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4歳で日英絵本を年間1,500冊読む習慣をつけた話


先日の記事で、子どもに与えている英語の環境について"絵本の読み聞かせ"を取り上げました。


今回はこの読み聞かせの習慣について書きたいと思います。


なぜ絵本の読み聞かせか

結論から言えば、習慣にするリスクやコストが圧倒的に少ないのに、得られるメリットが大きいと感じたからです。

元々子どもの言語獲得の過程には興味があったので、産後、言語獲得に関する論文や書籍を改めて読み漁りました。情報収集する中で、早期教育を始めとする様々な手法には賛否両論見かけるのに対し、読み聞かせに関する否定的な意見には出会いませんでした。私の不勉強でしたら、是非教えて欲しいです。

教育のようなものは"何を与えるか"に焦点が当てられがちですが、どんな選択にもメリット/デメリットはあると思うので、与えるものと同じくらい、与えることで失うものがないかも考えておくと気付きがありますね。

また、語彙の量は思考の広さに比例すると考えているので、英語日本語関係なく、日常会話に加えて書き言葉から語彙を増やしたいなと思いました。


運が良く娘も絵本に興味を持ってくれたので、もう読んで欲しくないと言われるまでは続けていこうと思っています。


具体的な習慣

20:00〜20:30  読書か寝るかを選ぶ

誰が決めたわけでもなく、就寝前に絵本を読む規則正しい生活をしていた結果、定着したのがこのルールです。おかげで、時計を読めるようになり、時間までにおもちゃを片付けられるようになりました。読み聞かせ後はそのまま寝ます。

読む絵本は娘に選ばせます。家にある絵本もしくは、図書館で借りた絵本です。(我が家は4人家族なので、図書館では最大40冊借りられます。)


絵本はいつでも子どもが自分でとって、読んで欲しいと言えるようにリビングに置いてあります。読みたい時には、上記の時間でなくても勿論読みます。日本語も英語も選べるように置いてあります。


また、英語の絵本を読む時に、話を理解したかは一切聞きません。試されているような気分にさせてしまうからです。全て完璧に理解しなくても、文章のリズムに慣れ親しみ、繰り返し同じ単語に触れさせることで理解を深めていきます。


これは母から受け継いだ「すぐ手を伸ばせる環境だけ整えておいて強制はしない」を生かしている部分です。そして、絵本を読むかどうか、読むなら何を読むか全て娘に選ばせているので、最後まで主体的にお話を聞いてくれます。(寝たくないというのもあるのでしょうけど。)



たまに読まずに寝る日がありますが、子どもが寝ることを選ぶ日は余程疲れているか、風邪を引く前兆だったりします。勿論ゆっくり休ませます。


目標は持つべきか

年間1,500冊は、月に125冊、1日に4〜5冊くらいのペースです。多いか少ないかは分かりませんし、あまり重要視していません。

我が家の場合は、ある程度読み聞かせ習慣になってから、読書記録をつけ始めました。これは、どんな本を読んできたかを思い返すことで、いつか娘のアイデンティティを補強する材料の1つになればと思ったためです。読んだ冊数は後から数えて知りました。



もちろん、目標がある方がモチベーションUPになる方は目標を掲げることも素晴らしいと思います。


絵本の選び方

では、何を読んだらいいか?については、正解はありません。

ただし、子どもは純粋で興味がないものには見向きもしないので、興味のありそうなものを、それとなく並べておくことが読み聞かせが長続きするポイントです。本屋さんや図書館で子どもと一緒に選ぶのも良いと思います。


そのうち、何度も読んで欲しい絵本が出てくると思います。子どもは繰り返しによって学んでいくので、何度もお願いされた絵本は、何がツボなのかを観察し、そこから世界を広げていくと楽しめるかもしれません。



娘は、フリズル先生の絵本で宇宙について興味を持ち、宇宙についての絵本を一頻り図書館で借りて読んだあと、同じフリズル先生シリーズで深海にも興味を持ち、また一頻り深海についての絵本を借りて…とループしていきました。


英語絵本についても同様です。日本の自治体の図書館でも、意外と検索すると洋書の絵本があります。予約もできたりするので、いきなり購入するのはハードルが高いという方は、図書館の利用がおすすめです。


自分で探すのは難しい、もっと気楽にという方は、私のInstagramも覗いてみてください。これまでに読んだ絵本を載せています。



その他に参考として、scholastic社のホームページから年齢別に絵本を検索するのもおすすめです。日本で手に入る有名どころも豊富です。


英語の絵本選びに強いて考慮した方がいいと思うのは、欲張らずに最初は単語レベルや文章量を落として、段々難易度を上げていく方がいいのかなと思います。


あまりにも単語そのものや話の内容がわからなすぎて、こういうことかな?と推測するヒントに乏しい状態だと、読まれても苦痛な可能性があります。


おまけの習慣

1歳のお誕生日に贈った日本語や英語の図鑑が、娘の好奇心を広げるのに持っておいて良かったです。絵本を読んでいて興味を持った内容は「図鑑でもっと見てみようか?」と言う癖を付けていたところ、調べもの=図鑑のイメージもつけられました。



親がスマホで検索して答えを伝えることは簡単なのですが、答えらしきものに辿り着くことがいつも平坦で近道だと思わない方が良いかな、と個人的に思うのでなるべくその姿は見せないようにしています。また、調べものをしている途中で、脇道にまた興味の種が転がっているかもしれないので。


読み聞かせが報われた瞬間

今絵本を読んでいることが、仮に今後読書習慣に繋がらなくても、語学獲得に繋がらなくても、親子で同じ時間同じ方向を向いて過ごしていた事実は既にあるし、それで満足だな、と思っていました。


が、特に深い意味もなく、ある日娘に「お友達を叩いてしまったことはある?」と聞いた際、娘から「If I like the friend, I can say "I love you". If I don't like the friend, I can say "STOP".」と思いがけない返事が返ってきました。


細かい英語の文法やらは置いておき、私が娘に求めていた"言葉"への想いが伝わっているのかな、と報われた瞬間でした。娘は自分が感じたことに対して、言葉を使って表現する手段を持っている、それが知れただけで本を読んできた価値が十分あると感じられました。


最後までお読みくださり、ありがとうございます。引き続き宜しくお願いします。

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