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plain living, high thinking

シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。

新潮社から「考える人」という季刊誌が発行されています。

以前、ふと本屋でみつけ、手にとったのが「考える人 2007年夏号 No.21 続・クラシック音楽と本さえあれば」で、

基本コンセプトは「plain living, high thinking (シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」です。

「plain living, high thinking」とは、産業革命後に急速な都市化が進むロンドンでイギリスの詩人ワーズワースが書き遺した言葉。

私の別のブログの一言メッセージにも記しています。

この「William Wordsworth」の一節は、自己顕示のスタイルや流行などではなく、人間の根本的な生きるということに対する力強い言葉ですね。

「plain living & high thinking」とうたっているように、忙しい人生をいったん立ち止まり、静かなところで自分を捉え直すための雑誌です。

まぁ~結局、この季刊誌を読んで、影響されてしまうところが情けなくはあるのだけれど、真似ていく中で、自分のオリジナルを生み出して生きていきたいと、思っています。

「考える人」の巻頭には、こんな言葉がありましたので、紹介させて頂きますね(^^)/

「考える人」のサイトは↓コチラからどうぞ!

Webでも考える人
https://kangaeruhito.jp/

**********「考える人」の巻頭より**********

暮らしにはモノも情報も溢れている。

私たちが日々のなかで「考えている」のは、ほんとうに自分が考えたことなのか、疑い始めるとなんだか怪しくなってくることもあります。

溢れる情報の何を選択し、何を捨てるのか。

暮らしに大切なこと、不要なモノをどう判断すればいいのか。

大きな変革の波は、私たちの生活に、頭のなかに、じわじわとしみこみ始めています。

その大きな波のなかで自分の船をどのように漕ぎ出せばいいのか、途方に暮れることも少なくありません。

ものの考え方と暮らしはウラとオモテのようなもの。

暮らしぶり、生き方と無縁の「ものの考え方」はないはずですし、「ものの考え方」はその人の日常から切り離すことはできないはずです。

”plain living”があってこその”high thinking”であり、”high thinking”あってこその”plain living”なのです。

私たちは今ふたたび、ワーズワースの言葉を頼りにして、自分の頭で考える力を問い、シンプルな暮らしを考えるべき時間と場所へたどり着いたのかもしれません。

たまにはテレビを消して、身の回りも整理して、一人の「わたし」に戻り、自分の言葉と生活を取り戻したい。

溢れるモノや情報をいったんせき止めて、ひと息つきたい。

思考する頭に新鮮な空気を送り込みたい。

そんなあなたのために用意する、小ぶりの静かな部屋に季刊誌「考える人」はなりたい、と考えています。

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やはり、行動指針となる言葉は、重要ですね。

「plain living, high thinking」と似た意味合いの言葉に「我は我が素を行う」があります。

「中庸」をその出展としていますが、意味は、「環境に左右されたり、人に影響されたりしないで、わが素(そ)、すなわち自分の素志、志願を貫くことをいうのである。」です。

そうそう、マルクスも「資本論」の序の最後に、ダンテの「神曲」(浄火篇第五曲)の言葉を言い換えて次のようにいっていました。

「なんじの道を行け、そして人をしていうにまかせよ!」って。

お!

「世の中の人は何とも言わば言え。わが成すことは我のみぞ知る。」

知ってる人は知っている、坂本龍馬の言葉ですね。

私もこういった感覚で生きているところはあります。

最悪でも、一人でもいいから自分の事をわかってくれたらそれでいいみたいな感覚ですね。

言葉にしても文字にしても、いくら尽くそうが伝わらない時は伝わらない時もあれば、一瞬の阿吽の呼吸のように、瞬間で全て伝わる時もあります。

お互いの何かが通ずる時って微妙なものだと思います。

伝わらなくても無理は、ない。

だけど、ひとつの生き方として、意固地になることなく、他人の声に耳を傾けることを忘れず、「我は我が素を行う」も良いですよ、ね(^^)

みなさんは、「小ぶりの静かな部屋」を、用意していますか?

私は、自宅の四畳半の部屋を占拠して、秘密基地化しています(爆)

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