中国人とのチャットのマナー知ってますか?中華ステッカー「表情包」を紹介
中国の若者とオンラインチャットをするときに、以下の絵文字を使わないほうが良いです。
この2つの絵文字は、テンセントが2007年にIMソフトQQにリリースした「表情」(中国語で絵文字のこと)。元々はフレンドリーな感じの笑顔を表したかったそうですが、不自然な笑顔。その不自然さに中国のネットユーザーから全く別の意味が付けられました。
上のスマイルは「皮肉の微笑み」「どうしようもない微笑み」「返す言葉が見つからなくてこう笑うしかない微笑み」など良くない意味を含んでると解釈されます。
下の手を上げてるスマイルは「バイバイ」を表したかったそうですが、「もう帰ってこないでね、さようなら」や「(冗談の意味で)これから友だちとしていられないバイバイ」「WTF???」などの意味と解釈されます。
中国の年上の人はバリバリスマホ使います。60代の人でもオンライン決済をガンガン使ってきますが、世代間の文化までは理解できません。若者の文化を知らない人はたくさんいます。
下記の画像は、両親との温かいチャット内容のはずが、絵文字の意味の違いにより、若者が怒られた?と勘違いそうな会話で、一時話題になりました。
↑親:「外では気をつけて、ちゃんと食べなよ」 子供「...おお、ありがとうママまたね」
その微妙な違いって分かりますか。なぜこの差が出るかについての議論も展開されてます。興味があればリンクをご参考ください(もし読めないから訳してくれよって人はTwitterにDMください)
今日は中国の発展しすぎるステッカー文化を紹介したいと思います。
中国コミュニケーションに必須の「表情包」
僕のノートにもちょこちょこ出てきましたね、すでに気付いた方もいると思います。
表情包は文字通り「表情」(絵文字やステッカー)の「包み」で、Wechatなどで無料でダウンロードできるものが多いです。クリエイターが自分でリリースすることも可能です。LINEのスタンプに近いイメージですね、画像にメッセージを組み合わせてコンテンツにしてます。
最近はとても人気のものやとてもかわいい作品だと1元ひと包み(だいたい20個から30個が入ってます)で売ってるものもあります。また、ステッカーストアでは自分の友達が利用しているものが表示されます。
↑「xx个朋友...」は他にxx人の君の友達が使ってるよってことです
宣伝の一環としてオフィシャル「表情包」をリリースする映画や番組、芸能人もいます。こちらは先日公開の映画にあわせてリリースしたもので僕もヘビーユーザー。
↑ピカチュウの「表情包」は今超人気よ
IMEが提供する「表情包」
先日紹介した変声できる入力アプリ(IME)の「搜狗」も、ユーザーのニーズを受けて豊富な機能を開発してリリースしています、紹介しますね。
まずは定番のものがあります。
そして中国のネットユーザーがよく使う「表情包」(ステッカー)も入ってます。
また写真さえあれば簡単に自分で絵文字やステッカーを作ることも可能です。
↑絵文字を自作する画面
せっかくなので今回作ってみました。
↑人気のセリフや文字のスタイルや色も簡単に調節できます。自動的にアプリに保存されてそのままSNSやチャットで使えますから必須アイテムです。
こんなのも作ってみました、日本語もいけますよ。
↑フォントも好きなのを選んで、自分だけの「表情包」
(文字入りステッカー)完成
コミュニケーションの形が進化した
「表情包」の文化は既に中国人のコミュニケーションのやり方を変えたと言っても過言ではないです。新しい携帯にWechatをインストールしたら次の行動は「表情包」を探すことになります。
↑「表情包が全部無くした、誰か頂戴!」てリクエストしたらみんなが素早く反応した笑
冒頭で紹介したように、中国でも年齢によって文化はだいぶ違います。年齢層の相違でよく使う表情包のスタイルも違います。(日本のLINEは上の方の世代がどのくらいスタンプ使うかわかりませんが、ここでは親の世代も表情包を普通に使います)
ざっくり世代別を2つにわけると、こんな感じです。
↑若者がよく使う表情包のイメージ
↑親世代のイメージ
感覚的には40代後半からこのスタイルを使う人が多いです。若者が「中老年表情包」と名付けてギャグとしてたまに使う人もいます。
個人作成のものは、良く見かけるパンダシリーズから一気に広がり、いろんな画像を利用して作ったり、他の人の作品を保存したりしてます。(画像の著作権の件はおいといて)
ネコ派の私もいっぱい保存しました。いくつかを紹介したいと思います。入れた文字と画像のギャップが絶妙に面白いです。たとえば
とあるKOLがサポートを求める時にこんなもありました。
中国のネットでよく使う決済サービス全部対応されてますね笑
また、くまモンが中国の番組とかに出たことないのに、中国では超人気なんですが、人気キャラクターになったのも表情包のおかげです。ゆるキャラをバズらせるのに苦戦してる方々、まずは中国の表情包でバズらせて逆輸入させるってどうでしょうか?
日本好きのネットユーザーも多いですから日本の番組の画像をそのまま利用する人もいます。
年号変更の時も、すぐに表情包が作られました。令和の発音で中国語で「疲れましたか?」で、中国のネットユーザーが使ってます。
こんな感じでなんでも「表情包」にされます、そしてWechatでの会話に速攻で使われるんです。
普及しすぎて、学校の教材やHowToのマニュアルにも使われていてもはや誰にも止められない笑。。まだまだ紹介したりないので、今度続編書きますね。
まずは「表情包」をググって気に入った画像ダウンロードしてみてくださいね!
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