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【保護猫】知っているということで、選択肢が増えたら嬉しい

いろんなとこで、保護犬!保護猫!!と叫んでいるわたし。でも二年くらい前までは、人よりちょっと関心がある程度で、余裕があれば保護団体にお気持ち程度の寄付をする。そんな感じでした。

保護犬・保護猫に強く関心を寄せるようになったきっかけは二つ。ひとつは保護犬だった愛犬との別れ。もう一つは地域猫だった二匹の猫の里親になったこと。自分の人生で猫を飼う日が来るなんて全く想像していなかった。そんなわたしが里親になりました。

今日はそんなお話。

我が家の猫たちは、もともとわたしの住んでいるアパートに住み着いていた野良出身。2018年の11月くらいから見かけるようになって。そこからどんどん猫が増えていきました。

全然知らなかったけど、わたし以外の住民たちが、入れ替わり立ち代わりでこっそり餌付けしていたみたい。そりゃ増えるわ。栄養あって去勢避妊されてなかったら…。

見るに見かねて、2019年の7月にTNR活動をやっている「ノーモアアーリキャッツ」さんにTNR*に入ってもらって、これ以上増えないように去勢避妊手術を決行。大家さんに了承を得て地域猫になることに。(七匹くらい去勢避妊をして、最終的にアパートに住み続けたのは二匹)

*TNRについてはこちら:https://note.com/beni11220414/n/n81b0a8b9b1b7

これでやっとひと段落。人間も猫も共存できると思っていたら、クリスマス間近に管理している不動産屋から「猫に餌付け禁止!」「車を猫に傷つけられた責任誰が取るんですか?賠償金払ってもらいますよ」という内容の超絶強気な警告文が送られてきて。それまで猫のことなんにも知らずに放置してて、わたし達住民がTNRも依頼したのに。と、一悶着。

「住民が餌付けして懐かせた2匹の猫どうするんですか?」と聞いたら「山か野原に放す」と言われ「愛護動物を虐待したり捨てる(破棄する)と、動物及び愛護及び管理に関する法律違反となり50万円以下の罰金などもあります」と言ったら「行政に山か野原に放してもらうしかないと言われた」と言われて…。もうどっから突っ込んでいいのかわからないけど、こんなやりとりを散々して。

餌付けをして猫を懐かせた住民にも、責任もって飼ってくれる方いませんか?と聞いたけど、ほぼ知らん顔。でも、ひと家族だけ一匹なら迎え入れたいと言ってくれた方がいました。

抱っこできるくらい人間に懐いてる猫二匹を、どこかに野放しさせるわけには行かない。里親を探すでも、自分で飼うでもなんでもいいからとにかく捕獲しなきゃってことで、そのお家の人と捕獲をすることに。これまで、責任取れない命だからと何があっても猫に触らずいたけど、ここで初めて触わることになりました。

猫と触れ合ったことほとんどないし、不安だったけど、なんとか捕獲できて本当によかった。

そんなこんなで、自分で飼うか里親探すかを保留にしたまま一匹を家に入れました。それが黒猫のもずくです。先住に犬がいたので、最初は犬と猫で、どうなるのか人間としてはとても不安でした。もし、猫が犬に猫パンチしたらどうしようとか。

結論から言うと、本当に無駄な心配でした。喧嘩することもなく、互いにすんなりと受入れあっていた。レアケースなんだろうけど、とりあえずよかった。

犬が大丈夫なら、あとはもう人間が猫を責任持って飼うという覚悟を決めるのみ。獣医さん・パートナー・猫を飼っている友人に後押しされ、飼う覚悟もでき飼うことにしたのが、里親になったきっかけです。

…これで万事解決。かと思いきや、もう一匹の猫をお迎えすると言ってくれたおうちから、猫が鳴き続けててどうにもならない。このままだと飼い続けられないという連絡が…。

とりあえず、いったん預かるこということで、もう一匹も我が家にきました。どうやら、いつもべったり一緒にいた猫と離れてしまったのが原因みたいで、我が家に来てからは、鳴き続けることもなく。そうなったら、もうまとめて飼うしかない。それが二匹目を迎えるきっかけです。


猫と触れ合ったこともなければ、猫を飼おうと思ったこともない。ただ画面越しで見る分には、とてもかわいいし癒される。そういう存在だった猫を飼う。

わからないことだらけ。トイレも犬とは違うし、ご飯の食べ方も違う。すぐ吐くし、便は犬の何倍も臭い。家族になってわりと早い段階で血便されるわ、下痢しまくるわ。それでも、まわりに助けてもらい、時には弱音を聞いてもらいながら猫と暮らしています。

これを読んでくれたあなたも、ある日突然ひょんなことがきっかけで、猫を家族にするかもしれません。

大変なことも正直多いし、疲れて帰ったら部屋中猫砂まみれになることもあるかもしれない。それでも、それ以上の癒しやときめき、愛を猫たちはくれます。

猫、可愛いですよ。もちろん犬も。


さて、なぜ今日これを書こうと思ったのか。それはこの記事を読んだからです。

動物は自分がやらないと助けれない

本当にその通りだなっと思って。飼わないし責任ももたないけど、かわいいから野良猫に餌付けする。これは絶対ダメで。飼えないけど餌あげたいなら、不幸な命が増えないようにして(TNRとか)地域猫にするとかが、必要で。

でもそう言うことって、意識して情報得たり、自分の周りにそういう活動をしている人がいるとかじゃないと、知る機会すらないよなぁって。

お恥ずかしながらわたしも、アパートでTNRをするまで、TNRの存在もさくらねこ・地域猫の存在も知らなかった。それに、Love&Co.さんと一緒で「愛護団体に言えばなんとかしてもらえるものだと思っていた」うちの一人です。

だからこそ、こういう話を書き残そうと思ったわけなのです。犬を飼っているから飼えない。飼ったことないから飼えない。そんなことはなくて。多少はハードルになるかもしれないけど、100パーセント飼えないわけではない。

尊い命に関わることだから。長いようで短い猫の一生に関わることだから。飼育には、時間もお金もかかるから。無責任なことは間違っても言えないけど、もし、どこかで野良猫を拾ったら。見過ごさずに「家族になる」という選択肢を考えてくれる人が一人でも増えたらいいななんて思ったり。

知っているということで、選択肢が増えたら嬉しいなって。

そんなことを思って今日はnoteを書きました。


おわり。


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