見出し画像

外の世界が春

目が覚めて、いつもの月曜日。
どこからが布団でどこからが自分かもわからないくらい
よく寝ていました。私と部屋の境目もわからない。

風の音が窓の向こうでびゅうびゅう、
内側のわたしはまだ冬のままでいるのに
外から部屋の中に流れ込んでくるかすかな春の匂い。

いつの間に、
こんなに季節が鼻先まで迫って来たんだろう。

私は相変わらず何かに没頭していて
大事なサインを見逃して
今日を迎えている。

なんてぼんやりもの。

準備して出掛けなきゃ。

まだ冬物のコートに風がはらんで髪が乱れてしまう。
地面を引っ掻くような風に立ち向かって歩く。

それが今日の私なのだから。

来週には、半月たてば、
春と私は、もう少しいい関係になっていることでしょう。