農ファッション農ライフ no fashion no life vol.9

ファッションにnoは無い!!

そしてlifestyleにもnoは無い!!

ライフスタイル＝生活の様式・営み方

人生観・価値観・習慣などを含めた個人の生き方

というのが調べてみたら“ライフスタイル”の意味でした。

人生一度きり、守ってる訳じゃあなくても守りに入っちゃったり。

何がしたい？誰といたい？どう生きたい？何のために生まれてきた？いやむしろ何のためにとかじゃない？じゃあ自分って何？

沢山の疑問と葛藤の中にある「自分の人生」を自分のビジョンで生きている人とゆうのは実際どのくらいいるのだろうか。

今回農ファッションにご登場いただいたのは、自分の人生を生きていると断言出来る方にご登場いただいた。

静岡県は沼津市西浦で「O.P.F」というオーガニックみかん畑を手掛け、「廻廻-KAIE-」というゲストハウスを営む、宗 篤さん。

肩書はハードコア百姓である。

ハードコア百姓と言えどもほにゃ～っとした宗さんの農ファッションチェックと参りましょう!

宗 篤/atsushi mune

・手拭い 気づいたら家にあった

・シャツ tata

・ボトムス tata

・ブーツ トラクターブーツ

このシャツは中田さんという女性が作っているブランド「tata」のもので、中田さんが宗さんの為にリメイクしてくれたもの。

サラリーマン的Yシャツは農作業時常に着て作業をしていて、汚してもOKなスタンスで着用しているということなのだが、コレはちょっと汚すのが勿体ないような手のこんだ物だった。

ポケットは和の着物をほどいた物からリメイクされていて、イイ味になっている。

バックスタイルがきゃわたん。

袖口にも胸ポケットと同じ和生地のリメイクがされていた。

普段から、作業の時も、マーケットの時なんかも身に着けているのも中田さんmadeのポーチで、営んでいるゲストハウス「廻廻」の刺繍がされているのが気がきいているというか、愛がこもっているというかめちゃめちゃあったかい。

何故猫のモチーフ？というと、こちらの宗家には猫がいるからだろう。

宗さんは沼津市は西浦で唯一のオーガニックみかんを作る農従事者DJだ。

静岡県というのはとにもかくにもみかんとお茶が盛んで、みかん畑も目にする機会が多いのだが、自然農のみかんというのはほんっとーに一握りで、正直ほぼいない、くらいのILLさである。

NO薬にはNOを言いたい、NO DRUGダメ絶対。

Yシャツの中に着ていたのは友人が土肥という地域でやっている農園「フクキ農園」の物なのだが、このデザインを見て「あ！」と思った方はいるだろうか？

これはイギリスのパンクバンド「crass」のマークをモチーフにしている。

crassは普通のパンクバンドとはかなり違った、芸術集団パンクバンドで、音楽だけにとどまらずライフスタイルがかなり異色である。

アナーキストではあるのだが、平和主義を唱え、自給自足の農園をやっていたり、そういった活動のコミュニティと生活を共にしたり、猫もめちゃめちゃいたらしく、宗さんのライフスタイルに強く影響を与えているのは間違いない。

こういった部分が一般的な農家さんとは違ったハードコア百姓的部分だと思う。

ちなみに宗さんのファーストtatooはこのcrassのバンドモチーフだった(にじんじゃったけど)

あれなんかコレって、と思ったジャケと私のケータイのステッカーがリンクしていた。

ギンギンの梟もかっこよし!

「自然農」というのは、畑に生える草を大切にする。

一般的に雑草という呼び方をされ、植物が成長する妨げになるから抜きましょう、という風に教えられるが、自然農の場合その雑草は抜かずに根元から刈り取るというのが基本だ。

草も必要だからそこの生えてくる、というのが考え方のベースにある。

刈った草だって植物の根元に草マルチとして再利用し、保湿や温度を保つのに利用し、最終的には土に帰してあげるという自然の循環を保つ農の仕方である。

その草を刈るのに一仕事してくれるのは「鎌」である。

宗さんの腰には常にノコギリ鎌がある。

ディスイズハードコア百姓!!!

「マジであんたは誰になりたいんだ、あんたがしたいことをする、オレは彼と彼女で彼女は彼女、だけどあんたはあんただけだろ」Big A Little Aより

居酒屋GURUGURU

宗さんと初めて知り合ったとき、彼は三軒茶屋で今で言う間借りで居酒屋をやっていた、というのが始まりだ。

「カラオケ病院ろび～」という謎の狂ったスナックを友人と間借り営業していたところに当時付き合っていた彼と遊びに行ったところからの縁だからかれこれ20年以来の友人ということになる。

その後、同じく三軒茶屋で「居酒屋GURUGURU」というお店を開始。

ガッチリ店をやるも、転機が訪れ静岡に引っ越しみかん農家をやることとなったのだ。

「静岡に引っ越してミカン農家を始めた。」

と聞いたときはぶったまげた。

静岡？ミカン？農業？居酒屋は？ライブとかパーティーとかあんの？とw

しかし「なんとかなるっしょ。」という妙な自信だけはあったと振り返る宗さんの言葉に、その選択が出来るって凄いなと改めて思う。

この人はこの人でしかないやり方で生きている。

そこんとこをとてもリスペクトしているし、私もそういった生き方に肩を押して貰った一人である。

パーティーなんて自分たちで作ればいいし、楽しみがなかったら作ればいいっていうDIY精神で生きている。

みんなでご飯食べたり(テーブルがウケる)、山で音出したりして楽しんでる。

面白い人たちが面白い人たちを呼んで、刺激的な人たちにも、自由な考えの人たちにも不思議と会える。

嘘みたく美しい景色と、日本でもトップクラスの美しい海に囲まれた沼津市西浦。

人生に迷ったとき、ここのゲストハウスを訪れてみてはいかがだろうか？

人生めちゃめちゃハードだし、クソなことも山ほどあるけど、沢山揉まれて弾力さえ手に入れれば俺たちの人生はもっと楽しくなるんだと思ってる。

自分の人生は自分で選ぶ。そして言い訳はしない。

Freedomな生き方にyesを！!

もちろんファッションだって自由だぜ！