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【仕事】超人気アイドルへの初めてのおつかい

#はたらいて笑顔になれた瞬間
今日はこのテーマで思い浮かんだ、前田敦子さんとのエピソードを書こうと思います。
もう10年ほど前、社会人1年目の時の話ですが、感謝されることへの喜びを感じ、仕事に対しての姿勢も大きく変わった、大切な思い出です。

おつかいの仕事

以前の記事で書いたとおり、私は新卒で念願のエンタメ業界で働いていました。第一志望の部署、第一志望の職種に配属され、とても恵まれた環境でした。
しかし、頭ではわかってはいたものの、とにかく忙しくて、楽しいながらもハードな日々。急な変更や依頼が多い仕事ということもあり、もともとマイペースな私は、臨機応変に動くことに慣れるのに必死。
だんだん疲れが積み重なり、社会人1年目の夏頃、精神的にも体力的にも、しんどい時期がありました。

そんな中である日、急な1件のおつかいを頼まれました。
次の日のイベントで司会をする、前田敦子さん関連の依頼が、急遽前日の夜に来たのです。

「前田敦子さんに、トマトを買ってきて。大好物のようだから。」

一緒にお仕事をする芸能人に、差し入れや食事のお弁当などを用意するのも仕事の1つです。
しかし、田舎出身の私にとってトマトは、スーパーで売っているものなので、「差し入れできるようなトマトなんてあるのか!?」と、とても戸惑いました。
しかも、前田敦子さんという、すごい方に…。
「これは失敗できない」というプレッシャーもあり、慌てて、おしゃれ通な同期に相談。『セレブ・デ・トマト』というお店を教えてもらいました。
ただ、家からイベント会場までの道中にはなく、遠回りになってしまう。が、もう他に探している時間もない。。。

仕方なく私はイベント当日、予定よりも早起きして『セレブ・デ・トマト』に寄りました。
そこには、しっかりとおしゃれなギフトボックスに入った、トマトたちが!!「こういうお店もあるんだな」と感動しつつも、スケジュールがタイトだったので急いでお買い物。
夏だったこともあり、イベント会場に着く頃にはもうヘトヘトで、「これも新入社員の試練だな」と思いつつ、急いで楽屋に向かいました。

予想以上の笑顔をもらって感じたこと

そんなこんなで無事に楽屋にたどり着き、買ってきたトマトの差し入れを、前田さんに直接手渡し。
私は初対面でしたし、芸能人にもいろんな人がいて、「何でもしてもらって当たり前」という態度の人もたまにいるので、どんな反応をするかは期待していませんでした。
でもその時、前田さんは「わ〜!ありがとうございます!!」と笑顔で応えてくれたのです。

どれだけ有名になっても、このように謙虚に笑顔でお礼を言える人は、あまりお会いしたことがありませんでした。
失礼ですが、私は依頼があったから仕事として買ってきただけだったのに、とても喜んでもらえて…。
私も「人気なお店のようなので、美味しく召し上がってください」と、笑顔でお伝えしました。

前田さんの出番が終わって、楽屋からお見送りする時にも、私が渡したトマトのギフトボックスを持って帰る姿が見えました。
後から聞いた話によると、とても気に入ってくれていて、当日食べきれなかった分もちゃんと持って帰っていたとのこと。
それを聞いて、私はまた笑顔になれました。

その時私が感じたことは、「仕事だからやる」ことも、しっかり「相手のために」できる人になろうということ。
一次感情では「雑用では?」と思うことも、その先に笑顔が生まれる仕事であるということを信じて、取り組んでいく。
仕事に対する姿勢が変わったきっかけにもなりました。

さいごに

今でも覚えている、前田敦子さんの嬉しそうな笑顔。
自分が誰かを喜ばせたり、誰かに感謝されたりする経験は、自分の大切な財産にもなる。
またいつか会えるときがあれば、あの瞬間が自分を変えたことを、伝えたいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。



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