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日本丸〜30+年ぶりにカウアイ島に寄港。

週末に、カウアイ島に行ってきました。

日本からの大型航海練習帆船、日本丸がなんと34年ぶりにカウアイ島に寄港することになりました。

日本の航海練習帆船日本丸や海王丸があるのですが、毎年オアフ島には研修で日本からハワイに来ています。

久しぶりにカウアイの海にやってくるということで、地元は本当に大盛り上がりでした。

金曜日にとても大きく美しい日本丸はカウアイのナヴィリヴィリハーバーに到着。

週末には、地元の方々が船を訪ね、土曜日にはカウアイコミュニティカレッジで、コミュニティの400人ほどの人が集まって歓迎ディナーが行われました。

地元の方々が研修生たちのディナーの「スポンサー」になったり、日曜日には、日本丸の研修生たちが、カウアイのカヌー、ナマホエを訪問したりと、カウアイの地元の方たちとの交流もありました。

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実は今回、カウアイに寄港するためには、コミュニティの方々の多大なる努力がありました。

かつての訓練船よりも船のサイズが大きくなっているらしく、停泊できる港の確保の調整や、法律も大きく変わったことで、滞在するために満たさなければならない条件が昔よりもはるかに多くきびしくなったそうで、すべてをクリアさせるために、地元の人達は様々なネットワークを駆使してなんとか今回のイベントとなったそうです。

元々日本丸がまたカウアイに立ち寄りたいという気持ちは色々なところでありました。

今回の日本丸の船長はホクレアのクルーでもあり、かつて富山高専の教師でもあったころにはハワイ大学カウアイコミュニティカレッジに学生を連れてきていて、カウアイのカヌー、ナマホエの作業も多くしたりと、カウアイにとてもゆかりがありました。

彼が船長をつとめる今回の日本丸でぜひカウアイに寄りたい、カウアイの人たちへの恩返しがしたい、かつて練習船がカウアイに寄っていた歴史をまた取り戻したいというところから話は始まりました。

実は自分も去年、カウアイコミュニティカレッジとの日本の大学向けの合同プログラムで、カウアイの古いプランテーション労働者の住居にお邪魔させてもらい、日系人の方にお話を伺う機会がありました。そこで、かつて日本丸や海王丸がカウアイに来ていた頃のお話をききました。「今でもホノルルに来ているから会いに行けば?」と言っても、その方は高齢で、オアフまで行くのも大変だと。

カウアイの日系コミュニティの人たちは、かつて船が着けば盛大なおもてなしをしていたそうで、日系の方たちにしてみれば両親、先祖の故郷からやってくる人たちと会える懐かしさ、楽しさがあった1大イベントだったと教えてもらいました。

そこで今回、日本丸、海王丸の思い出がある人達にもう一度船をみてもらいたいという目的もうまれました。

在ホノルル日本領事館の皆様にもご協力いただいたり、カウアイではプランニングコミッティも出来て、色々なタイミングが本当にうまくつながって、とてつもなく感動的な週末となりました。

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歓迎ディナーの際、隣に座られた方に、自分のおじいちゃんは昔海王丸の船長がカウアイに来た際にいつも食事に連れて行ったりしてたんだなんていう話を聞かせてもらいました。その日本からの船がまたカウアイに戻って自分の目でそれがみれるということで涙を流していました。

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今回日本丸がカウアイに寄港したことで、未来につながる灯火みたいなものがまた新たについたような気がしました。今こうやって飛行機で簡単に来れるハワイだけど、ここにいた日系1世の人たちはこういうふうに船でやってきたわけで、この地にくる日本から来る人達への受け入れだったり、おもてなしだったり、日本とカウアイ、日本とハワイの友情という言葉がディナーのスピーチでも本当に多く聞かれました。これに関してはまだまだ書き足りないのですが。。。これくらいに。

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注:こちらのブログは、Myハワイ歩き方の編集部ブログとして2016年に投稿されたものを一部編集して再投稿しています。

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