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サカノボル日記7月10日〜

7月10日

今日は月イチの大事な呼吸スクールの日。行きの電車の乗り換えのホームに一人ぽつんと立ってるとき、ふと昨日再会した友人のことを思い出した。
5月に彼女が大変な病気になり緊急入院したと聞いたときは自分でも意外なほどにショックを受けてしまったのだけど、幸い治療が効いて無事に退院し昨日久しぶりに対面したときには、感極まって涙が出てしまった。
そんな彼女との涙の再会のシーンを思い出しながら、「あ〜無事に生きて戻ってきてくれて本当によかったなぁ。」と心の中でつぶやいたとき、ふと湧いてきたのは、、、私は先日病気で亡くなったいとこにも、10年前に自死してしまったいとこにも、生きていてほしかったんだなぁということに初めて気がついた。
それは当たり前のようなんだけど、私にとって「生きていて」と思うには理由が必要で、そんなに仲良くなかったし、もともとあまり会ってなかったし、連絡をマメにしてなかったし、何より私は彼女たちを生前そんなに気にかけていなかったし、、、だから「生きていてほしい」と願う資格なんてないと、自分にそのセリフを許してなかったのだ。
生きていることがいいことで死ぬことが悪いこと、とは決して思ってないし、全てに意味があると思っているけど、、、そういうことはおいておいて、シンプルに「生きてて!」っていいう理屈じゃない感覚が自分の中にはあったのだと認めることができた。

7月9日

いろいろと動き回った1日。
お友だちのママ2人がアクセサリーと絵のコラボ展示会をやっていたので覗いてきた。想像以上に素敵な作品ばかりで、なんだかその場があることが奇跡のように感じられて、感動してちょっと泣きそうになってしまった。
そこで1枚の絵を購入させていただいた。その絵をみたときに、私のための絵だ!って思ってときめいたし、他の人のところへ行ってほしくない!って独占欲もわいてしまった。こういう出会はうれしい。

7月8日

ニシンの山椒漬けというものをつくった。身欠きニシンを戻してきれい骨をとって山椒の葉でミルフィーユにして醤油と酢とみりんと酒で漬けておくだけ。どんなお味に出来上がるか楽しみだ。
それから午後は一時帰国中の同じ名前の友人に初めて会いに行く。同じ名前がご縁でclubhouseでつながって、そのあと”バク転”というキーワードで検索したら引っかかった彼女の投稿がきっかけで私がメッセージを送ってつながったのでした。体操以外にもマリンスポーツが好きだったり、あとはお誕生日も並び月で同じ年という。そんなご縁でつながって、いつか会いたいと思っていたらそれが叶ってうれしかった♡共通する友人がいて(それも全く別のご縁なのだけど)3人でお茶しながら、まるで昔から知ってる友だちのような不思議な感覚だったな。
そこで別の友人の男性が心筋梗塞で手術したと聞いてびっくりした。今年はとことんそういう年なんだな。
そして夜はお待ちかね、近所のお友だちと海の家で飲みごはん。子どもは真っ暗な砂浜でサンダルをなくしたけれど、ずーっと走り回って遊んでい夏を満喫してます。

7月7日

父の病気のセカンドオピニオンを聞きに名古屋の病院まで。日本屈指の手術実績を誇る外科医で、いまかかっている病院では「切れない」といわれたものも「うちなら切れます」と。先生は父とそんなに年齢が変わらないのにとてもそんな歳には見えないほどとても逞しくてパワフルで、ご自身のスキルと実績に自信と誇りを持っているのが伝わってくる力強いお話に、父本人にも私たち家族も希望をもらった。診察が終わって待合室で、なんだか胸が震えていた。ずっと震えていた。人の心を震わせる人がいる。
この病も治療はあらゆる選択肢があって、自分で選択もできるが、選択しないで任せてもいい。そしてどれを選んでも正解かどうかなんて誰にも分からなくて、結果論しかない。完璧な治療はいまのところない。父の場合は、本人が希望を感じてこの医師に任せようと思えていることが何より大事なんだろうと思う。いよいよ治療方針に見通しが立って一安心。


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