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中国で急成長の”ペット経済”で次々と現れる奇抜なサービス。ネコをリモート飼育するサービスと数々の炎上はいずれ日本でも起こると予想

tiktokを見れば猫の動画が延々と流れてくるし、Wechatのモーメントを見ればみんなの愛犬愛猫のポストが溢れかえっている最近。

中国のペット市場はこれからやばいくらい成長しますよ、というnoteを書いてから5年。そして今、そのときの分析を上回るとんでもない成長となっていて、日本ではあり得ないようなサービスや炎上がたくさん起きているのです。

36krさんの記事でも取り上げられていましたが、特にネコの伸びがすごいです。2023年に中国で登録された犬は前年比(以下同)1.1%増の5200万匹に対して、猫は6.8%増の7000万匹。飼い猫の数が飼い犬の数を逆転しました。

若い世代で圧倒的にネコ派が増えていること、少子高齢化&未婚が増えていて高齢者家庭や独り身の人がペットを求めていることで普及していることなどがあげられています。しかも、世帯でのペット普及率は2023年でまだ22%。欧米(特にアメリカは70%超えとのこと)に比べるとまだまだ伸びしろがあり、今後さらなるペットネコが増えることが確実視されています。

当然ビジネスとして参入する人が爆増しているうえに、消費者の方もネコにかけるお金がどんどん高額化しているというデータも出ていて、新しい商品やサービスもたくさん現れています。自動で水や餌やり、自動でトイレ掃除、ネコと過ごせる(連れて行くのではなく施設側が用意の)宿泊施設、ネコ同伴旅行を専業とする旅行社、など多岐にわたります。


■野良猫をリモートで見守るサービスのユニークさと炎上

そんななか、面白いなと思ってまず今日伝えたかったのは、自分でネコは飼えないが映像を見たり見守ったりしたいという要望に応えるサービス「街猫(ジエマオ)」。おもしろいサービスですが、これが炎上しております。

(画像;Baiduより)

「街猫(ジエマオ)」を利用するユーザーは、各所(路上)に設置されたWEBカメラつきの餌供給スポットのライブ動画を見て楽しむことができるほか、アプリで有料の"コイン"を購入して、そのコインを使って”リモート餌やり”をすることができます。

↑ライブアプリのようなUI。投げ銭でネコに餌を与えるようなイメージ

小屋内部にはスマート給餌器、ライト、餌やり場、飲み水、餌の貯蔵庫などが設置されているほか、3つの高解像度カメラで小屋の中の様子を常に監視できる。一部の小屋は愛好家によって装飾されていて設備はかなり整っているようです。

どれだけ人気なのかというと、

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