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【恋愛詩】今夜 月の見える場所で

「今日は月が綺麗だよ」

なんて誘い文句で彼女を呼んだ

それは口実であって

本当に見たかったのは 月に照らされた彼女の顔


月明かりが照らす車内は

笑い声が弾んだり しんと音が寝たりと

幸せが充満していた

しかし 月が時計の針のように 弧を描いていく


月明かりは本心を照らす

彼女の目に反射した月の光が 湖の中で揺れる

「もう帰らなきゃ」って言ってるけど 本当は帰りたくないんだね

月は 美しい彼女の頬をつたい 夜の底に落ちていった



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