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安定した日本酒造りの要

いろんな製造業が盛んな新潟県において、
清酒製造業は県を代表する地場産業の1つ。

また、稲作と並んで新潟の食文化の中核を
担っているのが日本酒であるということ。

自分なりに解釈してみると、
日常での食卓にも、外での食事にも、
彩りを添えて楽しい空間と時間を
演出してくれているからこそなんだろうなぁ。 


日本酒造りの今

今朝の勉強は、清酒造りの現状について。

県内の酒蔵数は88(令和3年度)で全国1番。
特徴として、小規模の酒蔵が互いに切磋琢磨し、
独自の味を競い合っている。

年間の清酒出荷量を見ると、
約26,381キロリットル(令和2年度)で、
兵庫、京都に次いで第3位。

成人一人当たりの年間清酒消費量は
9.6リットル(令和元年)で、
全国平均4.3リットルを大きく上回って全国第1位。

新潟県民がどれだけ日本酒に思い入れが深いのか
この数値からもよーく伝わる。  


日本酒王国を支えた職人 

お米が原料の清酒のように、
穀物を原料とする酒の醸造は、
穀物以外を原料とする酒に比べて、
複雑な製造工程がある。

それでもなぜ新潟は、
清酒王国と呼ばれるまで登りつめたか。

今までのnoteで紹介してきたように、
良質な酒米と水に恵まれていることに加え、
越後杜氏(えちごとうじ)」と称される、
酒造技能者集団の存在が大きく関わっていること。
またそこに付随して、県独自の研究組織や技術を伝承していく人材を育成するサポートも。

越後杜氏をさらに見ていくと、
彼らは我慢強く勤勉、寡黙、実直な性格で、
まがい物を嫌う一徹な気風。そして、優れた技術力が評価され、その結果数多くの酒蔵で日本酒造りの重要な役割を担うように。


実は日本酒には、ワインのような、
「当たり年」という言葉がないそうで。
それはなぜかというと、
天候などの影響で原料のお米の品質変動があっても、複雑な工程の中でも杜氏の技術で補うから。

酒造りの技術だけではなく、
長年の経験に裏付けられた杜氏たちの技
よって、常に安定した品質の清酒が
造られ続けていること。

こうした方々のおけげで、
美味しい日本酒が飲めているんだなぁと、
これは決して酒屋さんや居酒屋さんでは、
当然だけどそこまで考えられなくて。

今回日本酒造りに欠かせない人の力を知って、
そうした方々の努力の結晶が清酒となって、
私たちのところまで飲めるだなぁと思うと、
すごく感慨深い。
どの日本酒もより一層味わって、
しっぽりと楽しみたいと思った回でした。


少しでもなにか参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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