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過去と今の整理

( あ、これ、ダメかも )

そう思ったボクは死ぬ事を決意した
…はずだった。
支度をしていると不意に思った。
 “ 最期に本音をぶつけてみたかったな ” と。
衝動には抗えないとは正にこの事。
小さなスマホを強く握り締め、ネットの世界へ踏み込んだ。
そこには沢山の世界が存在していて、何処へ行くか迷った時、運命を感じた場所があった。
メンバーは200人超えだったが、入ってみるとそこそこ居心地はよかった。
早速ボクは暴れた。
これが最期なんだから、もういいんだ。
そんな気持ちで。
けれどその世界に居た皆様は優しくて。
苦しくなるほどに、優しくて。
気がつけば自殺願望は微かに、それでも確かに、薄れていた。
もう少し生きてみよう。なんてことは思えなかったけれど、皆様の優しさに、もう少し浸っていたい、と思った。
ボクを唯一認めてくれた、皆様の元に。

居座る事数日、相変わらず敬語で酷い言葉を吐き続けていた。
そんなある時、ボクがいつも通り話せる方々と会話をしていると、初めて見る人がボクに絡んできた。
初めのうちは少し怖くて、あまり上手には話せなかった。
なのに折れることなく話しかけてくる。
その精神に圧倒され単純だったボクは次第に心を許し始めていた。
誰1人として呼び捨てをせず、「 〇〇さん 」 と平等に呼んでいたのに。
その子を呼び捨てにしてみたことがキッカケだったのか、他にも数名、〇〇さん呼びを卒業した方がいた。(どれだけ頑張っても呼び捨てをできたのはその子だけだったけど。)
未遂は何度かした。
どれも失敗に終わったのだけれど。
ただ一つだけ、例外があった。
あの人達の顔が、浮かんでしまって
…躊躇った。
死ぬのを、辞めてしまった。

僕、あの人達のこと、大好きなんだな

はっきりと自覚した。
あやふやで、絡まりあっていた糸が沢山あったのに
その糸が、解け始めていたように。
大切なんだっていう感情が芽生えた。
こんな僕のことを必要としてくれて
自惚れかもしれないけど、大切にしてくれて
とにかく、嬉しかった。
それだけは覚えてる。

数年経った今でも、お話する頻度は減っていても大切という気持ちは不変。
変わらない。変えられない。
触れられる距離に在れたらなんて、何度も考えた。
少しづつだけど、触れられるようにはなった。
みんな、ではないのだけれど。
それが嬉しくて、その為に生きていたいなって
思えるようにもなった。
これは気の所為とかじゃないと思う。
過去を変えることなんて出来やしないけど
未来は、この先は、まだ不確定なんだから。
感情が一致するば、まだ一緒に居られると信じてる。
僕は、わたし、は
傷つけるのは、避けたい。
けど、傷つけてしまうことがあったから、今があるんだって
誰かに教えて貰って。
 鮮明に覚えてる。
こんな駄文を綴ってる間にも、大切な人達が脳裏に浮かぶんだ。
どうしようも無いほどに大好きで、大切。
わかっていること。

ぼくは、大好きだから
何があっても、離れたくないから、
届かなくても、届いて欲しいとだけ強く願うよ。
大好きで、大切な、愛する人達に。

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