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データの同期とバックアップ (2022年春)

 デジタルデータの大部分を占める写真と動画。どのデバイスからもアクセスしたい、そして機材が故障してもデータが無事であるようバックアップは確実に取っておきたい。
 2022年春時点での利用機材・サービスについてまとめておく。

全体像

撮影機材はカメラ(一眼カメラ、コンデジ)とスマートフォン(iPhone)。
MacBook Airを母艦としてここに集約後、バックアップ先は物理デバイスとしてQNAP NAS、クラウドサービスとして最終保存先はGoogle PhotosとAmazon S3の2つ。iCloudは契約容量の範囲内で使用。以下、データ取り込みから最終保存までの流れに沿って解説。

①カメラからMacへ

 カードリーダーを介して、もしくはカメラがUSB-C端子を備える場合にはケーブル直結にて、Macへ取り込む。アプリからの読み込みはせず、Finderを2枚開いてドラッグ&ドロップ。
 Mac内での保存場所は「ピクチャ」および「ムービー」以下に西暦フォルダ(2022など)を掘り、その下に適宜フォルダを作る。旅行や運動会などのイベントの場合にはそれ用にフォルダを作る。その他日頃撮りためていたものの取り込みの場合には月フォルダに。

①'カメラからiPadへ

 旅行先などでの一時的なバックアップとしてiPad Air 4を活用する態勢は出来ている(のだがこの2年旅行していない)。帰宅するまで②以降のバックアップが行えないため、SDカード破損などのトラブルに備え、iPadを介してポータブルSSDへバックアップを取る。MacBook Airを持参している場合はMacBook Airで実施してもよい。iPadはビューアとしても重宝する。

②NASへのバックアップ

 Macからのデータバックアップ。「ピクチャ」「ムービー」フォルダの中身をNAS上のHDDにコピーする。NASは2012年に買ったQNAP TS-212。HDDを何度か大容量なものに交換しながら長らく使っている。

 HDDを2台内蔵できるが、RAIDにはせず、1日1回「ピクチャ」「ムービー」フォルダを同期する設定にしている。現在はHGSTの4TB、Seagateの6TBが入っている。Macからのコピー先はHGST、夜中にSeagateへ同期される。HGSTの容量が逼迫してきたら8TBとかに差し替え、Mac→Seagate 6TBへコピー→新HDDへ同期、の流れにする予定。RAIDにする場合は2台を同容量のものにし、交換も同時に行うのが通常であろうが、バックアップの用途なので時間差での同期であっても問題ないため、1台ずつの交換がし易い方法をとっている。
 というかこの記事を書くのに購入履歴を調べたら10年前だったことに驚き。さすがにNAS本体の買い替えを検討しよう。次もQNAPかSynologyにすると思う。

③Googleフォトへのコピー

 クラウドバックアップその1。Googleフォトへ。

以前はこの設定で無制限に投入できたのだが…

 Googleフォトはバックアップというよりも、いろんなデバイスでの鑑賞用途である。iPhoneやiPadにアプリを入れておけば、「○年前のこの日」やコラージュの提示などGoogle側からの通知があり、思い出に浸る楽しみが得られる。また検索機能も秀逸で、地名などのキーワードで過去の写真から該当しそうなものを瞬時にピックアップしてくれる。過去の記憶が曖昧なときに調べる手段としても写真検索は重宝する。このあたりAppleよりもGoogleの方が優っている印象であるため、iCloudではなくGoogleフォトをメインに使用。
 いよいよ保存容量の上限に達してしまいそうなのだが、Google Oneに課金するつもりでいる。100GBで250円/月、200GBで380円/月、2TBで1,300円/月。依然として「保存容量の節約画質」にしているので100GBで数年は行けるであろう。

④Amazon S3へのコピー

 クラウドバックアップその2。自宅が家事になるなどしてNASのデータも失われた場合のバックアップとして、Amazon S3へデータをコピーしている。

 Googleフォトとは異なり、再圧縮しない生データをコピーしているが、コピー1日後にGlacierにする設定にすることで費用を抑えることができる。現在写真233GB、動画186GBの合計420GBほどであるが、月200円台である(為替レートにより変動)。
 データのコピーにはCyberduckを使用。アカウントの初期設定が済めば、ドラッグ&ドロップするだけ。

⑤iPhoneからiCloud+

 ここからはiPhoneのカメラで撮った写真、動画の管理について。
 AndroidスマホであればmicroSDカードを取り出してカードリーダー経由でMacに取り込む、あるいはUSBケーブルを直結してマスストレージクラスとしてマウントしてデータを取り込むことも出来るのだろうが、iPhone、iOSではそういうわけにはいかない。
 AppleにはiCloudというクラウドサービスがあり、iOS、iPadOSデバイス間でのデータ同期を行えるので、これを活用することになるのだが、iCloudの容量も有限なので適宜整理しなければならない。
 iCloudは無料でも5GBのストレージを使えるがさすがに足りない。iCloud+ 50GBストレージプラン(130円/月)に加入している。その上は200GB/400円、2TB/1,300円。Googleと同程度。
 私はGoogleフォトのほうに集約する方針としたのでiCloudのほうは50GB以内に収める運用とする。4K動画を撮りだすとあっという間に逼迫してくるので要注意だ。
 具体的には⑦でMacにデータを取り込み済みのデータについては、容量を見ながら古いものから削除していく。

⑥iPhoneからGoogleフォト

 iPhoneにGoogleフォトアプリを入れ、節約画質にて自動アップロード設定にしておくだけ。Googleフォトには③でアップロードしたカメラのデータと集約される。なのでビューアとして役に立つ。

⑦iCloudからMacへのダウンロード

 ブラウザでicloud.comにログインし、「写真」から一括選択してダウンロードする。そして②でNASへ、④でS3へコピーする。③はiPhoneから済んでいるので不要。

今後の展望

 iPhoneからGoogleフォトの要領でNASに自動バックアップしてくれるアプリがあれば、⑦→④のところが簡略化できそうな気がしている。QNAPからもQphotoというのが出ていて、機能としてはありそうだ。

(4) Save photos directly to your QNAP NAS from your device camera and camera roll

Qphoto on the App Store (https://apps.apple.com/us/app/qphoto/id597801329)

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