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アリババ動物園が誕生!アリババのサービスとキャラクター戦略

中国に詳しいみなさん、アリババ動物園って聞いたことありますか?

中国の誇るジャイアント企業「アリババ」についてはみんな知ってると思います。今やEC以外での事業の多角化がすごくて、もはやサービスを全部把握しきれないほどです。

実は彼らのサービスごとに動物のキャラクターが設定されているんです。例えば日本でも話題となったアリババ系のO2Oスーパー「盒马」のイメージキャラクターはカバ。

以前のnoteで、コロナで武漢の動物園がピンチのときに、アリババのスーパーとデリバリサービスの盒马(カバ)が助けたエピソードを紹介したことがありましたね↓

カバ以外にもたくさんの動物のイメージキャラクターが誕生していて、いつの間にか動物園まで作られました(バーチャルですが)。

今日はその動物園に入った動物たちと事業についてを紹介します。これでアリババの事業について楽しく詳しくなれます!

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↑アリババのデザイン機構の紹介によると、動物園の動物はそれぞれアリババのメインブランドに属するサブブランド

つい先週、アリババと上海自動車グループが共同で立ち上げた自動運転事業「斑马智行(Bānmǎ zhìxíng)」も、動物園の仲間入りが発表されました。

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ブランド名「斑马」とはゼブラですので、もしかしてアリババの事業では?と思いましたが、やはりそうでした。

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↑オフィシャルの最新データは2020年3月24日までのもので、今日はとりあえずこの画像を基準にして紹介します。今は29以上に増えてます

(左上 → 右下の順に)

・名前:侯三迷
動物:サル
代表事業:アリババが買収した動画サイトの優酷(Youku)

・名前:平三勇
動物:ラーテル
代表事業:アリババの半導体事業T-head

・名前:钉三多
動物:アマツバメ
代表事業:リモート時代に大活躍した多人数多プラットフォーム共同作業アプリ「钉钉」(これも書いたことありますね、このエピソードも面白いので良かったら見てみて↓)

・名前:飞猪
動物:ブタ
代表事業:旅行関係のオンライン予約プラットフォームの「飞猪」

・名前:麦可疯
動物:ではなく、マイクです。
代表事業:アリババが買収したチケット販売プラットフォームの「大麦」

・名前:喵公仔
動物:ネコ
代表事業:アリババのB2CプラットフォームTmall

・名前:袋耳朵
動物:カンガルー
代表事業:ビッグデータに基づくマーケティングプラットフォームのアリママ

・名前:考拉
動物:コアラ
代表事業:ネットイースから買収した越境ECプラットフォームの「考拉」

・名前:菜小鸟
動物:鳥
代表事業:アリババと中国大手配達会社5社が共同で立ち上がったビッグデータに基づく物流事業の「菜鸟裹裹」

・名前:高小德
動物:鷹
代表事業:アリババが買収した地図アプリ大手の「高德地图」

・名前:友小盟
動物:ハチドリ
代表事業:第三者データ分析サービスの「友盟」

・名前:小七
動物:フクロウ
代表事業:アリババが買収したネット文学プラットフォームの「书旗」

・名前:饿小宝
動物:柴犬
代表事業:アリババが買収したデリバリ大手の「饿了么」

・名前:银小泰
動物:角があって爪もある謎の動物(わかる人教えてください)
代表事業:アリババが買収した百貨店の「银泰」

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・名前:橙小狮
動物:ライオン
代表事業:アリババのスポーツ事業グループの「阿里体育」

・名前:支小宝
動物:蟻
代表事業:アリペイをはじめるアリ金融事業グループ「蚂蚁金服」

・名前:鹿小佳
動物:鹿
代表事業:アリババの健康事業グループの「阿里健康」

・名前:阿牛
動物:牛
代表事業:アリババのB2B事業グループ

・名前:淘公仔
動物:ではなく、人形です。
代表事業:アリババのEC事業のタオバオ

・名前:盒马
動物:カバ
代表事業:スーパーやデリバリ事業の「盒马鲜生」

・名前:章小聚
動物:タコ
代表事業:共同購入割引ECサービスの「聚划算」

・名前:咸鱼
動物:魚
代表事業:C2Cプラットフォームの「咸鱼」

・名前:虾仔
動物:エビ
代表事業:アリババが買収したオンライン音楽プラットフォームの「虾米」

・名前:UU
動物:リス
代表事業:アリババが買収したブラウザのUC

・名前:票票
動物:ではなく、タオバオ人形の親戚(に見えますが謎w)
代表事業:映画や公演チケットの予約プラットフォームの「淘票票」

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・名前:欢猩
動物:ゴリラ
代表事業:アリババが筆頭株主である宝くじ事業の「亚博科技」

・名前:小ET
動物:宇宙人
代表事業:アリクラウド

・名前:小九
動物:謎
代表事業:アリババが買収したモバイルゲームプラットフォームの「九游」

・名前:Lazzlion
動物:ライオン
代表事業:アリババが買収した東南アジアのEC大手のLazda

けっこう謎な生物がいました。もし詳しい人、アリババで働いてる人で知ってたら教えて下さい!

自社の事業だけではなく、買収や合併、筆頭株主である事業の数々で、もともと動物がイメージキャラクターを担当していた会社もあります。アリババの融資をもらいたければ、最初から動物キャラを作っておけば有利になるかも。

かわいいかどうかは別にしても、こんなに強いキャラクターがたくさんあるのは良いですよね。このキャラクターを使って、アリババもついに「盲盒」(トレーディングボックス)をはじめました。

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欲しい人はこのQRコードから買えます。マニアな利用者は欲しいでしょう

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事業もイメージキャラクターもここまで増えて、たくさんの戦略が可能になってます。メイン事業のイメージと動物を繋げてグループ全体にシナジーを出しています

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↑特徴のある動物キャラクタはユーザーに覚えやすいし、特別の日や宣伝にも使いやすいです。これは「国庆节」のもの

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↑コラボレーションもやりやすいです。画像はフランス発祥のスポーツ&アウトドア用品店デカトロンとのコラボレーション

このnoteを書いてて、アリババの事業の幅広さとPRやマーケティングの強さを再認識しました。そしてキャラクターも特徴があって愛らしいんですよ、そのうち映画とかアニメも始まるんじゃないかと思っちゃいます。

最後に、以前書いた「盲盒」(トレーディングボックス)のnoteを貼っておきますね!

(参考資料)


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