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【仕事】正しい敬語を使って、周りと差をつける

仕事と敬語。それは切っても切り離せない関係。
大半の仕事は、敬語なしではできません。
(敬語なしで成り立つのは、職人気質の職場くらいでしょうか・・・)

しかし、仕事のやり方は先輩やマニュアルが教えてくれますが、
皆さんは敬語を誰かに教わった覚えはありますか?
「何となく」使っていませんか?

私たちが何気なく使っている敬語や丁寧な言葉遣い。
それらは間違っていて、聞く人が聞けば不快な思いを抱いているかもしれません。
せっかく仕事で成果を出していても「あいつの言葉遣いはなっていない」
と思われているとしたら、非常にもったいないことです。

仕事の間違いは指摘されますが、敬語は間違った使い方をしても指摘されることはそうそうありません。自分で気づいて直すしかないのです。

社会経験が浅い学生が使う「なんとなく丁寧に聞こえる言い回し」「知っている言葉にいろいろ付け足して敬語のようにする」などして生まれた
「バイト敬語」なる言葉も蔓延しています。

本記事では、バイト敬語含めよくある敬語の間違いや、ビジネスで使用する敬語の正しい使い方を紹介します。
是非、明日から仕事やコミュニケーションの場で意識して活用してみてください。
きっと周りから一目おかれるはずです。
仕事ぶりは同じでも、言葉使いがよいと印象は格段によくなります


①〜の方 お待たせしました

 例えば、ハンバーガーを単品で頼まれたお客さまに対して
「ハンバーガーの方、お待たせしました」、こちらは誤りです。
ハンバーガーは一つしかないのに、~の方、ということは2つあるの?という意味合いになってしまいます。
丁寧に言おうとした結果、日本語が崩壊してしているケースです。
「ハンバーガーです。お待たせしました。」が正しい言い方です。

②〜になります

こちらもハンバーガーを例にすると、
「こちらハンバーガーになります」は誤った日本語です。
~になります、ということは何かに変身するの?」という意味合いになります。ハンバーガーはハンバーガーのままですから、日本語としておかしいよね、という状態です。
①との掛け合わせの最悪パターンとして「こちらハンバーガーの方になります」という言葉は、よく街で耳にします。
①同様「こちらハンバーガーです」が正しい言い方です。

③〜から お預かりします

例えば「1000円からお預かりします」という言葉。よく街で耳にするかと思いますが、間違いです。~から、ということはどこかからこの1000円が飛んできたのでしょうか?
~から、というのは英語で言うとfromのような意味合いがあります。従ってこの言い方は誤りです。
正しい言い方は「1000円お預かりします」です

④(相手に)おります

相手が「いる(存在する)」状態に対して「おります」という使い方をして丁寧風に話している人がいますが、これは間違いです。
例えば、「あちらにおります〇〇さんは大事な取引先のお方です」。
「おる」は謙譲語(自分の動作に使用)なので、相手の動作を丁寧にする場合は使用してはいけません。大変失礼です。
尊敬語(相手の動作に使用)を使用する必要があります。
正しくは「あちらにいらっしゃる〇〇さんは大事な取引先のお方です」。

⑤(こちらが)おっしゃる

④の尊敬語と謙譲語を混同している逆パターンです。
例えばお客さまに「私の店長がおっしゃっていたんですけど・・・」これは誤りです。
自分側の動作に尊敬語を使用してしまっていて、あんた何様?です。
お客さまにとってこちらの立場は下なので、例え上司であっても謙譲語を使用する必要があります。
正しくは「店長が申しておりましたが・・・」です

④⑤以外にも、尊敬語と謙譲語の誤った使い方は蔓延っていますので、
是非下記リンクより他の例もご覧ください。

⑥い抜き言葉

こちらは、話し言葉では何気なく使っているのですが、文章にすると気になる内容です。その名の通り「い」がない言葉です。
例えば、「食べている」というのが正しい日本語ですが、話し言葉は「食べてる」という状態です。
話し言葉としては自然でも、カジュアルな印象を与えてしまいます。ビジネス上で頻発させると失礼で小馬鹿にしている印象を与えかねません。
メール等の文章だとさらに違和感があります。

⑦ら抜き言葉

⑥い抜き言葉と同様、話し言葉としては違和感がないのですが、「ら」が抜かれると日本語として誤りである、という内容です。
例えば、「来られる」というのが正しい日本語ですが、話し言葉は「来れる」という状態です。
⑥同様、話し言葉としては自然でも、カジュアルな印象を与えてしまいます。ビジネス上で頻発させると失礼で小馬鹿にしている印象を与えかねません。
メール等の文章だとさらに違和感があります。

⑧メールの「いただき」多用問題

丁寧なメールを打とうとして、「いただき」多用しがちではありませんか?
多用すると二重敬語になるだけではなく、文章が回りくどくなり相手に真意が伝わらない可能性があります。
例えば、「こちらのHPをご覧いただき、アンケートフォームを開いていただき、結果を記入いただき、完了後メールでご報告をいただきますよう、よろしくお願いいたします」
一つの文章で4回も「いただき」が出てきました。
「いただき」は一つの文章につき一つに留める必要があります。
正しくは、「こちらのHPをご覧のうえ、アンケートフォームをクリック・結果を記入いただき、完了後メールでご報告をお願いいたします」です。

まとめ(丁寧にし過ぎるとダメ/大事なのは誠意)

間違った敬語は、丁寧にしようとしすぎて日本語としておかしい事態に陥りがちです。 丁寧にしたいのであればいっそ「ですます調にすればOK」くらいの気持ちでよいのかもしれません。
また、美しい日本語を使うのが望ましい一方で、一番大事なのは正しい言葉遣い云々よりも誠意です。相手を敬っている気持ちが伝わるのが重要です。
例えば、高校生のバイト敬語は耳障りは悪いですが誠意を持っているのが伝わりきちんと仕事をしていれば問題ありません。逆に敬語はしっかり使えていても、仕事はしない・誠意がない・・・では本末転倒です。
誠意を持ちきちんとやるべきことをやったうえで、正しい敬語は活きるのです。

本内容は、音声配信アプリstand.fmでもお話しています。
本編以外にも、コメント欄で
「よろしかったでしょうか、の使い方も問題である」
「保育士言葉(冒頭に「お」をつける)乱用に気をつけたい」など
気づきがたくさんありますので、是非ご視聴ください!


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