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Labに新メンバー加入!あらためて向き合った「ウェルビーイングって、何だろう?」

ベネッセ ウェルビーイングLab(以下Lab)がスタートして1年と少し。この4月に新メンバーが加わりました。ベネッセの中でLabとは別の仕事をメインとしてもっており、兼務としてLabを掛け持ちする形での参加となります。それぞれのメイン業務とウェルビーイングを繋げた企画を行うことで、Labとしても活動の幅が広がりそうです。


Labに加わった新メンバーでワークショップを開催

新たにLabに参加してもらう5人のメンバーとともに語り合う時間をもち、「ウェルビーイングについての理解を深めよう」というねらいで、副所長の泉がチームワークショップを開催しました。

<メンバー紹介> メインの仕事と、好きなことのご紹介です。
あや 入学前のお子さま向け教材の製作を担当。お神輿を担ぐのが好き。
あきこ 小学1年生向け教材・サービスを主に担当。ビールを飲みながら夕食を作るのが好き。
ゆみえ 小学生の好奇心を育む教材の製作を担当。ジャズダンスを踊るのが好き。
ひろみ 子ども向けの英語教室事業を担当。スポーツや舞台(お笑い含む)をリアルで観るのが好き。
ちおり 介護サービス事業を担当。登山、音楽、レモンサワーが好き。

対話を通じて自分の価値観を認識し、相手を知ることができる

<ワークショップの流れ>
①    “私のウェルビーイングな状態” を考える
②    “目指したいウェルビーイングな社会” を考える
③    ”私のありたい姿“ を絵に表す

どれも、各々考えてから、全員で共有し対話をします。

Labではこれまでに何度かワークショップを実施してきましたが、今回特徴的だったことをご紹介します。

1つめは、上記 <ワークショップの流れ>の、②”目指したいウェルビーイングな社会” を考える にあたり、広く社会をとらえるのではなく、自身の仕事に関わる社会について、考えてみること。

2つめは、③ ”私のありたい姿” を絵に表すこと。これまでのワークショップでは、最後に言葉でまとめており、「絵に表す」というのは初の試みでした。

お菓子でリラックスすることも忘れません

一方で、これまでのワークショップと共通する点もありました。例えば、ウェルビーイングについて考えるとき、抽象的に考えるのではなく、幸せを感じる時間や空間、こんな気持ちを味わっているとき、など、具体的な場面を思い浮かべることがそうです。その具体的なエピソードも交えつつみんなで価値観を語り合うことで、他の人にも、その人が大切にしていることや人となりが見えてきます。

今回も、例えば ①"私のウェルビーイングな状態" を考える において、「みんなで一緒に何かをやり遂げたとき」というキーワードが3人に共通で出てきました。
でも、
ゆみえ:ダンスでみんなとステージをやり切ったとき
あや :地域の人や家族と一緒にお神輿をかついでいるとき
ちおり:忙しい日の夜勤を職場のみんなで成し遂げた朝
と、言葉の背景は様々で、エピソードからその人のイメージがひろがります。

②"目指したいウェルビーイングな社会" を考える では、自分が仕事で関わる人たちが幸せになるには、ということに思いを馳せた考えが多く共有されました。

ひろみ(子ども向けの英語教室事業を担当):例えば英語教室のような、学校・家庭以外の居場所がある状態
あきこ(小学1年生向けの教材・サービスを主に担当):いくつになっても、母になっても妻になっても、「自分」を大事にできる社会

介護サービス事業担当のちおりさんの言葉「あるかたがご自身の“自分らしさ”を忘れてしまっても、周りの人が覚えていて、そのかたらしく生きることを実現できる社会」には、皆うなずき、「深い…」「普段からご高齢者と接しているからこそ考えられること」「(我が子を見ていると)小さい子どもには自分らしさしかないから真逆!」などの意見が交わされました。

“私のありたい姿” を絵に表してみると…?

ワークショップの最後は、いよいよ今回初の試み、”私のありたい姿“ を絵に表す時間です。具体的なことは初めの段階としてはイメージしやすいのですが、もう一段階上の抽象化をすることによって、物事の本質を考え、全体像がつかみやすくなると言われています。今回は、特に抽象度が高くなる“絵にしてみる”ことに挑戦です。これまでに考え、語り合った結果をもとに改めて自分自身を見つめると、どのようなイメージが浮かび上がるのでしょうか?

一人一人、絵に込めた思いを発表しました。

「この絵の私は、片方の目は周りの人を見ています。周りの人にも気持ちを配りつつ、自分の心には常に正直である状態。そうあることで自分のやりたいことも見逃さずにいられるかなと思います。」


「自分の幸せに“他の人”はそこまで関係していないことに驚きました。まず自分を満たしワクワクして、そこから周りの人に広げていきたいのかも。一方で、(他のメンバーの発表を聞いて)周りに心を配ってくれる人たちにいつも支えられているのだと気づきました。」


「自分の幸せを自己完結できることはとても良いことで、素直にうらやましい。それに対して私の幸せには誰かが必要。笑顔の有無や健康などの状態にかかわらず、誰かが私を見てくれていて、その人のことを私も大事に思っている。その人のことを大切に思っているまた別の人もいて、その循環が広がっていることがありたい姿だと思いました。」


「自分と家族、地域の神輿会や消防団、子どもを通じたコミュニティなど、ゆるいつながりの中で地域や子どもたちの幸せを考えながら、幸せが伝播していくような状態。また、自分の幸せと周りの幸せの真ん中(皆の希望の落としどころが見つかっている状態)がたくさんあること。が、今思うありたい姿と考えました。」


「一言でいうと、”乾杯“。持っているグラスも中に入っているものもそれぞれ違うし、満たされていない人も落としてしまっている人もいる。でも、みんなで持ち寄り乾杯できたらいいよね、という寛容さを表したかった。また、私は考える前に人を助ける行動をしてしまうことが多いけれど、まず自分のグラスが満たされて初めて他の人のためになる、ということも意識したく、あふれたグラスはそれを表現しました。」

絵にすることで浮かび上がったみんなの“ありたい姿”。他の人との違いも明らかになることで、“私のありたい姿”をより強く認識できる、という効果もあるようです。

このチームで、Labは活動を拡げていきます

ワークショップを終えて、メンバーに感想を聞いてみました。

あきこ「自分の内面と向き合う機会が日常の中であまりないので、はじめてに近い体験ができました。『新しい自分に出会えた!』という感覚ではなく、『やはりそうか』という納得感が強かったです。」

ひろみ「自分自身の中のあいまいな(普段意識しない)ウェルビーイングな状態を思い起こしたり、他のメンバーのエピソードを知ったりすることで、ウェルビーイングであるための「因子」の粒をつかめた気がします。」

あや 「今大事にして過ごしていることはやはり自分のここ最近の核になりそうだから続けて行こうと思いました。また、他のメンバーに触発され、自分自身の為の幸せの部分も少し考えていきたいと思います。」

ちおり「みんな違うけれど、その違いがなんだか温かい、と言葉ではうまく表せない素敵な時間でした。」

ゆみえ「『いいね~』と互いの違いを認め合う空気感でした。このようなチームだと自由に発言ができ、クリエイティブでよい状態になれると思います。」

自身と向き合い素直な気付きを共有し合ったことで、自分自身にとってのウェルビーイングを改めて認識することができたと同時に、互いに小さな刺激を与えあう機会となったようです。このチームなら楽しく仕事をしていけそう、という雰囲気も全員が感じたのではないでしょうか。これからの企画へ、期待が膨らみます。
少し先にはなりますが、活動が進みましたらレポートもアップしていく予定ですので楽しみにしていただけますと嬉しいです。


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