。

私はこの「ぬい撮り」を見て、今までの自分の撮影に対し、新しい世界の可能性を感じ取りました。

それは今までの私の撮ってきた手法よりも、ぬい撮りの手法が良い、という二極化した考えではなく、今までの手法に対して、新たな視点が増えたという感じです。


あえて自分で整理すると、モチーフを撮影する時に3つのアプローチがあるように感じます。


1:客観的撮影

1つはモチーフを客観的に、記録のように撮影するアプローチ。それは例えば美術館の図録で、彫刻作品を撮影する時などが代表でしょうか。背景は他のイメージが付加されないように無背景でシンプル。モチーフ自体を「描写する」「記録する」ニュアンスの強い撮影方法です。

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【写真上:客観的撮影の例】

当初、私はこの客観的なアプローチばかりで撮っていました。それはモノを見せたい。ディテールを説明したい。純粋に作品で勝負したいという思いが強かったのだと思います。


2:持ち主視点の撮影

2つめは、持ち主視点のアプローチです。これはモチーフと持ち主の関係を描きます。持ち主の部屋に置いてある時のイメージや、また持ち主の生活の中でモチーフが生き生きと存在するさまを描く方向です。

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【写真上:持ち主視点の撮影例】

この手法はある時、人かから「自分の生活の中にあるネコフィギュアを描くときっと魅力的だ」という意見を聞いて、この第二のアプローチをトライし始めました。まだつかみ切れてはいませんが、しかし良い表現の1つだと感じています。


3:モチーフ主観の撮影

そして今回「ぬい撮り」で感じたのが3つめのアプローチ。それが「モチーフが主人公になった写真」です。これは今までの2つとはまた違う次元の考え方で、モチーフにとっての世界を描くような表現です。

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【写真上:モチーフ主観の撮影例】

この「ぬい撮り」からヒントを得た第三のアプローチは、まだまだ試行錯誤中ですが大きな可能性を感じています。またこの3つの撮影法は、優劣ということではなく用途や目的に応じて使い分けていこうと思っています。

挑戦していきたい。新たな、楽しい世界。

さて、この第三のモチーフ主観の絵作りは、いろいろな夢が広がります。ネコフィギュアで、よりストーリー性のあるビジュアルが作れること。そしていろいろな場所や旅行先でも絵を作ることができます。

これは撮る私自身も楽しめる撮影です。やはり撮影者自身が楽しんで撮る写真や映像は、モチーフの魅力を発信する力も強くなると思っています。

立体造形が好きな私ですが、その一方、写真、映像、カメラもとても好きなので、この造形の魅力をいろいろな形で今後も発信していかれればと思います。



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ありがとうございます。
ネコ専門の造形作家54歳です「何の役にも立たないけど、そばにいると嬉しい」をテーマにレジンのネコを制作しています。多摩美を卒業後、広告会社でデザイナーとして勤務。その後どうしても「手でものを作りたい」と2020年に退職して造形作家に。 https://benieda.com