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【まとめ】<JIS用語規定が変わってどうなる!?>「革」「レザー」の表記は動物由来に限定

ジャパンレザー界隈で、いちばん注目されている話題、JIS用語規定の改訂。「革」「レザー」の表記は動物由来に限定されることになりました。


説明会の開催

「東京レザーフェア」(東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館 4~7F/5月23日~24日)会期中の5月24日、同じ建物の8Fで、一般社団法人日本皮革産業連合会が説明会を行いました。


この写真では見えませんが、補助椅子も多数あり、熱気がある会場。

約160名もの方々が参加。質疑応答も活発でした!


一般社団法人日本皮革産業連合会が配布した資料(表)


一般社団法人日本皮革産業連合会が配布した資料(裏)


以上の資料をベースに用語の制定について説明が行われました。

一般社団法人日本皮革産業連合会では、皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト、Thinking Leather Action(TLA)が始動。同じく「東京レザーフェア」でブース出展し、公式ウェブサイトがオープンしました。


「サステナブル」の流れでマーケットに出まわっている「○○レザー」について、ユーザーの皆さまの受け止めが複雑で、その違いをご理解いただくため、さまざまな方法で継続的にお伝えしていくしかないのですが、JISの規定によって、明確化されてうれしいです。


メディアの報道とSNSでの投稿

今週に入り、メディアでの報道が相次ぎました。ファッションの業界紙「繊研新聞」の記事公開とともに・・・

Xでも投稿され、インプレッションが100万超え!

ファッション業界紙「WWDJAPAN」でも記事が公開され

同じく、Xで投稿されました。

同紙「モーニングダイジェスト」(2024年5月28日号)でも副編集長 小田島 千春さんがコメントしてくださいました。


さらには、【メルマガ連載】「エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY」(5月28日)で村上 要 編集長が取り上げてくださいました。

「○○レザー」に変わる、新しい名称についての提言、その視点はあたたかったです。

そして、説明会に参加なさったシニアエディター 林芳樹さんの記事も公開。今回の内容を整理して総括してくださいました。



ファッションローなどでご活躍の弁護士 海老澤美幸さんも、Xでリポストなさいました。


クリエイターたちの発信・投稿

今回の説明会の前に先行配布された資料をもとに、MAKAMIさんがいち早く Xで投稿してくださり、インキュベーション施設 台東デザイナーズビレッジの鈴木村長がリポストしてくださったほか、たくさんの方々にリポストされバズりました。


今回の説明会のレポートも noteで投稿してくださっています。動物由来ではない「○○レザー」を使用していた方の今後の対応は? など、とてもくわしく解説。必見です!

本日5月29日には、一般社団法人日本皮革産業連合会 公式ブログ、村木るいさんの連載でも今回のJIS用語制定について投稿。

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月一回スペシャルコンテンツを連載中。

イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

前述の「WWDJAPAN」のYahoo!ニュース配信とそのコメントや、「繊研新聞」の記事に対する、はてなブックマークのコメントなどをピックアップし分析。

セミナーの講師も数多く担当し、たくさんの方々へレクチャーをし続けている村木さんでさえも
「革という素材を知ってもらう努力を続けるのは大事だな」と思い知らされた、とコメント。

言葉の重みを痛感しました。


大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」の横井さんも説明会に参加し、レポートをアップしてくださいました。ありがとうございます!




この流れを受けて、レザークリエイターの投稿も続々と。

バッグと小物を手がける「Via」デザイナー たかつよしえさんは、フェイスブックで投稿(5月29日13:30)。



このほか、くわしくお聞きすると・・・


「お客さまからは、ヴィーガンレザーと言う言葉は聞いたことはないと思うのですが、店頭で“これは合皮?本革?”と聞かれることは多いですね。

せっかく買うなら
やっぱり本革の方が長持ちするし、感じもいいわよね〜。

とよく言われます。

思ったより、ヴィーガンレザーという表現は、ユーザーの皆さまにそこまで浸透していないのかも知れませんが、
区分けがしっかりできることは、ほんとうにありがたいと思います!」(たかつさん)

と語ってくださいました。



今後は・・・

レザーの代替素材として開発し提案された植物由来の素材は、 今後 それぞれの新しいネーミングが必要となります。海外の規定に合わせた、日本国内の規定であり、法的な拘束力や罰則などはないものの、百貨店や専門店での取り扱いについては難しくなるかもしれません。登録商標の「○○レザー」という名称であっても、なんらかの対応が求められていくでしょう。

レザーを愛するクリエイター、ビジネスパーソンが、安心し自信をもってユーザーの皆さまにお届けできるようになりました。

さらにご理解を深めていただけるようなプロジェクトも準備中だそうです。

また、改めてお知らせさせてください。


なお、説明会で配布された資料は、こちらからダウンロード可能です。

ご不明な点は、一般社団法人日本皮革産業連合会までお問合せください。こちらの「お問い合わせフォーム」をご活用ください。


このほか、ジャパンレザーの最新傾向は下記リンク先をご覧ください。


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