05/24、16:30。 部活を早退し身体を引き摺って帰宅。 酷い吐き気と腹痛、ズキズキとくる頭の痛み、呼吸のしにくい現状。 この腹痛は『 お腹が空いた 』 ということなのだろうか。 何年も前にお腹が空くという概念を忘れてしまって、よくわからない。 食べることが大嫌いなのが関係しているのだろう。 昨日、朝はいつも通り食べなかった。 昼は気持ち悪くて食べられそうにないと言い給食を食べなかった。 夜は寝ていて食べていない。 最低でも1日1食は食べるというノルマがあったにもかかわら
00:45。 眠っていた椅子から落ち目を覚ます。 曲を聴き流しても寝付けず、LINEを開き色々な人との過去のメッセージを漁ったり、フォトライブラリーの写真を漁ったりした。 ( 色々スクショしてるな ) くすっとわらいを零しつくつくと笑っているとスクロールしていた指先が止まった。 …大嫌いな、元カレからの甘い言葉をスクショしたものの場所で。 何故残っているのだろう。 全て消したはずなのに。 消す。 まだ出てくる。 消しても消しても出てくる。 『 会いたいね 』 『 愛し
病みも闇も疲れも辛さも その人にしか解らない 全部が全部自分と同じだと思い 『わかるよ、同じだから。』 と言ってしまえばもうお終い。 果たしてその人は共感を求めているのか それともただ聞き流して欲しいのか 水の滴る音と同じように 無心で聞いて欲しかったのかな …独創的な綺麗事。
3限目第1理科室。 実験中に化学薬品の匂いにあてられた。 何故かはわからなかったのだけれど、突然何が何だかわからなくなっていて、クスリを飲んだかのようにくらくらと、ふらふらとし、それが可笑しくて笑っていた。 様子がおかしいとでも思ったのか、友人がわたしの手を引いて廊下に出た。 酸素を送る為に窓を全開にして。 意識が少し朦朧としていたわたしは 不意にも壁に張り付くように、縋るようにして空気を吸った。 下を見た途端、外に身を乗り出した。 このまま、落ちてしまえれば。 そう思っ
結局は、きれいごとなの。 わたしのことばは。
不意に涙が溢れた22:00。 何か楽しい事を考えようと思い5月6日に記憶を巡らせた。 あの時は驚いたなあ、道に迷っていたら写真送っただけなのに迷いなく迎えに来てくれて。 あの時は嬉しかったな、慣れない電車、慣れない場所に来てとても慌ててたぼくと一緒に居てくれて。 …どんなことよりも、楽しかったな。 けれどそんな事を考えているうちに忘れるようにしていた父親からのメッセージが脳裏を過ぎった。 その瞬間、あの日の感情が一気に蘇った気がして、グルグルしだした途端涙が零れ落ちた。
いくつものカラフルな線で繋がれた路線図を画面上に広げていた ( どうしたら、いけるかなあ、 ) 以前の失態を恐れ思うように動けない自分と、より一層監視の強まった両親。 うとうととする身体の重みを振り払おうとしつつも睡眠への誘惑に負けそうになる。 今逃したら次はいつになるかわからない。 そう思って必死になっていた。 …当然、神様は救っては下さらないのだけれど。 …ねえ、ぼく、 いつになったら、じゆうになれる? ぼくがわたしになったら、すこしはちゃんとみてくれる? ぼくがち
電車に揺られること18分。 4駅隣の少し都会染みた街に訪れた。 いつも通り百均へ寄り、必要としているものを買う。 そしてエスカレーターを乗り継いで3階に着く。 その途中、カミソリを買い忘れたと思い出し苦笑を零す。 視界の先には相変わらず誰も居ない錆びたフェンスと汚れた椅子だけが置いてある。 椅子をスルーしフェンスに座る。 ギシッと古い音を立て毎回の如く其れに驚く。 ぼくの体重で折れてしまうのではないかと。 だがフェンスは見た目以上に頑丈で 平気だと言うかのように支えてくれる。
居心地の悪い家から抜け出そうと思い部屋着を脱ぎ捨てた たまには違うものを、と思いクローゼットを開く。 ごそごそと漁っていると淡い水色のスカートにフリルのついた半袖のブラウスがセットで出てきた。 きっと姉の物だろう。 お下がりに、と置いてくれた。 スカートということと姉の物ということで、あまり気は乗らなかったが着てみた。 姉は身長が高かった。恐らく160はあっただろう。 ぼくには少し大きくて、けれど丁度良くて。 少し、安心した。 鏡に目を向けると傷だらけの肌を露出したぼくが映っ
畳張りの部屋で誰かと笑いあっていた 誰かは分からないけれど 畳と襖、座椅子、小さな机、まるで昔の家のような場所。 団欒を成していた。 けれど突然閉めていた襖のドアが空き着物を纏った綺麗な女の人が大声を上げた。 その直後、何人もの人が入ってきた。 そして1人の少年を殺そうと追いかけ始めた。 そこからの記憶は曖昧、恐怖が勝ってしまったから。 ぼくを含めその他数人の少年少女達も怯えた様子を見せた。 それはそうだろう、既に血のついたような先端が紅く染まった日本刀のようなものを突き
両腕も、太腿も、お腹も、胸元も、手首すらも。 切れる所は全て切る。 切って、切って、切り続けて、自分で零した涙と流れ出る血液が混じり合い、どろっとした赤い水滴が白い机の上に広がる。 裂かれた皮膚に水滴が落ちると微かにビリッと痛感が走る。 そしてどくどくと脈を打つのを感じる。 ああ、今日も生きてるんだ。 そう実感できる。 ひりつく肌にガーゼを押し当て赤く染まっていくのを眺める。 次第に真っ白だったモノは真っ赤なモノへと変化してしまった。 いつかの実験で使ったアルカリ性と酸
ぜんぶ、ぜんぶ。 夜の街に溶け込む人たちのように 消してしまえたらどれだけ身軽になるのだろう。 どれだけ自殺を試みたって未遂で終わる。 小5、小6と既に4回未遂を続けていた。 捻挫、打撲、擦り傷、直前で思いとどまる。 未遂をしなくなり、中学生になって、身体が急激に悪くなった。 捻挫も打撲も悪化して 治らなくなって 好きだったスポーツも嫌いになって。 傷の治りは圧倒的に遅くなって、 擦り傷すらも、自分で切ったかのように残る。 両腕の刻んだ傷と同じように。 病気も悪化して、 だい
なんかいつもと違う、誰 2限目の移動教室の途中。 友人の鋭い言葉が刺さった途端、息が止まった いつもと違う、までは良いとしよう。 けれど、“ 誰 ” と言われたのは嫌だった。 こういう事は過去に何度もあったから言われ慣れてはいる。 それでも過去から引き摺り続けている傷は抉れる 「 え、何?どうしたの、急にw 」 くすっと笑って見せても彼女の目つきは変わらなかった ああ、これはもうダメだ。 本能がそう言った気がした。 小5の頃にあった1件がフラッシュバックしそうになる
すきで、すきで、しかたがなくて。 たいせつとしかおもえないひとたちを てばなしたくない。こころからあいしたい。 もうそうが、ゆめが、ねがいが、 ほんとうになってくれればいいのに。
ユメを見ていた。 閉じていた瞳を開くと真っ白な空間に居た。 何処を見渡しても限りなく真っ白な空間。 いつも見せられる夢とは違うせいか少し恐怖心が揺らいだ なにも考えずに歩き出した時、異変を感じた。 …身体が軽い、足首が痛くない、歩く度感じていた視界の歪みを感じない。 嗚呼、これは “ ユメ ” なんだ。 現実で在ればどれ程喜ばしい事だったか。 軽度とは言えどパーキンソン病を患ってしまっているぼくはこの夢を見たくなかった。 みても構わないから、リアルな感覚だけ無くして欲し
人々の騒ぐ楽しげな声 ちりんと音を立てるベルの音 喉が痛くなる程混じり合った匂い 生きていることを実感させる冷ややかな風 どれも不快にしか感じなかった 心底が有り得ない位冷えた気分だった今日 知り合いから駅前のお祭りへいこうと誘われた 断りたい気持ちも山々だったがそれで今後気まずくなったら困る。 吐き気に続き頭痛も腹痛も、日に日に悪化していた だから寝ていたかった。眠りに落ちなくていい、転がっているだけでよかった。 「 …これすら断れない、大した関係でもないのに。 」