見出し画像

突然キスする男は何なのか〜経験から語る

昨夜、子が寝た後テレビをつけ、ダラダラとドラマ「プロミス・シンデレラ」を見ていたら、突然男が主人公の女にキスするシーンが2回あった。

1回目は、打ち上げ花火を前に唇を近づけるも阻まれ未遂に終わるが、直後に「好きだ」と告白。2回目は女よりも年下の男。部屋で女の傷の手当をしながら、「兄貴(前述の男)のこと、お前は好きなのか」だの、眠くて忘れたが、さぐりを入れつつ、でも俺のこと好きなんじゃね?と少しは思ったのか、突然キスをしていた。女は阻まなかった。

ドラマでは「突然のキス」は割とよく見るし、そこからストーリーが大きく動くこともある。では現実はどうか。私個人のことをいうと「突然のキス」は2度程ある。別々の男で、全く違うシチュエーションだった。今回は突然キスしてきた男、突キス男について、経緯やその後を書ける範囲で書く。

突キス男1 同じ年の、今風な公務員

20代後半で、市の施設で働いていたとき、市の職員と知り合う機会が多かった。ある時、職員である5つぐらい上の色っぽい女性先輩に誘われ、その先輩の同期の男性と、その後輩と男女4人で飲む機会があった。その後輩を、仮にM君とする。

M君とはその少し前に、イベントの仕事で一緒だった。その時も割と良い雰囲気で過ごせ、飲み会に現れた時はかなり嬉しかった。M君の話を先輩にしたから、飲み会がセッティングされたような覚えもある。彼もまんざらでもないようで、「いやー良かったじゃん、バジルさんとまた会えてさぁ」などと濃ゆい顔の先輩に言われニヤニヤしている。

見た目ですか?バスケ経験者というだけあり長身で、髪は就業規則ギリギリと思われる茶色。公務員のイメージとはかけ離れた雰囲気をまとっていた。私は流行りのショートパンツ、それも秋を意識した深緑色を履き、黒いロングブーツを合わせていたが、当時それはおしゃれで似合っていたと、思いたい。

チェーン店の居酒屋に入り乾杯、およそ先輩達が盛り上がって話し、その次に後輩、私は飲みながらの聞き役で、仕事の話が主だったと思う。その後2次会のカラオケに。

私はかなり酔っていた。もともとお酒が弱いのに、ちょっと嬉しい再会と、慣れない場での緊張が入り混じり、いつも以上に飲みすぎていた。やばい、吐きそう。

「気持ち悪い」

一言言い残すと、部屋を出て女子トイレに向かう。個室に入り、便座の前に座りゲロゲロ戻してしまった。胃液のすっぱい味が口元にも残る。あれ、後ろに背の高い人の気配がする。

振り向くと、M君の顔が近づいてきた。そのまま引き寄せられるようにキスをする。唇が一度離れたが、今度は私から近づけた。数秒してそっと唇を離すと、M君はなにも言わずに出ていった。

その後、私は頭が朦朧とした状態で部屋に一人で戻り、半ば寝ながらM君の歌唱を聞くことになる。

いや、よくできるよな、ゲロした後に。後日冷静になり思う。そして電話で聞いた。「あのとき、何かなかった?」「何かあったっけ?何もなかったよ〜」見事に笑ってはぐらかされた。

なお、M君には彼女がいた。飲む前から知ってたけど。遠距離だそうで、それは飲んでいる時に直接本人から聞いたような。その後も皆で飲む機会はあっても距離が縮まることはなく、その後彼は、その遠距離恋愛の彼女と結婚した。

以上が突キス男1についてです。気が乗れば2も書きます〜。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

テレビドラマ感想文

ありがとうございます。励みになります。