中学不登校、高校中退、引きこもりニートから慶應へ、2年生にして心折れる。そうだギャルになろう。

胃が痛いという感覚を始めて知った。朝と夜はぐちゃぐちゃになった。担任の先生に電話で謝る母の声が聞こえたらその時が朝だ。

部活が辛かったのが大きかったようにも思えるけど、本当のところはわからない。気分が落ち込むようになって、鬱みたいになってきたと言った。当時の俺なりの精一杯のSOSだったのかもしれないと今になって思う。そんなこと言わないで、と母は言った。俺には自分を説明するだけの語彙がなかったし、母だって息子の全てを即座に受け入れるわけではない。傷つけようとする人なんて誰もいなかったけど、誰も幸せではなかった。

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