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必ずしもプログラミングが必要ではない②日本はどこで勝負するか

以前の投稿↓の続き

今からプログラミングをやる意味?


どこでバリューを出していくか、の2つめ。

・システム全体の整合性管理

システムも、パーツとパーツが連動したり組み合わさったりして
稼働していて、例えばアプリケーションの1部分を変更すると
他の部分にも変更が必要なケースもあります。
 
効率化の観点から、全体を機能別にパーツ化する、
マイクロサービス化という流れになっているけれど、
参考:

https://www.splunk.com/ja_jp/data-insider/what-are-microservices.html


それでももちろん、機能だけでなく、
そのシステム内で使われている用語なども含め、
全体を大きな視点で見て、整合性をとっていく必要がある。
 
 
アプリケーションであれば、ユーザーの利用シナリオに沿って
一貫した処理ができるかどうか、全体として十分機能しているか、
の確認が必須。
 
感覚的に、こういった作業は非常に
日本人向きではないかと考えています。

(もちろん個人差あり)
 
 
最近のシステムのほとんどがアジャイル開発
という手法が取られていて、それが理由なのかは
言い切れないですが、比較的テストが甘い傾向が
あったりします。
マニュアルやヘルプとシステムで整合性が
取れていない箇所があったり。
 
 
昔、開発チームにいた際に、レアケースの利用シナリオを
作成し、システムの対応漏れを確認する、ということを
やっていましたが、そういういわゆる意地悪なテストも
あまりされていないのでは、と感じることもあります。
 
どちらかというと、スピードと、ユーザーからの
フィードバックにより重きを置いていて、不整合などは
改修リクエストなどを受けて都度修正、改善していく
というスタイルをとっている。

まあそれがアジャイルだったりするのだけれど、
その前にもう少し精度を高めておく必要があるのでは、
と思う節がいろいろな場面でありました。

 
全体の整合性をとって、大きな視点で確認し、
モノを作り上げ、完成させていく。

 
開発だけでなく、普段の生活においても、
周りを見て、全体に配慮するという感覚が、
昔から日本の教育には良くも悪くも多分に含まれていて、
その感覚が活きる気が実体験からもずっとしています。

となると、IT業界であれば、
・運用まで踏まえた開発/テスト要員
・プロダクトマネージャー
という仕事もよいのかと思いました。
 
アメリカでも、総合力、統合力が問われるアーキテクトの
人気が高いとのこと。

https://www.glassdoor.com/List/Best-Jobs-in-America-LST_KQ0,20.htm

 
全体的にIT業界の中でも、
・複雑かつ高度な分野の技術力で尖る
・総合力と創造性で尖る
か、という大きく2つの方向性に分かれてきている
ように思えます。
 

全般的にシステム開発自体が多国籍な環境である
ことが多いので、どんな職種であれ
技術力に加えて、

・英語を含むコミュニケーション力
・チームマネジメント(特に交渉力)
・リーダーシップ
・顧客志向
 
等のスキルは、問われてきていて、
本当に競争の厳しさを感じます。

なので、日系企業がやみくもに
開発者やデータサイエンティスト育成!と
つっぱしるのも少し個人的にはひっかかっていて、
日本にいないなら海外のリソースをうまく活用して、
それを活かしたビジネスの作成や運用に
より集中するほうが、競争優位性という観点から、
よりビジネスの成功確率が高くなるのでは、などと
考察する今日この頃です。


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