見出し画像

生きにくい男子やってます【自己紹介】

僕は気をつかって生きてます。

今思い返すと、
僕が気を遣いはじめたのはかなり前です。


気遣いのはじまり


「じじ大嫌い!」


幼いころ、母に言いました。
窓にすだれがかかっていたので夏だったんだと思います。


祖父は僕が産まれる前の事故で
脳に障害をもっていました。

詳しくは分かりませんが、
怒るのを我慢できなくなって
しまったそうです。

だからか、

母と祖父は毎日のようにケンカをしていましたし、毎日のように怒られました(笑)。

階段を歩く音が聞こえると怒られる
洗面所の地面が少しでも濡れてると怒られる
扉が閉まる音がすると怒られる


僕は祖父が好きじゃなかったです。


ある日、祖父が事故でなくなりました。
祖父と祖母がケンカして、勢いで家を飛び出した時です。


病院から帰ってきた母は
「死んじゃってた」
と、僕を抱きしめながら泣き崩れました。

初めて見る母の姿に

「祖父を愛してたんだ」

「大切な人を嫌いと言って
母を傷つけていたんだ」

と気づき、
後悔したのを鮮明に覚えています。


それ以来、

「今の傷つけたかな」
「こう言った方がよかったかも」

と発言を振り返る事が増えました。


小学生の頃です。


悪口陰口の溢れる職場

期待に胸を膨らませた社会人一年目で、
『言葉は人を潰しうる』と知りました。


僕は同期に恵まれました。

僕の同期は太陽のように元気ハツラツで、満面の笑みで「私には野望があるの!」と夢を語っていました。


僕はその同期と同じ配属先になりました。
そこは、悪口陰口に溢れていました。

出勤している従業員が
その日いない従業員の陰口を言う。

気にくわない事があると
相手に聞こえるように
バックヤードから悪口を言う。

話し声が聞こえるたびに
「今している話は自分じゃないか」
「何かミスがあったんじゃないか」
と怯えてました。


そんな環境に耐えられず、
太陽のような同期は毎日泣きながら働き、
つぶれていきました。

僕は何もできませんでした。

言われる人の気持ちと、
『言葉は人を潰しうる』と知りました。


コロナ禍で見かけた“大人”たち


2020年、相次ぐ訃報。

『言葉が人を潰しうる』と知った僕は、
『言葉が人を殺しうる』ことに衝撃を受けました。


当時はなぜ言うのかわかりませんでした。

なぜ言われた人の気持ちが
わからないのだろう?

なぜ言われた人が
どんな気持ちになるか
想像しないのだろう?

相手のことを考えると、
とてもじゃないけど言えません。


そんなある日、一冊の本に出会って僕の疑問は“大切なこと”に変わりました。

『コロナ時代の僕ら』です。



「自分はうつってもいいからマスクをしない」
「気にくわないから批判する」

と言ってる人と

「マスクをせず、相手にうつしたらどうなるんだろう」
「これを言われた人は、どう思うんだろう」

と考えられる人の違いは

自分の言動で相手がどんな影響を受けるのかを“想像する力”があるかないか、だとわかりました。


相手の感情・相手への影響を想像する『気をつかう』『顔色を伺う』『人目を気にする』はこれからの時代に必須な力です。

今まで悩みだった僕のコンプレックは、“大切なこと”に変わりました。


生きにくいけど生きづらくはない

僕は言葉を気にします。
顔色を伺います。
他人の目を気にします。

それは、
相手を傷つけないため。
相手に迷惑をかけないため。


気遣いは人のためにあります。

気遣いは“思いやり”“優しさ”です。

気にする対象は多くて生きるのは大変だけど、辛くはありません。


今日も気をつかって生きてます。

『べー』でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?