見出し画像

今年の目標は?

2024年最初の投稿となる今回は、言語学習において目標を設定することの重要さについて書いていきたいと思います。

ちなみに皆さんは、2023年の目標は達成できましたか?

アメリカのある調査によると、新年の抱負を設定した人のうち23%が最初の1週間で挫折するそうです。

そして年の終わりにその年の目標を達成できたと答えた人は目標を設定した人のわずか9%だったそうです。

これでは目標を設定することが成功につながっていないように思えますが、実は目標を設定することはとても大切です。

なぜ目標を設定することは重要なのでしょうか?立ててもあまり意味のない悪い目標や、逆にパフォーマンスを上げてくれる良い目標はあるのでしょうか?

今回は言語学習の観点から上の質問に答えていきます。

目標の前に目的を明確にする

目標を設定する前に、目的を明確にすることが非常に重要です。

多くの人は「今年こそ英語を頑張る!」といった目標を設定しがちですが、その前にまずなぜ英語を勉強したいのかを考えましょう。

受験勉強のためだったり、資格を取るためだったり、会社での給料アップのためだったり、あるいは海外へ移住するためだったりと、英語などの言語を学びたい目的は人それぞれです。

まずはその目的を紙に書いてください。

そして自分の書き出した目的をじっと眺めてみてください。

心が震えてきますか?やる気がみなぎってきますか?

もしそうならば、あなたは自分に正直な目的を書いたことになります。

もしその目的を見ても何も感じなかったら、実はあまりやりたくないことを目的だと考えてしまっている、あるいは思い込んでしまっていることになります。

この場合、言語学習はうまくいきません。最初の1週間、あるいは1ヶ月で挫折してしまうでしょう。

今年のあなたの目標は言語とは関係のないものにした方がいいでしょう。

良い目標とは

目的がはっきりとしたところで、次に目標を設定していきます。

良い目標を立てるようにしましょう。

悪い目標とは、冒頭で触れた「今年こそ英語を頑張る!」といった目標です。

この目標には大きな問題点があります。

ズバリ、具体性に欠けている、という問題点です。

良い目標は、短期的、中期的、長期的な段階がはっきりとしている目標です。

言語学習に関する目標を立てるのであれば、毎日やること、毎週やること、毎月やること、そして一年後に達成したいことの4つを考え、それを紙に書いてください。

毎日やることは、例えば通勤や通学の時間中にできることを目標に設定するのがおすすめです。

単語帳を使って単語を暗記するでもよし、無料アプリで勉強するでもよし、毎日必ず気軽にできることを目標に設定すると長続きします。

毎週やることは、自分の趣味に言語を絡めたものがおすすめです。その趣味が学びたい言語が話されている国に関わるものだとさらに良いです。

例えば週末に英語で映画を一本観るとか、好きなアーティストの曲を一曲覚えて歌えるようにするとか、好きなスポーツの試合をその国の言語で観戦する、といった目標がおすすめです。

毎月やることには、できるだけ人とのコミュニケーションが必要なものを選んでください。

例えばその言語を話す人が多くいる地域の郷土料理レストランに行って店員さんと話してみるなど、少し手軽さの面ではハードルが上がりますが、重要なのは言語を実際に使う機会を作り出すことです。

そして一年の最後に何を達成していたいのかを書き出します。もしそれが資格試験であれはわかりやすいですね。自分の趣味についてその言語で話せる友達を1人つくる、といった目標でもいいと思います。

年末の休みにその言語が話される国に遊びに行く、というもの非常にいい目標です。これを数年繰り返すと年々自分が現地のネイティブとどんどん会話できるようになっていく感覚を特に感じられやすいです。

重要なのは具体性です。「毎日勉強する」といった目標は立てないようにしてください。

具体的に何を何分やるのかをしっかりを明記してください。

先ほど書いた目的に短期、中期、長期の目標を合わせて紙にしっかりと書き、目につきやすいところに貼ってください。

(目的)
(毎日やること)
(毎週やること)
(毎月やること)
(一年後には…)

目標を設定する重要性

ここまで、どのように目的を明確にし、短期、中期、長期の良い目標を立てる方法について話してきましたが、そもそもなぜ目標を設定することは重要なのでしょうか?

理由の一つは、目標を設定していなければ、言語学習に役に立つことをしても実感が湧きにくいという点です。

英語で週に一度映画を見ることを目標にしていない人が洋画を観ても、それはあくまでエンタメであり、何かを達成したという感覚は起きないでしょう。

しかしそれを目標に設定していれば、例え100%理解できなかったとしても、目標を達成したという達成感が生まれます。

カラオケで洋楽を歌った場合でも同じことが言えます。目標を持たない人にとってはただの娯楽ですが、目標を持つ人にとっては「学び」の一部になるのです。

もう一つの理由は、良い目標は目的の達成に確実につながるという点です。

これはあくまでも良い目標を設定した場合に限られます。

短期、中期、長期の目標を論理的に段階的に設定し、そこに必ずコミュニケーションの要素を取り込めば、あなたの言語学習は確実に前進します。

具体的かつ実現可能な目標を設定し、毎日確実に言語をマスターしていきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?