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繁体字読めない干物女子が、台湾メディアのおかげでコスメコンシェルジュになった話

私事ですが、先日、日本化粧品検定1級に合格し、コスメコンシェルジュになりました。

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自慢したいわけではありません。今回は台湾の方の話ではなく、私自身の長めの呟きです。

大学時代の私は、あまりコスメに興味がない方でした。
私は眉毛が薄い(すっぴんを見た人に二度見される程度)ので、それを描くことは欠かしませんでしたが、それこそ「眉毛のためにメイクをする」程度でした。

しかし、そんな私を変えたのは、台湾女性向けのwebメディアでした。
完全繁体字のそのメディアによって、眉毛のためにメイクをしていた純ジャパ大学生は「コスメコンシェルジュ」の資格まで取得してしまいました!

今回は私の、一人語りにお付き合いください。

ビフォアフター

【インターン時代】

私と台湾人女性向けメディア「Beauty Upgrade」(BU)の出会いは、大学4年生の春。
この会社で内定者インターンとして働き始めてしばらく経ったころ、BUの記事作成のお仕事をもらったことが初めての出会いでした。

というのは、現在は記事は全て繁体字で作成していますが、当時は日本語で記事を作成し、それを繁体字に翻訳して掲載するという形の記事作成が行われていました。
その記事作成に、インターン生として携わることになったのです。

今でも印象に残っている瞬間は、初めて書く記事を決めるときのこと。
コスメのブランド名とアイテム名のリストを見せてもらい、そのなかから自分が書けそうなものを選んで、と言われたのですが、
正直、デパコスのブランド名が全然わからない。

どこのデパートにもお店があるような、有名なブランドだったのですが…
今でも当時知らなかったブランドの名前を聞くたびに、少し申し訳ない気持ちになります。

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▲そんな当時、2018年(大学4年)6月の細眉。

なにせ当時はデパコスを買うどころか、デパートの化粧品売り場のキラキラオーラが怖くて、大回りして避けて通るほど。「コスメライター」どころか「干物女子」でした。

その一方で、「ブランドコスメの記事書けないと困るでしょ!?」とインターンの同期にデパートのコスメフロアに引っ張っていかれ、タッチアップしてもらってリップを買った日のことは鮮明に覚えています。

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▲タッチアップって何!?という状態から購入した例のリップ。

また、当時の私のメイクの主目的だった眉毛にも変化が。
BUのコンテンツ作りがきっかけで、自己流の細眉から、当時の流行に近いナチュラルな太め眉へと変化していきました。
BUのおかげで、私は「メイクのテクニック」というものの重要さを学び、ますますメイクに興味を持つようになりました。

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▲2019年1月の濃いめ眉。
ちなみに前髪を下ろしているのも、
インターンの同期の熱心なアドバイスの影響です!

【BUに異動になったころ】

インターンの1年が終わり、ついに正社員として入社することに。
入社直後は別の部署で勤務していましたが、しばらくしてBeauty Upgradeの部署に配属となりました。

担当になったのはコスメ・スキンケアジャンル
先輩に見ていただきながら最初に書いたのが、こちらのフェイスパックの記事です。

この頃からメイクやスキンケアの方法を紹介する記事が人気、という傾向があったので、自分で顔出しをしてメイクをすることも。

そのたびにメイクの方法を調べたり、研究をしたりするなかで、さすがに眉毛だけでは飽きたらず、もっとコスメやスキンケアについて知りたい!とまで思うようになりました。

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▲体を張って、たまにすっぴんを晒して記事を書く日々でした…!

ちょうどその時期、別の部署の同期が日本化粧品検定を受けるということで、便乗して一緒に受験しよう!と一念発起。
途中でコスメ・スキンケアの記事作成担当から外れるという想定外の出来事はありながらも、無事に合格することができました。
(ちなみに、一緒に受けた同期も合格。今は広告の部署で頑張っています!)

【日本の営業担当になってから】

化粧品検定の試験が終わり、日本の営業担当として本格的に動き出すころには、記事作成という大義名分がなくても、コスメやスキンケアに興味を持つようになっていました。


某ブランドの新作のリップオイルが気になるからタッチアップしてもらって買おうとか、10年近く悩んでいるニキビの改善策を研究してみようとか。

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▲デパートの化粧品売り場もこわくない。
自力でデパコスを購入できるようになりました。

さらに営業担当になって、BUの記事って結構役立つのでは!?と思った経験があります。(手前味噌な話で恐縮ですが…)

台湾人女性向けメディアの部署の人間としてあるまじき発言ではありながら、私は中国語がわかりません。繁体字で書いてある内容がフィーリングでわかる程度です。

しかし、あるとき気になって、
自分の肌の悩みの単語をGoogle翻訳で繁体字訳→BUのサイト内検索をかける→出てきた知識系の記事をGoogle翻訳で翻訳 して読んでみると…
結構しっかり書いてある!

これまで手探りでがむしゃらに向き合っていた繁体字のメディアですが、「これを台湾の方が読んだら、きっと役立つ内容なのかもしれない」と実感した経験でした。

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▲リクエストを受けて記事のための写真を撮影していたら、
別部署の先輩による盛れる自撮り写真講座が始まった結果、
盛れた写真です。

【最近】

外出ができず、家にこもって仕事をするだけの最近ですが、それでも毎朝のメイクは欠かせません。
それはもちろん、眉毛がない姿でweb会議をするのが恥ずかしいからではありません。(それもありますが)

海外である台湾向けではあるものの、女性向けのメディアに携わる者として、すっかりメイクが自分の気合を入れるスイッチになってしまったのです。

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▲コスメのコレクションも増えてしまい、
大ぶりのメイクポーチに買い換えました!

私は、繁体字で書いてあるBUの記事を細かく読むことはできません。しかしながら、私にメイクの楽しさ、スキンケアの奥深さを教えてくれたのは、この台湾向けのwebメディアだったのです。

かつてデパートの化粧品売り場が恐怖でしかなかった人が、最新のデパコスを買いに行くようになり、
眉毛制作がメイクの目的だった人がコスメコンシェルジュの資格を取る
ほどになったように、


BUが台湾の女性たちにもよい影響を与えられることを願っています!


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