見出し画像

音楽は、軽快でそんでもって少しブルー

2022.8.30(火曜日) end of summer

早く終われと希う。
もう終わりだというのに、諦めの悪いお天気だこと。
でも、あと2日待てばすべてがクリアになるはずもなく、だらだらと後ろ髪引かれながら夏を惜しむ若者たちはジタバタと足掻き、タイムリミットぎりぎりまで何かをむさぼり続けるのであろう。
なぜ若い頃の夏終わりというのは、何かを突然遮断されたような焦燥感を持つのだろうか。冬の終わりには感じない特別な区切りみたいなものが確かにある。花火会場でのテレビのインタビューに答える若者は判を押したように
「これで夏の思い出を作れてよかったです」と言う。
彼らにとって夏というものは思い出を作る季節、作らなきゃいけない季節なんだなぁ。
今朝マンションのエントランスで会ったご婦人は「相変わらず暑いですねぇ、早く夏が終わればいいのにねぇ」と管理人と立ち話をしていた。
立ち話に入るつもりはさらさらないが、心の中で『ほんと、そうですねぇ』と相槌を打ち通りすぎる。
大人たちは早く過ぎることをただ希うばかりだ。

ざぁ〜と雨が降った。
この雨は蒸し暑さを運んできただけ、役立たずの雨。

先日、近所に『davines』(ヘアケア用品の専門店)ができて、ベストセラー商品が詰め合わさった『オープン記念スペシャルセット』が数量限定で発売されるとお知らせをもらっていた。以前から気になっていたブランドなのでオープンの朝、駆けつけてそのセットを買ってきて、昨夜使ってみたらすごく良かった。ふんわりさらさら、おまけにつやつや。こんなんならもっと早く使っていれば良かったと思う。私は良いと思ったらどんどんハマるタイプで、さっき追加でヘアミルクとヘアマスクを買いに行ってきた。
いつの頃からか、もう私はこういう意識高い系女子みたいなことはやらなくていいわ...と思っていたけど、やっぱりどこかに「女子」いや「女」の部分が残ってたのねぇと今更ながら感心している。
飽きるまで使おう。

夕刻、国際会議場の周辺から賑やかな音楽が流れてきた。
昨日から野外ライブが行われているようだ。
窓を開けるとラテン系の音楽がはっきりと聴こえてくる。
ラテン音楽は好き。
その音に合わせて、窓際で私も少し腰をクネクネさせてダンスを踊る。
乾いた軽快な音楽と時々歓声もここまで届く。
誰もが夏を惜しんでいるようだ。
夏は早く終わって欲しいけど、この音楽はずっと聴いていられる。
クネクネ...クネクネ…

エンドレスで流れる音楽を聴きながら『酒好き主婦の ときどき ホテル生活』のホテルを2軒予約する。
楽しみ。





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。