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#18 人生2回目の結婚式「I DO」を交わす

彼から別れを引き止められた3日後、私は最終的に2度目の彼からの結婚の申し入れを受け入れた。


「ブライドになる」この喜びは女性なら誰でも共有できる、「女として生まれた最高の褒美」だと思う。彼のお嫁さんになる。輝く私。私は街にショッピングでかけ、「式に何を着よう」と考えたり、化粧品などを物色しながら高まる“ブライダルスピリット”を押さえられなかった。


2003年11月、私達は小さな結婚式をした。二人の母親と10人の友達を呼んで、形式だけの小さな結婚をサンフランシスコのシティーホールでした。「I DO」とアメリカ式の誓いの言葉を交わした瞬間、あまりにも嬉しさが全身からこみ上げてきて涙が溢れた。


彼もとても幸せそうな顔をして私の手をずっと握っていてくれた。彼の母と私の母にお礼を言って抱きあった。こんな小さい結婚式でも幸せ感は大きかった。「この幸せがずっと続けば良い」と心から願った。きっと彼も同じ気持ちだったと思う。


リムジンも呼ばず、披露宴もしなかったが、仲の良い友達と母親が集まり、私達が大好きな地元のレストランで小さなパーティーをした。それだけで十分だった。それ以上望むとバチが当たりそうなほど幸せに満ちていた。


あれだけ覚悟した別れから結婚までが、まるでドラマのシナリオの様に急展開だったので、悪夢から天国に導かれたような数週間だった。「これで私たちきっと落ち着くね」。2人で顔を見合わせ頷いた。お互いにとって人生2回目の“ビッグデイ”を終えた。

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夫婦になった実感はじわじわと湧いてきた。初めて「This is my wife」と人に紹介された時はドキドキした。「ワイフ」って良い響き! ジェットコースターのような波乱の恋愛ゲームも終了。

私はこの結婚で全く動かなかった“2人の仕事”もスムースに進み、自分の望む全ての物が手に入ると信じていた。


しかしそううまく行かないのが人生なのか。その後しばらくしてまた嵐が迫ってくる。彼の元カノの逆襲が始まったのだ。それは、ちょとオカルトっぽくもあり、女の執念を感じる大逆転劇となった。


国際結婚に学ぶ「愛」という名のイリュージョン(後編)
「愛の奇跡〜愛が壊れる時)」#19 元カノ怨念の逆襲 に続く。

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