りりちゃんのTwitterを読んで

「「おぢに魔法」SNSで指南 パパ活詐欺商材販売疑い「りりちゃん」」
という記事を毎日新聞で読みました。

そこから映画「紙の月」のような妙な清々しさ、りりちゃん本人の魅力を感じてTwitterを読んでみました。

そこから受け取ったのは、歌舞伎町の闇、りりちゃんの人間としての魅力、そしてSOSでした。

「歌舞伎町」というのは地方に住んでいる私からすると、東京のきらめきと闇の深さを象徴するアイコニックな言葉というイメージです。椎名林檎も「あたしの庭」だと歌っていますね。
そんな漠然としたものです。

ですが最近のニュースをみると、パパ活や「立ちんぼ」と呼ばれる売春待ちの女性たちが増えているとのことで、東京の人は実際に闇に足を突っ込んだり、突っ込まないように気をつけたり、溺れてしまった人を眺めたりしているのだろうなと戦慄しています。(かく言う私も眺めているひとりにすぎない。)

りりちゃんのここ数日のTwitterから分かったことは、孤独からホストに人との繋がりを求め、それが貧困につながり、風俗店勤務やパパ活で賄う、その仕事が自尊心の低下につながり、より深い孤独を生み出す、という泥沼のループが生まれているということでした。

歌舞伎町の泥沼構造

人とつながりたいけれど何を話したらいいのか分からないからホストに行く、これはりりちゃんがターゲットにした「おぢ」達(あまり女性と会話したことがない孤独そうな男性)と同じ構造です。

お金を払って人との繋がりを感じるしかないと思い込んでいる人々が、搾取され、搾取し、おそらく「おぢ」達も何者かを搾取し、(パパ活してる時点で女の子達を搾取してる卑劣な連中だと私は思います)そうして社会がどん詰まり。

ホストクラブや風俗の経営者、歌舞伎町の地主、東京都、政治家は高笑いでしょうね。

なんて救いのない社会なんや。

ところで、Twitterでりりちゃんは質問を受けて温かく前向きな返事を良くしていました。コメント欄にあるように本当に救われた人達がいるのだと思います。
その中のひとつ、「りりちゃんは花火になりたい人ですか?つくりたい人?みたい人?」に

「花火作りたいです。それで作ったものをみたいです。作ってよかったねってみんなで誰かと言い合いたいです。」

りりちゃんのTwitterより

と言っていました。なんか涙が出ました。
パパ活にむらがる男たちからお金まきあげる方法女の子達と共有して、まきあげたお金みて
「よかったね」ってなったんなら、なんかスッキリやで。紙の月みたいな美しさまであるよ。
倫理観バグってるかもやけど。

でもその後のTwitterでは罪の意識や希死念慮、貧困、さみしさ、孤独、でホームレスになり風俗店勤務に逆戻りとなっている。
その後、辛いツイートも多々あった。

私が今伝えたいことは、ただただ応援しているということ。本当に今日知ったりりちゃんやけど、Twitterみて、人間を求める心、共感し、同じ苦しみを味わう女の子へのやさしくてあたたかくて強い言葉に胸打たれたんや!
いつか犬飼えるようになってな!!

日本社会はクソみたいで悲観的な人ばっかりでアンハッピーエンドかもしれんけど人生を楽しんでいきいきと生きてほしい。
ジョンアーヴィングのホテルニューハンプシャー読んでほしい。

自分のくまを見つけてほしい。



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