本を読んで知識を得ることが全てではない

春は教育書フェアがあり、欲しい教育書が次から次へと溢れてきます。

学級経営も心配だな、教科についても理解を深めたいなと、ついつい教育書を買い漁ってしまいます。

結局、読む本には限りがあり、本棚の肥やしになって失敗することが多いのですが・・

また、大学院に進学したこともあり、本棚に本が入りきらないという事態も起こっています。

そんな中、自分の身に突き刺さるフレーズを見つけました。


知識の在り方について、外山(2022)は次のように指摘しています。



ふえすぎた知識は捨てなくてはならない。知識はゴミではないが、ありすぎて、あふれるようになればゴミと同然です。ゴミ出しが必要で、惜しいなどとはいっていられません。


新しいものを生み出すのは、忘却によって洗い、流され、削られ、加工されたもののみである。それが創造する。


このことは、教育においても同じことが言えると考えます。

知識・技能だけをひたすら詰め込んでも、結局忘れてしまい、生きて働くものにはなり得ません。

それよりも概念化するなど、高度な知識を求める方が得策ではないでしょうか。

本を全て読みきれないことは分かりきっていることなので、割り切って読める分読んでいきたいです。

また、インプットしつつ、アウトプットも行いながら、本当に残ったものを大切にしていきたいです。


参考文献

外山滋比古(2022)「やわらかく、考える。」PHP文庫

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