見出し画像

『定番演出』についてキャプテンが思うこと

皆さま、こんにちは。
B buddy consultingの唐木です。

僕たちは『プランナー』と『キャプテン』
という二つの視点で一つの物事を
分析し進化させて行くことを
大きな特徴としています。

そんな中でnoteでは、
それぞれの気づきを記しております。


結婚式の中で新郎新婦様やゲスト様の
想いを伝え、感情を高めてくれる演出。

流行りに乗って出てくるものもあれば、
時代に淘汰されていく演出もあります。

その中でも、長年求められて続けてきた
「ケーキカット」「新婦手紙」「記念品贈呈」など『定番演出』と呼ばれるもの。

しかし、この定番演出。
結婚式の「予定調和」「テンプレ」と
言われたりするのも確かです。

今日はこの『定番演出』について
キャプテンである僕が紐解いてみます。


◆なぜ「予定調和」と言われるのか◆

画像1

前にも記したように、
長年結婚式の大切な演出として選ばれ、
残り続けてきた。

それなのに、
「予定調和」「テンプレ」と呼ばれるのは
何故なのでしょうか?

それはおそらく、
「表面上のものだけが露出しているから」
だと僕は思っています。

結婚式といえば...と
誰にでも想像できてしまうシーン。

映画やドラマでも、
そして友人や親族の結婚式で
何度も目にする同じような光景。

そういった、目から見えるものだけが
あまりにも強く映りすぎてしまい、
「どれも同じに見える」
そんな風に感じてきたのではないでしょうか?

実際に「みんなと同じは嫌だから」
という声から、
例えばケーキカットなら
ケーキの種類は時代を追うたびに
その色やカタチを大きく変えてきました。

中にはケーキに入刀することをやめ、
「ローストビーフ」や「ハンバーガー」に
入刀するという斬新なアイデアも
よく目にします。

もちろんそれも一つの正解なのでしょうし、
否定するつもりは毛頭ありません。

ただこれだけ入刀するものが
新しく幅広くなっているのに
予定調和やテンプレと言われ続けるのか、
そこに僕は、キャプテンとして
疑問が浮かんでいました。


◆プロフェッショナルのテンプレ◆

画像2

もちろん、そういった定番演出を
「やらない」という選択肢も
一つなのかもしれません。

ただ、その選択が、
本当に新郎新婦様の伝えたい想いや
届けたいものと合致しているのだろうか?

もしかしたら、プロフェッショナルの
僕たちのチカラ不足なだけでは?
と考えるようになりました。

『目に見えるものだけがあまりにも強く映りすぎて』

これをそうさせてしまったのは
僕たちプロフェッショナルなのかもしれません。

写真,SNSで映えることを
追求していった時代に。

新郎新婦様が「これやりたい」に対して
「いいですねやりましょう」と答え、
これまでと同じように創り続けてきた結果。

意味や価値を忘れて「届け方」「見せ方」を追求できていないのかもしれない。

でもそれなら、僕たちプロフェッショナルが
介在している価値はどこにあるのだろう?と。

キャプテンがする新郎新婦様への
ケーキカットの説明やお声がけは
どれも同じでいいのだろうか?
MCは何度も出席したゲストなら
モノマネすらできてしまう
「ウエディングケーキご入刀です!!どうぞー!!...おめでとうございまーす!!」
この言葉、伝え方だけでいいのだろうか?
音楽のかけ方一つとっても
入刀タイミングに合わせてボリュームを
グッと上げるだけが正解だろうか?


もしかすると...
定番演出を何度も繰り返し
創り続けてきた中で、
僕たちプロフェッショナルこそ
テンプレとなっていたのかもしれません。


________________________________

実は2021年春先。
この問題に向き合う時間を創ることができました。

フリーウエディングプランナーであり
B buddy consultingのコンサルタントでもある
佐伯エリがとある疑問を投げかけてきた。

「ケーキカットをもっと深めたい。私たちにできることはないのだろうか?」と。

そこで、音声型SNS 『clubhouse』にて
とあるルームが開かれた。


佐伯さんの悩みをみんなで解決しよう🌈✨『ケーキカットをもっと深めたいんだけど🤔』を考察する部屋(2021,3,25実施済み)

↓↓

MC、キャプテン、プランナー、PA
各方面のプロフェッショナルが集まって
この疑問に対して真剣に向き合ってみた。

この時の様子や気づきについては
こちらをご覧ください↓↓↓


________________________________



◆テンプレを脱却するために◆

画像3

長く愛されてきた「定番演出」を
ちゃんと新郎新婦様や見届けるお客様にとって
意味や価値を感じられるものにしたい。

「テンプレ」を脱却していくために
僕たちが出来ることは何だろう?


結婚式創りの「入口=プランニング」で
心を砕いて見つけ出し、
丁寧に拾い集めてきたもの。
この演出を通してお2人は
どのようにゲストに見てもらいたいのか?
誰に届けたいのか?
何を感じて欲しいのか?
一つ一つ、演出の中に「意味」「価値」など
おふたりのパーソナルな部分を込めて創っていく。
それはもちろんビジュアルだけでなく、
新郎新婦様、ゲスト様の「感情曲線」や
「届け方」「見え方」も意識して。
↑(場創りの部分)
そして、今度は
『出口=体現』する各クリエイターに
それをリレーし、それぞれのクリエイティブに託す。
受け取ったクリエイター達は
そのおふたりの本質からブレないように、
自身の感度やスキルで体現していく。

こうした中で
演出を見せるタイミングは変わり。
選ぶ音楽が変わり。
キャプテンの動きが変わり。
MCの言葉選びが変わる。

そうすると、きっと
同じ「定番演出」でも
おふたりのパーソナルな部分が体現され
本質的で美しい演出、シーンを創り出せます。



________________________________


実際に僕が初めてフリーウエディングキャプテンとして結婚式施行に携わった
2021年6月6日軽井沢での結婚式。

この日のケーキカット。
キャプテンの僕はそのシーンに合わせ
新郎新婦様へのケーキカット説明や動きが
大きく変わりました。

新郎新婦様、ゲスト様が何人も涙するほど
美しいケーキカットとなりました。

↓↓

結婚式はそもそも、
インスタ上にあるものでもなければ、
私達の中にあるものでもない。

いつだって新郎新婦様や
そのおふたりを大切に想う人たちの
中にあるものから創られます。


そこに私達プロフェッショナルの
ちょっとしたスパイスを加えることで。


そのシーン、刹那を
何年後の未来でも思い出せるものへと
変えていけるのです。


画像4

唐木裕介🧜‍♂️




私たちのコンサルティングに関して
初回オンライン相談は無料です。

clubhouseの深海ルームは、毎週一回開催しています。ラジオ感覚で気軽に聴きながら、私たちの施行に触れていただけたら嬉しいです。

また、体験プランのご用意もあります。私たちの活動にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
皆様とお話できることを楽しみにしております。

ご相談、お問い合わせはこちらから


いただきましたサポートは、結婚式を進化・深化させ、皆様にとって良い体験価値を提供できる業界へ発展させるための活動に大切に使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。