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メルボルン、クソカフェバイトの末路①甘い話には罠がある

この話を始めるにあたって、
まずは、私の言うクソカフェがいかにクソであったかについて説明しなければならない。

ただクソネタがありすぎて、上手く書き切れるかわからないが…。
まぁとにかく始めていこう。



私がクソカフェと呼んでいるのは、
こちらの記事でも触れた、一番最初に働き始めたカフェ。


昨年9月、バリスタコースの課題の為訪れた際、
店長からスカウトされたのであった。

そのカフェは当時住んでいた家の近くにあり、
すでに何度か行っていたお気に入りのカフェだったのに加え、
シチュエーションがラッキーすぎて、
めちゃくちゃ舞い上がったのは言うまでもない。

そこのオーナー兼店長は、30代の中国人女性。
いつも明るい笑顔が印象的な人だった。
働き始めてからも、店長もスタッフもみんな優しくて、
まじめっちゃ運いいやん最高〜〜〜〜
と浮かれ立っていた。

しかし、そこからゆっくりと化けの皮が剥がれていく


まず、給料について。

時給は、働き始める前に$27と言われていた。
(当時のオーストラリアの最低賃金は、私がやっていたカジュアルという雇用形態で$26。
日本円にして約2400円)

しかし、働き始めると、
今はまだトレーニング期間だから$25にするけど、慣れてきたらちゃんと$27に上げるからね☺️」
と”優しい”店長に言われて、もちろん鵜呑みにしていたのだが、
時給はいつまでも上がることは無く、
店長から時給について触れられることもないまま、
結局、働き始めて1年が経っても時給は$25(最低時給以下)のままだった。

あと給料の支払い方法。

日本と同様、まず雇用登録をして、銀行口座に送金するのが一般的な方法であるが、
悪徳な店は、税金から脱れるため、雇用登録すらせず、支払いは現金手渡しというころもある。

そして、このカフェがまさにそれだった。

しかし、”優しい”店長は言っていたのだ、
トレーニング期間が終わったら、雇用登録して口座振り込みに切り替えるね☺️」
と。

それも嘘だった。

結局、働き始めて1年が経っても(以下省略)
である。


ただまぁこれらに関しては、早い段階で諦めていた。
と言うのも、キャッシュレス決済が進んでいるオーストラリアだが、訳あって定期的に現金が必要な場面があった為、私としても銀行に行く必要がなく、まぁちょうど良かった。
雇用登録に関しても、私は直接の被害を受けることは無いし、政府にバレたとして罰則を受けるのは店側だ。
時給を上げると言われて結局無かったことのようにされたことについては、もうその時点で”優しい”店長の本性に気づいていたので、こちらから何か言うこともなかった。


この店で働いて一番辛かったのは、
あるスタッフから理不尽な扱いをずっと受けていたことだ。

そのスタッフもまた30代中国人女性で、
彼女はウェイトレスからバリスタからキッチンに至るまで、全てをこなせるベテランオールラウンダーだった。
働いている歴も一番長く、店長ともものすごく仲が良かった。
(もともと友達だったのかな?くらい仲良い。聞いたことないけど)

活発でサバサバとした、歯に絹着せぬ物言いの女性だったが、
根は優しく、冗談もよく言い、場を和ませるような人だった。

と、当時何も知らない私は思っていたーーー


続く

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