見出し画像

古典の楽しさ

ちかごろ、やけに「古典」が好きになって、困っています(^^)

これもお歳のせいなのかと、ちょっと悩むこともあったりして・・・・・・

そもそも、

「現代語訳好色一代男」(岩波現代文庫)井原西鶴(著)吉井勇(訳)

「現代語訳好色一代男」(岩波現代文庫)井原西鶴(著)吉井勇(訳)

「新版 好色五人女―現代語訳付き」(角川ソフィア文庫)井原西鶴(著)谷脇理史(訳注)

「新版 好色五人女―現代語訳付き」(角川ソフィア文庫)井原西鶴(著)谷脇理史(訳注)

「武道伝来記」(岩波文庫)井原西鶴(作)横山重・前田金五郎(校注)

「武道伝来記」(岩波文庫)井原西鶴(作)横山重・前田金五郎(校注)

など、西鶴をいくつか読みなおしてみたところあたりから、またまた古典のリズムにとりつかれてしまったようです。

『雨月物語』に興奮して背筋が冷たくなり{{(>_<)}}…(>o<)ヒックシッ!!

「雨月物語」(岩波文庫)上田秋成(作)長島弘明(校注)

「雨月物語」(岩波文庫)上田秋成(作)長島弘明(校注)

『癇癖談』を読んで今も昔も変わらない世情と上田秋成のジャーナリスト精神にほくそ笑み。

「雨月物語・癇癖談 (新装版)」(新潮日本古典集成)上田秋成(作)浅野三平(校注)

「雨月物語・癇癖談 (新装版)」(新潮日本古典集成)上田秋成(作)浅野三平(校注)

『平家物語』を読み出したらあまりのおもしろさに止まらなくなって一気に読破してしまい。

「平家物語を読む―古典文学の世界」(読みなおす日本史)永積安明(著)

「平家物語を読む―古典文学の世界」(読みなおす日本史)永積安明(著)

『古事記』に胸をわくわくさせ(^^)

「現代語訳 古事記」(岩波現代文庫)蓮田善明(訳)

「現代語訳 古事記」(岩波現代文庫)蓮田善明(訳)

つづけて『太平記』に手を出したのだが、こんなにおもしろい本ばかり読んでいては仕事にならないと思ったので、いったん脇へ置くことにしたのでした(爆)

「太平記〈1〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈1〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

これ以降、積読中です!(*´艸`*)

「太平記〈2〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈2〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈3〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈3〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈4〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈4〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈5〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈5〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈6〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

「太平記〈6〉」(岩波文庫)兵藤裕己(校注)

なんだか、トラブル続きで仕事もバタバタしてるのにぃ~かっぱえびせん状態です!

そうそう、日本人の遊び心でも少しふれたけど、日本人が、どうして「遊び」が下手になったのか、ということについて考察してむると・・・・・・

【関連記事】
日本人の遊び心
https://note.com/bax36410/n/ne0bb47d75937

後白河法皇が編纂した『梁塵秘抄』におさめられている「遊びをせんとや生まれけむ・・・・・・」という今様がうたわれて以来、日本人は、おそらく世界で最も早い時代に、貴族だけでなく一般庶民も「遊び」に目覚めた民族だったように思います。

「梁塵秘抄」(講談社学術文庫)西郷信綱(著)

「梁塵秘抄」(講談社学術文庫)西郷信綱(著)

その結果、能、狂言、茶の湯、生け花、歌舞伎、浮世絵、読み本、相撲、吉原、島原・・・・・・といった素晴らしい「遊びの文化」を創りだしてきた。

にもかかわらず、黒船の襲来に仰天し、明治になって西洋文明に追いつけ追い越せと必死になった日本人は、いつのまにか遊びの下手な民族になってしまい、欧米から輸入されたスポーツ、つまり身体を用いた娯楽文化までも「体育」という教育にしてしまったんだなぁ~^^;

さらに、人気の沸騰した野球を「武士道」と結びつけ、今日では経済優先社会のなかで、野球をはじめとするスポーツを「企業宣伝」に利用するようになったのも事実ですね。

そのような近代日本の「ボタンの掛け違え」を正そうとしているのがスポーツの世界で言うと、Jリーグのムーヴメントであり、サッカー人気の高まりは、明治以来の日本人が忘れていた「遊びの文化」の復権につながるのかなって気がします。

考えてみれば、あらゆるジャンルで「近代日本」のドラスチックな転換が求められているのが現代。

ならば、いまこそ「古典」を読むときではないかと、ちょっと、高尚なことを考えてみたりしてね(^^)

そう!

プレ・モダンの日本人の考えに接するべきではないかなって・・・・・・

そんな考えから、以前読んだことのあるものを再読してきっかけをつかみ、適当に読みやすいものから読破していこうと「古典」に手を出したのだったが、いやはや、「古典」がこれほどおもしろいものとは、また、歳を重ねる事に、面白みが違っていて、正直いって思いもよらなかった出来事です(^^)

どうも不惑!?を超したせいかもしれない、とも思うのですが、「古文」を受験の厄介モノとしか教えてくれなかった日本教育界を、あらためて恨みたくもなる(○`ε´○)プンプン!! 

そういえば、そういう「古文教育」も、「近代日本のボタンの掛け違え」のひとつといえるにちがいないよd(^.^) ねっ?

【参考図書】
「古文の読解」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「古文の読解」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「古文研究法」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「古文研究法」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「国文法ちかみち」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「国文法ちかみち」(ちくま学芸文庫)小西甚一(著)

「精講 漢文」(ちくま学芸文庫)前野直彬(著)

「精講 漢文」(ちくま学芸文庫)前野直彬(著)

「新釈 現代文」(ちくま学芸文庫)高田瑞穂(著)

「新釈 現代文」(ちくま学芸文庫)高田瑞穂(著)

古典に登場するお寺などを訪ねて、京都散策もいいかもなぁ~

行くのなら、冬がいいかな?

寒さの中、わびさびの世界を感じながらね!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?