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06/10_07:40

楽しげな音楽が憂鬱なぼくを起こす。
がばっと起き上がり勢いの余りぐわんと揺れる。
ぼやりとする視界と脳内を安定させるために暗い部屋に光を灯す。
一瞬だけ、さらにぼやける。
ぼやけることによってはっきりとする視界。
「 起きなくちゃ、 」とか 「 学校行かなきゃ、 」と
色んな事がぼくを染めた
着替えるためにパジャマを脱ぎ捨てる。
左腕に違和感を感じてちらりと見ると昨日貼ったガーゼに血が染み込み、黒っぽくなっていた。
またかああ…!!と頭を抱える。
貼り直すのも面倒だったから無視して着替えたけれどやっぱり気持ち悪い。

がっこ、やだなあ…
部活、暇だし。

部活のセットを眺めながら思う。
あんなに好きだった学校すらも嫌いな部類になり始めてしまった。
居場所、ネットくらいになってしまう。
社不を感じる。
そう思っても行くには変わりなくて。
変われなくて。
意気地無しな自分も、やる気のない自分も嫌いで。
どうしようもなくなっている。
キィッと音を立てる椅子から降り制服に着替える。
楽しいことを考えようも思いつかない。
そうなってしまった時は自分が書いた小説。
大切な人が書いてくれた小説を見返す。
そうしたら少し、しあわせになる。
ぼくのしあわせは、ここにあるんだ。と思える。

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