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本当に病気なんだろうか問題

今日、障がい福祉施設(リワーク)の利用者証が行政から届いた。

本当は7月1日から通う予定で、それは行政とリワークで連携しているようだった。なので、7月1日に契約面談が設定されたのだけど、その日までには利用者証は届かなかった。

「行政って手続きとかあるじゃないですか。だから少し遅くなっているだけだと思いますよ」

「私たちがどうこう出来ることでもないので、気長に待ちましょう」

利用者証が届かないことを不安に感じている私に、リワークの生活相談員の方は優しく寄り添ってくれた。

でも、それでも、私は「リワークに通うことを認められなかったのでは」と感じてしまっていた。


最初に通院を始めたとき「2週間ぐらいで落ち着くと思いますよ」と言われた。それを上司に報告して、しっかり2週間服薬した。だけど、不安感や喉のつまり感は取れなくて、会社を休みたいと思った。不安障害と診断がついた。

家にいると壁が迫ってくる感じがして、街に出てもなんだか落ち着かなくて、引っ越しを決意した。前から憧れていた街の不動産屋に通って、1週間ぐらい粘って新居を見つけた。それと同時に転院した。転院先では適応障害と診断がついた。

転院先はリワークの方から紹介してもらった。とっても良い先生だ。生活についてアドバイスもくれる、薬の量もすごく丁寧に調整してくれる。とても信頼できていて、巡り合わせに感謝している。

2回目の診察くらいで、適応障害は2ヶ月くらいで治ると思うから、2ヶ月経ったら徐々に転職活動をしていこうか!とアドバイスをもらった。実際に転職活動をやってみた。それで、働くこと自体が怖くなっている自分に気がついた。

休職の理由も、転職の理由も、何を目指して職を探せば良いのかも、全くわからなくて、社会復帰は無理だと感じた。リワークにゆっくり通って生き直しを目指すしか道はないと思ったし、心からそれを望んだ。


転院してから3ヶ月、休職してから4ヶ月、今うつ病の薬を飲んでいる。

まだ飲み始めて2週間も経っていないけど、効果はまだ実感できていない。効果が出るまで時間がかかるというけれど、私に合った薬なのかどうかわからない。

しかも、そもそも私はうつ病なのだろうか。

確かに、原因不明の動機・息苦しさ・めまい・不眠が度々起こっている。会社はやめられて、ストレス要因となるようなものに心当たりは全くない。リワークの施設の人にも優しくしてもらって、家族にもこの状態を受け入れてもらっていて、傷病手当金ももらえていてとっても恵まれていると感じている。

原因に心当たりがなくて、胸が苦しくなる感じがあって、眠れない、というのはうつ病の典型的な症状だそうだ。そう先生にも言われた。だから私はうつ病なのだろう。だから私には利用者証が届いたのだろう。

でも、私は本当にうつ病なのだろうか。


心のどこかでうつ病になりたい自分と、うつ病と認めたくない自分がいる。

未来に希望が持てなかったり、ネガティブだったり、なかなか人を信頼できない性格になったのは、思い当たる理由がある。

このままじゃヤバいぞ日本!と叫ばれている日本で働く自分。外資系企業がどんどん参入してきて、実力主義が主流になり、活気ある若者に未来が丸投げされているような感覚。それと同時に、私には生き抜けない…と思ってしまう絶望感。

本当に悲しいとき、困っているときに寄り添ってくれない大人。自分のことしか考えてなくて、利用されるだけの友達。自分の利益・見え方ばっかり重視する上司。そんな人ばっかりだ。

それに気づいてしまった自分。これがメンタル不調の原因。

もっと快活に、楽しいことを楽しんで、面白いと感じれることを面白がって、人生を歩んでいきたいと思ってる。

じゃあ、どうすればいいんだろう?

その答えが全然浮かばないから、悲しくて辛いのだ。

自分に力がないのはそうだと思う。でも、全部が全部、私のせいなのだろうか。私の見てきた世界の見え方が、あまりにも否定的だから、メンタルが安定しないのだろうか。

それでもきっと、私は、私のせいで、原因不明の体調不良に悩まされている。だって、落ち込むことがあっても切り替えたり、リフレッシュしたりして乗り越えている人が身近にたくさんいる。

私にもできるはずなのに、できない、ということは、私のせいである。


「まずはうつ病になりきるところから」

どこかのサイトで読んだ。自分がうつ病であることを認められていないのだ。

「うつ病は愛のある病気です」

これもどこかのサイトで読んだ。これまでの疲労から脳が機能停止をするそうだ。強制的にシャットダウンして再生しようとする。だから愛のある病気ということ。

診断名は変わるけれど、体の不調が絶えないのは事実だ。

いつかこの不調が終わることを願って。薬の効果が実感できることを願って。今や未来を楽しくできる・過ごせる、と思える日が来るまで。

ぐらぐらしながら、まずは自分が“今は”うつ病で、“本来の”性格は明るいことを信じたい。



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