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風通しのいい暗いはなし

2021.8.10(火曜日)  got a fever

あらまぁ、熱。

昨日の日記で「倦怠感はあるが、熱はない」と書いた。あれを書いたのは夕刻だったが、その後なにやら体がおかしげな雰囲気になってきた。熱を測ったら37.5度。びっくりするような熱ではないが、1回目(ワクチン接種)としては嫌な雰囲気になってきた感じがした。食欲ありとも書いたけど案の定食欲もなくなった。うどんを湯がいて食べてそのまま寝た。夜中に熱は測ってないが、今朝になったら平熱に戻っていた。腕の痛みも治った。よかった。これで2回目までは平和に過ごせるだろう。

朝起きたら台風の風を怖がって家庭内行方不明になっていた猫もどこからか出てきて、私の顔を見るなり「にゃにゃにやぁ〜」と声をかけてきた。『お互いに大変だったね〜』という挨拶だろうか...私も「にゃにゃにやぁ〜」と真似をして答えておいた。今日は猫も元気にカリカリも食べて走り回っている。よかった。

ずっと滞っていた読書を再開して、岡田育さんの「我は、おばさん」を読み終えた。エッセイなのだけど、いわゆる「素敵なおばさんになりましょう」的なよくあるエッセイではない。そう思って読み始めるとちょっと痛い目にあう。岡田さんのものすごい情報量と分析力によってもうそれは論文と言っても過言ではないような読み物になっていた。

日本における「おばさん」と呼ばれる世代はなぜこうも虐げられたイメージを植え付けられているのか...いつまでも「少女」でいたいと思う女性が多くて、それが叶えられなくなると「女子」と言い張り、「女子」も難しくなってきてそろそろ「おばさん」に入る頃、女性はそれを拒否して次は「可愛いおばあちゃん」を目指すことになる。「おばさん」より「おばあちゃん」の方が許せるのだ。その心理は何だろう?私もおばさん真っ盛りであるが、私はおばさんで結構と思っている貴重な存在だ。でも、なかなかそれを認めたくない「自称女子」がいることは間違いない。海外の文学作品や日本の古典文学までモーラしてそこらへんの闇を解いていく。このエッセイ(いや、論文?)は、単なおばさん論ではなく人類論としてとても勉強になる作品だった。


今夜は数日間我慢していたワインを飲もう。

苦しいことの後にはご褒美が必要で、それはそれはとても大事なことだ。そうやることによって何かしらやってくるであろう次の苦しみに対応する心構えができるってもんだ(あくまでも私の場合)

我慢するだけじゃ心は強くならない。





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