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クレイジーなハウスメイト①庭で大麻を育てるインド人【回顧録17】

最初にちゃんと会話をしたのは、彼だったのではなかろうか。

素朴な風貌の、インド人の青年。
25歳くらいだったと思う。

ダイニングで夕食を取っているときに彼が現れ、
勇気を出して話しかけたのが最初だった。

彼はオーストラリアに住んで2年と長く、英語も堪能であったが、
私のつたない英語にもちゃんと耳を傾けてくれた。


話も盛り上がり、
何の流れだったか大麻の話になった。
(どんな流れ)

私はもちろん(もちろん)吸ったことはなかったが、
彼は常用しているとのことだった。

生粋の日本文化で生まれ育った私は、流石に少し驚いてしまったが、
まぁここはオーストラリアだし珍しくも無いか、と納得した。

それと同時に、初めての大麻常用者(草、大麻だけに)にめちゃくちゃ興味をそそられて、色々話を聞いた。

そうすると彼が、

「今、庭で育ててるよ」

と言うではないか。

は??????
と思って中庭を見に行くと、
青々とした立派な大麻の鉢がポツンと置いてあった。


これが大麻ーーー。


あまりにもカルチャーショックが過ぎて、
爆笑しながらその大麻の写真を撮りまくった。


しかし後々調べたら、
実はオーストラリアでも違法と知って2度びっくり。
(医師から処方される医療用大麻は合法)
(地域によっては嗜好用も合法の所もある)

それ以降、会話の中で大麻については触れることはなかった……。

(だから撮った写真貼ろうかと思ったんですけど、やめました…笑)


あ、あと家に初めてGが出て私がギャーギャー騒いで彼に助けを求めたとき、

「は?何冗談言っちゃってんの?ただの虫じゃん」

と軽くあしらわれて、全然助けてくれなかった時の衝撃は今でも忘れられない。

それもでかめのカルチャーショックだったなぁ。

青年よ、今でも断言できるが、
Gはただの虫では無いぞ……。



数ヶ月後、彼は引っ越してしまうのだが、行き先はなんとNY。
もともと薬学を専攻していて、NYの大学に進学するのだと言っていた。
(めちゃくちゃ賢いやん)



そんな最後までギャップだらけだった彼、
今頃NYの大学で勉学に励んでいるのだろうか。
もちろんきっと、大麻を吸いながら。草
(NYでは合法らしいヨ⭐︎)

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