見出し画像

「クリアーな部分と、アンクリアーな部分、そして、グレーゾーンな部分があって良い。」〜認知症のある方との、コーチングスキルを活用してのコミニュケーション方法〜

クリアーな部分と、アンクリアーな部分、そして、グレーゾーンな部分があって良い。

明日、7月14日にある施設のスタッフの方々向けに、

「認知症のある方との、コーチングスキルを活用してのコミニュケーション方法」

のお話しをする機会を頂きました。

昨年末にも別の施設で同様のお話しをさせていただいたものだけど、資料もブラッシュアップ。

昨年末のお話のnote①↓

昨年末のお話のnote②↓

そして、先週、また一つ、認知症の方で忘れられないエピソードを体験。

〜〜〜

病院からの申し送りでは、アルツハイマー型認知症で環境要因的にも結構厳しいとのこと。

初回でお伺いしても、もろもろ混乱なさっていたけど、

いろいろお話しを聴いていく中で、ご本人さまと息子さまとのやり取りの中で、

ご本人さまが、

「もともと、このぐらいは散歩して、○○まで行って、そのあと、何分ぐらいかけて戻って、今度は△△まで行って、、、」

とお話しされ、最後に、息子さまに、

「俺、おかしなこと言ってないか?あってるよな?大丈夫だよな?

何か違っていたら、言ってくれよ。頼むな。

ちゃんと合っていることを、先生方に伝えたいから。」

それに対して、息子さまが、

「大丈夫だよ。その通りだよ。」と笑顔で頷く。

それを見て、ご本人さまが、安心されて、また話を続ける。

、、、私は、そのやり取りを見て涙が出そうに。

このやり取りに、今度お話しさせていただく内容が全て凝縮されている。

「やっぱり、認知症の方は、全てが分からなくなっているのではなくて、

クリアーな部分と、アンクリアーな部分、そしてグレーゾーンな部分があるんだよね。」

そう思って、そういうあり方、前提で、私たち医療介護従事者は、接していくことが大事。

そして、そのためには、目の前の方が、安心してご自身のことを話したりできるように、心理的安全性を確保する必要がある。

「そこに、コーチングスキルが活かせますよ。」

そんな、お話しをワークを通しながら行っていこう。

そして、先週に体験した、上記の素敵なエピソードもシェアしよう。

大切なのは、認知症という病気疾患でなく、あくまでも、その方の生活、「生きるを看る。」そのことに重きを置くこと。

〜〜〜

昨年末に、長谷川式簡易知能評価スケール(改訂版)の開発者で有名な、長谷川和夫氏が、NHKのドキュメンタリー番組で、ご自身が認知症になられ、番組内で、

「いつも確認していなくちゃいけないような、そういう感じ。自分自身が壊れていきつつあることは、別な感覚で分かっている。十分に分かっているつもりではないけども、ほのかに分かっている。確かさ、確かさっていう生活の観念が。生きている上での確かさが少なくなってきたように思うんだよね。」

https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20200121/index.html より

と、「確かさ」このことに触れてお話しされているのが、私も放送を見て、とても印象に残っている。

そして、この「確かさ」というキーワードが、今回、先週に私が体験した出来事とリンクする。

〜〜〜

、、、言語化してスッキリ☆☆

医療介護従事者が、どういうあり方で、どう関わるか、私はそこが本当に大切だと思っていて、

そこが定まれば、やり方は無数。

「あり方が、大事です。」

そんなことを、伝え続ける人が、居てもいいんじゃないの🤗

さぁ、本日もガンバルンバ💪

追伸

言語化して、ジャストアイデアだけど、

「身内の介護について、安心安全にお話しできるコミニュティ。」

そんな、お話し会も一度やってみたいな♫

私自身は、まだ、身内の介護問題に直面したことはないけど、

理学療法士として15年を越えるキャリアの中で、毎日、そう言った問題に直面している、ご家族や身内の方と接しているので、

なんらかの形で、いわゆる介護疲れや介護ストレスを感じている方のお役に立つことができるかなと。

ますます、高齢化が進む日本の中で、「家族、身内の介護」について、その問題を、家族、身内だけで抱え込むのには、限界がある。

そんな時に、

「あっ、こういう言葉を発しても良いんだ。」

「みんな、同じ悩みを抱えているんだ。」

「話すだけだったり、同じ悩みを持った人の話しを聴くだけでも何かホッとする。」

そんなコミニュティを、理学療法士、そして、コーチである私だからこそ創っても良いかもね。