社員A ヘッジファンド編♯14: 「FRBのデュアル・マンデートとは?」 <ー なんだよそれ? の金融用語

今回は「FRBのデュアル・マンデートとは?」について説明をさせて頂きます。

FRBのデュアル・マンデートとは?

「FRBのデュアル・マンデート」: アメリカ連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、FRB)が持つ、2つの主要な責任についてのことを指します。この責任は、「物価安定化」と「最大の雇用の促進」です。

FRBは、米国の中央銀行であり、国内の金融政策を担当しています。FRBのデュアル・マンデートによって、FRBは物価を安定化させることと、雇用の最大化を両立させることを目指しています。

物価安定化とは、インフレーション(物価の上昇)を抑制することを意味します。FRBは、金利政策や貨幣量の調整など、様々な手段を用いて物価の安定化を図ります。

一方で、雇用の最大化とは、失業率を低下させることを目指しています。FRBは、金融政策によって景気を調整し、景気の回復や経済成長を促進することで、雇用の増加に貢献することを目指しています。

FRBのデュアル・マンデートは、経済成長や物価安定化といった経済指標だけでなく、雇用の増加にも重点を置いているため、アメリカの経済政策の中心的な責任となっています。

これが、相場と何が関係あるの?

一言では、「物価安定化」のために「最大の雇用の促進」を犠牲にしない。
「最大の雇用の促進」のために「物価安定化」を犠牲にしない。

つまり、統計上とんでもない数字がでても、あまりにもどちらかに偏った政策はとらないという意味です。

従い、相場の方向を見極めるのには単に政府の発表された数字を単純に見ていては、ハズスということです。

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