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下川町役場からSDGsで世界に革命を起こしたい|しもかわ人名鑑【ベアラボ】

こんにちは!ベアラボ事務局の小嶋です。
今週は「しもかわ人名鑑」。下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただきます。今月は下川町役場からSDGsで世界に革命を起こそうと活躍する清水瞳さんをご紹介します。

下川を知ったきっかけはSDGs

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大学時代はSDGsの研究をしていて、テーマはFSC認証やMSC認証などの認証制度について。認証制度とSDGsの関連性や貢献度、課題をSDGsの観点で評価していました。

下川ってSDGs界隈ですごく注目されていたので、ずっと憧れていたんです。ある時に下川でSDGsに取り組んでいる方とお会いして。「行ってみたいんですよね」って言ったら、とんとん拍子に視察が決まりました。

その後も夏と冬に3日〜1週間くらいでインターン生として「しもかわSDGsマップ」を作るなど、町民向けにSDGsの普及啓発をしていました。

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瞳さんがインターン時代に作成した「しもかわSDGsマップ」

その中で、自治体っておもしろい!って思うようになり、自治体でSDGsはどのように活用されているんだろうと、特に住民と一緒にまちづくりをしている下川町にハマりました。

なので大学院では自治体に絞って研究していました。だから、下川のおかげで自治体の魅力に気が付きましたね

ひとみちゃん_アンケート

下川町では子どもたちから「SDGsの人だ」って言ってもらえるんです。それって他の自治体では言われたことがなくて。世界、そして町の方針であるSDGsを広めるよう活動してくださっている方がたくさんいる、すごい町だなって思いました。

先駆けてSDGsに取り組んでいた下川町

下川町がSDGs界隈に広まった理由は2017年の第1回ジャパンSDGsアワード受賞と、2018年にSDGs未来都市に選定されたことですね。特にアワードは大きな自治体や企業を抑えて最高賞である総理大臣賞を受賞しました。人口3,200人の小さな町である下川町が最高賞を受賞したことで一気に名前が広まりました。

当時の日本のSDGs認知度って19%くらいで、世の中の動きとしても、サスティナブルな取り組みに興味がある大企業が、SDGsに貢献しますって旗を振り始めたばかりでした。

でもなぜか下川町はSDGsの”取り組み”を発信していて。それは下川町が2001年からSDGsの先駆けのようなことに取り組んでいたからなんです。それが本当にすごくって。

それと、下川版SDGsを作っているのがすごかったですね。まだ施策なども紐付け段階の中、「やります!」って宣言して、他企業や他地域に先駆けてやっていたんです。

あなたが主役になれる町、下川

ひとみちゃん_SDGs

就活は最初大学の先輩たちを参考に進めており、SDGsの自治体コンサルとか、研究職とかをみていたんです。でもそういうお仕事って新しいSDGsに挑戦するというより、伴走支援だなって思って。私は新しいことを自分の手でやりたいから、それなら自治体の中に入った方がいいなって思いました。

同時に自治体から世界を変えたいとも思っていて。

いろんな政策だったり町のあり方って、国からトップダウン式に進むのが主なんですよね。

SDGsは国連加盟国の全会一致で採択され、進み始めたんですけど、それ自体も今までになかったことなので。地域レベル、自治体レベルにSDGsを落とし込めるの?っていうのは永遠のテーマで、どの自治体さんも企業さんも困っているんです。ボトムアップ式で、現場から声を届けていきたいなって思います。

ただ、普通は自治体職員になると世界や国ってすごく遠い存在になってしまうじゃないですか。

ひとみちゃん_国連

下川町って国連主催のフォーラムで発表する機会をいただけるほど、世界から注目されている自治体のひとつなんですよね。アジア=下川町くらいに自治体として注目されているおもしろい町なので、そこだったら、世界と繋がれるなって思ったんです。

あと、省庁や大企業に行くと、最初の1〜2年は黒子にならないといけないんですけど、下川はプレイヤーが少ない分、やったことがちゃんと自分が成果になるっていうもいいなって思って。

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下川にきた自分の中の目標は「町民の皆さんが下川を自慢できるようなまちづくり」をすること。

「課題だらけだけど、それに向かって頑張ってる町なんだよ」って、課題があっても自慢はできるって思ってて。そういうまちづくりを町民のみなさんとしていきたいです。

今は下川町がどこを目指しているのかわかるような方針づくりを頑張っています。

例えば、情報発信ですね。今まで大手外部メディアに頼っていたので、町内向けにも、町外向けにも、自分の言葉で語っていきたいな。

瞳さんを中心に、下川町公式noteで町の取り組みについて発信しています。

「おかえり」と言ってもらえる町

下川町_シモカワベアーズ

小さいところから世界を変えていきたいと思っていたので、小さい自治体を見ていたんです。

下川町以外にも気になる自治体はあったんですけど、やっぱり特別な思い入れがあって。というのも「おかえり」ってすごく言ってもらえるんです。調査に数日来てた時さえも言ってもらえていたので、自分の故郷をどうにかしたいって気持ちになったんだと思います。

「まちづくりの人」としていろんな自治体さんに伺っていたんですが、下川はまちづくりに興味がなくても関わってくれる、関わろうとしてくれる人が多いですね。新しく外から来た人をおもしろがってくれるし、人に興味がある人が多いのかな。

だからおかえりの数がめちゃくちゃ多いし、そういう関係性を築きやすい町だと思います。

特に、野心があったり、こういう生き方をしたいっていうイメージがある人は応援してもらえるので、下川に向いていますね。自分のことをちょっとでも「人と違うな」って思われる人は一度来てみるといいと思います。私自身も「愛すべき変人の世界へようこそ」と大歓迎です。

移住してからの暮らし

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下川に来て最初に思ったのは、空広っ!移動時間短っ!でした。

昼休み中に家に帰れるし、満員電車で何時間も揺られなくてもいい。歩いていける範囲の町って終電がないってことなので、お酒が好きな私にとっては大変魅力的です。

仕事以外でも下川でしか経験できないことをたくさん楽しんでいきたいなって思っています。

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食べることがすごく好きで、下川の食べ物っておいしいので、下川のB級グルメみたいなものも作ろうと思っていて。特にタコスは下川の食材を生かせるので、タコス好きな町内の仲間といずれは特産品にしたいと意気込んでいます

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釣りとか、他にも編み物教室にも通ってて、スキージャンプ一家の優しいおばあちゃんが教えてくれます(メダルやトロフィーいっぱいのお家です!)。

これからも、おもしろいことをたくさんしたいです!

(インタビュー:ベアラボ事務局 めぐ)

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