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裸婦

印象派の画家と言えばルノアール かモネか…
書の仕事の打ち合わせに喫茶店ルノアールを指定してくる業者がいたのですが…どうしても反りが合わず「私はルノアールよりもモネの方が好きなので…」と煙に巻いておりました…
ルノアールはふくよかな女性の裸…裸婦という裸婦を描きまくったことで有名ですが…
当時の印象派は酷評されておりました。
木の影が肌に映った部分を青色で表現した「陽光のなかの裸婦」は死体のように腐った肉の色と言われ「やっぱ印象派は無理っす…」と言ったかどうかは分かりませんが…
印象派から離れた時期もありました。

伝統的な絵画である歴史画や宗教画が主流の時代…
この印象という言葉自体が悪口として使われておりモネの「印象•日の出」という作品を見た記者が「描きかけの壁紙の方がマシw」「印象かぁ…確かに私もそう思ったw」などと酷評を受けました。
今で言う炎上でしょうか??

当時は入学式 や七五三などで記念写真をスタジオ で撮るようなノリで肖像画を描いてもらっていました。
そこで求められるのは出来るだけリアルにあるがままを書くこと…
しかし、写真が発明され普及していくとリアルに書くだけなら写真の方がいいと肖像画を書く画家は仕事がなくなっていきました…

酷評された印象派が評価を受け生き残っていったのは絵描きにしかできないことをしたから…なのではないかと私は思っております。

このSNSが発達した現在…AIに仕事が奪われると同じようなものかもしれませんが…SNSでしかできないこと…また書家として自分にしかできないことはなんなのか??
そういったことを考えて日々作品を書いております。

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