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#6 Rei Maura : Libero という新しい働き方でチームを前に - Interview with Beatrusters

アーリーステージのスタートアップ Beatrust の社員、通称 "Beatrusters" へのインタビュー記事の連載企画 Interview with Beatrusters。第六回は、2020 年 9 月に入社した、創業メンバー 3 人を除いて最初の社員にあたる Liberoの Rei Maura / 真浦 玲さんにお話をうかがいました。

Rei Maura

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早稲田大学政治経済学部卒業。みずほ FG にて M&A 助言・融資実務を東京とロンドンで担当した後、Google の日本法人入社。デジタルマーケティングのプロダクトスペシャリストや、戦略パートナーシップ提携の担当を経て、研究開発機関 X で最初の日本パートナーシップ担当に挑戦。2020 年、創業メンバーに次ぐ 4 人目の社員として Beatrust に参画。

Rei さんの趣味はありますか?

#競馬 #写真撮影 #映画鑑賞 #音楽 #読書 #スポーツ

器用貧乏なりに多趣味かもしれません(笑)例えばゴルフやフットサルもするし、音楽も好きだし、本読んだり映画見たりするのも好きです。基本その日にしたいことをするのですが、土日にするとなるとやっぱり競馬を見ることが多いですね。競馬は、賭け事とかギャンブルという目線で見るのではなく、今ここで走っている馬がどこからやってきて、鞍上のジョッキーとの間にどういうストーリーがあるのか。両親や次の世代などいろんな系譜があるのか。そんなことを調べたりしながら、競馬を見たり、走っている馬の写真を撮ったりするのが大好きです。

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Rei さんが撮影した 2021 年オークスのゴール前。アカイトリノムスメという馬を応援しているそうです。

Rei さんが Beatrust に入社したきっかけをおしえてください。

2020 年の夏ごろ、創業者の原と久米から声をかけてもらいました。二人とは、Google で東京 2020 大会とかスタートアップ投資関連の戦略パートナーシップをするチームにいたときに一緒に働いていて、すでに会社を退職して、新しい会社を立ち上げているということぐらいは知っていました。そんな中で「ちょっと手伝ってくれない?」と、二子玉川でごはんを食べながらお声がけいただいたのがきっかけでしたね。少しだけ金融や事業計画を作る方法の知識はあったので、軽い気持ちで手伝うことにしたのですが、創業者のアツい想いに純粋にカッコいいと思ったのが、Beatrust に入社することにしたきっかけです。

転職に踏み切った具体的な理由はあまりなくて、直感的に、誰かがつくりはじめたものを伸ばしていくよりも、こっちをほぼゼロから作った方がなんかいいぞ、と心が言ったんですよね。その時手がけはじめていた X というチームでの仕事もとても楽しかったのですが、手伝いはじめて一ヶ月ぐらいで Google を辞めてしまって、9 月には Beatrust に入社してしまいました。
印象に残っているのが、入社前に久米と話しているときに「成功者の告白」という本を紹介してもらったことですね。いいからこれ読んでみ、絶対に失敗はないってなんかわかるからと久米が言ってくれたんです。

「もしうまくいかなかったとしても、我々はそれで経験も積めるし、新しい事業の経営をやっているということで何も損することがないでしょ。だから、こういう偶然の瞬間って大事にしたほうが良いと思うんだよな〜」と。その言葉や、本の内容がすごく響きましたね。今しかできないことをやろうと声をかけてくれて、チャンスを逃してはいけないという話がしっくりきて、気がついたら Google を辞めてしまっていました。
ちなみに、あまりのスピード感に、3 人目の社員の長岡が「私まだ Rei さんと話してないから話したいよ!」と連絡をくれて、夜 10 時ぐらいから 2 時近くまで、はじめまして & Beatrust でやりたいことの深い談義をしたことを今でも覚えています(笑)

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現在は Beatrust でどのような仕事をされているのでしょうか。

Beatrust の中に、Libero(リベロ)という役職を自分でつくって働いています。Libero はサッカーやバレーボールにあるポジションの一つですが、どちらかというとサッカーの Attacking Libero に近いです。昔、ドイツにベッケンバウアーという有名なサッカー選手がいたのですが、元々のポジションはディフェンスあたりにいるんだけど、彼はチームの攻撃にも参加する選手で、ディフェンスで相手の攻撃の芽も摘むし、新しいチャンスも作るし、ドリブルもしちゃうし、攻撃の起点にもなるしみたいな選手で、初めて知ったときは子どもながら驚いた思い出があります。こうしたポジションがスタートアップの立ち上げには必要だと信じて、Libero というポジションをやらせてもらっています。

フランツ・ベッケンバウアー。今ではもう 76 歳で、バイエルン・ミュンヘンというチームの名誉会長を務めている人だそうです。

会社を一つのチームだとしたら、それぞれのポジションとポジションの隙間に球が溢れてくるところが絶対にありますし、急な対応をしなければいけなかったり、新しいアイデアを形にするときに馬力が必要な時があります。そんなシーンで、営業でもプロダクト開発でもマーケティングでもデータ分析でも、救急救命ドクターのように駆けつけて、足りない役職や仕事をこなして、良い方向に進むような仕事をすることを心がけています。

自分は Beatrust の中だったら、セールスだけに専念してお金を生むとか、エンジニアとしてものを作ってものづくりに貢献するとか、CFO としてファイナンスを突き詰める、みたいなことをしたいわけではないんですよね。世の中にはこれらを専門としてやるプロもたくさんいますし、突き詰めてやる人もいますが、僕はそれに負けずとも劣らないぐらいのところまでしっかりまずボールを拾うことで、この会社全体のチームとしての得点を多くして、失点を少なくしていきたいと思って働いています。毎週、まるで自分自身の中でスプリントプランニングをするように「今週必要なことはなにか?」を考えながら、概念としてはまだ世の中に確立していない Libero を、本当の意味での「総合職」や器用貧乏ならぬ「器用富豪」として定義していくことに力を注いでいます。

Beatrust で今後チャレンジしたいことや実現したい夢はありますか。

2 年以上やりたいと思える仕事を作ることです。もう既にある仕事とか、与えられた役職っていうのは、自分のサイクルだと 2 年間ぐらいでどうしても飽きてしまって、次のことをやりたくなってしまうんですよね(笑)2 年以上同じ役割や仕事を続けるってなったときに、好奇心が毎日湧くことをやることが僕にとってチャレンジです。人生はある種の暇つぶしだと思っているので、逆に暇なのがすごく苦手なんです。今まではつまらなくなると新しいものを探すという、とりあえず旅行に出る、みたいな他力本願なところがあったので、「暇なのは誰かのせいじゃなくて、自分で作らないのがいけないんだ」と自分を毎日鼓舞しています。仕事は嫌なものっていうニュアンスをよく聞きますが、自分はそんなことは思わずに、仕事だけれど暇つぶしができて楽しいものを作れたらなと思っています。

そのために、なにか「これをやるべきだ」というようなロジックだけではなくて、感情や熱意みたいなものを大事にしたチームを作ることが最初に実現したい夢ですね。一番最初のキャリアとして入った投資銀行の新人時代の話ですが、仕事が山のようにあったり、その中で大きな失敗をしたりすることがあった時、先輩たちにプロとして怒ってもらいながらも、夜中にはラーメンをおごってもらったり、朝まで一緒にオフィスで「あ〜疲れたな〜いい仕事したな!」みたいに鼓舞してくれたことが沢山あったんですよね。そういったときに、なにか仕事をすすめるときに、論理だけでガリガリに手を動かすいわゆるロジックだけの一面だけではなく、チームで楽しくいいものを作る、前に進む時のパッションやモチベーションの全部が大事だと気づかせてもらいました。Google でも、もともと「会社が好き!新しいものをつくりたい!」というパッションが根本にあって、多くの人に影響が与えられることをやりたい、ただ利益だけ追い求めることはやりたくないというようなエモーションもキャリア選択に影響していました。こういったロジック・パッション・エモーションのバランスがうまく回っている時は、だいたい仕事がうまくいきます。

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社内の公式カメラマンも務めます(笑)

また、退屈じゃなくなる要因の一つに、きっとゴールの存在があると思っています。たとえば、オリンピックやパラリンピックを目指すスポーツ選手は、その舞台を目指して四年間走っているので、休息はとっても、退屈とか感じることがないんだと思うんですよね。Beatrust でこれを達成しようというゴールが毎日あって、このゴール達成をいかにたくさん皆で経験できるか。これは当たり前なようなのですが、常にマラソンのように走りっぱなしのスタートアップだと日々意識することがなかなか難しいので、常にチャレンジしています。
Beatrust では、成功して稼ごうとか、有名になろうということではなく、「誰もが自己実現できる世界があったら楽しそうじゃない?」というパッションを持っている社員しかいないと思っているので、事業の成功ももちろんだけれど、文化祭みたいに、その瞬間瞬間で、みんながモチベーションをもって、やりたいことがあって、そのイベントがあって、それが終わった後にみんなで美味しいお酒を飲んで打ち上げするぞ!っていう場を作れたらと考えています。

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Beatrusters の魅力はどんなところにあると思いますか?

背中を預けられる人が多いところですね。”I got your back” という言葉が好きなのですが、Beatrust でも「こっちは気にしないで、なんとかする!そっちは任せた!」というのが全員でできるチームなので、安心できるし、心から信頼できます。社員全員がいろんな経験をしていますし、いろんな会社で経験値を積んだ人が集まっているシニアなスタートアップだと思うので、どんな状況でも「あ〜そういうことあるある笑」みたいな感じでじっくり事業に取り組めるというのは、このチームならではの言語コードがあるような気がして、とても魅力的だと思います。もちろん、議論が白熱して Slack が大盛りあがりしちゃうこともあるんですけどね(笑)

ズバリ、これから Beatrust に入社していただいて、一緒に働きたいのはどんな人ですか?

「一緒にやろう、まずやってみます!」という行動主義な人と働きたいです。仕事の中で、時には高い障壁やうまくいかなさそうな理由がたくさん思いついたり、やりたくないことがでてきたりすることもあるのですが、さっき言ったように、Beatrust には背中を預けられる人がたくさんいます。また、「退屈しない、楽しい仕事」というのは自分たちで作るべきだと思っているので、「難しそうだからできません」と言って幅を狭めてしまうのは、チャンスを潰していることに近いんですよね。宣言するのは簡単だけど、実際に自ら動くのはとても難しいことだと思うので、誰もやったことないことでもファーストペンギンになって行動できる人を尊敬します。そこからアイデアが生まれることもあるので、本当に小さい失敗をたくさんすることが大事だと思っています。

あとは、答えをすぐに見つけようとしない人といつも議論していたいです。自分は好奇心が強い方かなと思うので、答えがすぐに見つかってしまうとか、今ある情報だけで正解を見つけ出そうとしすぎると、謎がすぐ解決してしまってつまらないなと感じてしまいます。ワクワクをエネルギーにして、曖昧な状況でもそれを許容して走り続けられるネガティブ・ケイパビリティを持っている人、その状況でも行動主義でやっていける人がいたら、毎日退屈しないですし、今日も一日頑張ろうと思えます!

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いかがでしたでしょうか?Beatrust は、2020 年に創業して以来、様々なグローバル企業やスタートアップなどで経験を積まれたメンバーが、お互いを刺激し合いながら日々仕事をしているアーリーステージのスタートアップです。2021 年になって、素敵なバックグラウンドを持った社員が続々と参画してくれています。次回の社員紹介の連載もお楽しみに!

ご興味をもった方は、ぜひほかのメディアや、Beatrust に関するニュースリリースもご覧ください!また、取材依頼やそのほか本記事に関するお問い合わせは marketing@beatrust.com までお願い申し上げます(現在取材などのご依頼が非常に多いため、ご回答までお時間をいただく場合がございます。)

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