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読書記録③

※ネタバレあります

対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係
著:水島広子


初めてできたママ友が大好きだった。
彼女は5つ年上で、保育士をしており、思慮深く、聡明で美しい人だった。議論好きな私と馬が合い、月に何度かご自宅にお邪魔して、お酒を飲みながら語っていた時期がある。
勿論今でも大好きなのだけど、ご主人のお仕事の都合で引っ越してしまい、会う頻度がグッと減ってしまった。

そんな友達が紹介してくれたのがこの本。
正直、私自身はパートナーシップに悩んでると思っていなかったけど、想像以上に刺さるものがあり、私の家族への向き合い方が変わるきっかけになった。




内容はとても読みやすく、さらさら読んでしまったので要点しか覚えていない。。。
でも本当にいい内容だった!そしてシンプル!


①親しき中にも…。
「自他の境界」について、よく私は話題にあげるのだけど、その発想はこの本からきている。

家族として過ごしていると時々自他の境界が分からなくなるときがある。
自分が正しい、一般的にはこう思うはずだ。
私のこと分かっているはずなのに。
などなど、、。
でも結局のところ、人は皆、自分以外は他人。
相手との折り合いをつけなくてはいけない。

本にも書いてある例では
「夫が部屋を散らかす」という不満は一見「部屋が綺麗で整理整頓されていることは正義」と解釈しがちだけど、「部屋を綺麗にしてほしい」という妻側の私情でもある
というニュアンスでかかれている。
実際その通りで、家族だからと言って、強気に出たり、自分の事情を押し付けてはいけないよな、と胸がチクチクした。
一般的には部屋を綺麗にすることが正義でも、2人の生活なんだから突然一般論を持ち込むのもおかしい話。
これは、つい正論パンチしてしまう私にとっては青天の霹靂だった。


②本当の期待値に気づく
たぶんこの本の本題はこっち。
役割期待のズレについて。
こっちも実に実りある内容だった。

自分が本当はどういう期待を相手に向けているのかを知り、具体的にどのようにしてほしいのか「より正確に」伝えることの大切さが書かれている。
アンガーマネジメント的な雰囲気を感じる。

わが家でも出産当初、週に2〜3日飲み会で出かける夫を疎ましく思って揉めていたときがあった。
表面上は「乳児がいるのに無責任で非常識!」とただただ怒っていたのだけど、本当の期待とは夫が飲み会に行かないことではなく「育児を一緒に頑張ってくれる夫でいてほしい」ということや「一日の疲れを労ってほしい」ということだった。

自分の本当の期待値に気づいてそれをそのまま伝えることで、飲み会に行ったとしても、育児に協力的で私もおもいやってくれてるから息抜きしておいで、と寛容になれたし、夫についての総合的な不満も減った。
結果として簡単な実践で良好な関係を築けているので、この本は私にとってスペシャルなことを教えてくれたように思う。




夫婦関係がうまくいっているとおもっていたけど、こうやって振り返ると私にもまだまだな部分もあり、自分の青さに気づくことができた。
実はこのあたりから勉強で人生が好転する美しさをやっと体感してきたかも。
もう一回読みたいから買おうかな。

そしてまた大好きなひとのきっかけで成長できた。


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