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【メモ(memo)】責めても変わらない

責める、何かのせいにする、これって、とても、エネルギーの無駄遣いですが、あなたは、これをやっていませんか?

何かのせいにする、何かを責める、または、誰かを責める。

そして、自分を責める。

つい、一番簡単なので、やってしまいそうになります。

何かがうまくいかなかったら、誰(何)のせいでしょう?

自分が傷ついたら、誰(何)のせい?

日本人は、とくに、自分を責める習性を持っていて、

「まあ、結局は、私が悪いんだけど」

と前置きをしながら、それでも、何かのせいにしたりもします。

確かに、周りでの出来事は、直接的であれ、間接的であれ、詰まるところは、自分で引き起こしていることが多いので、誰の責任かと言えば、自分、ということは、あるでしょう。

でも、ここがよくなかったんだ、と理解したなら、もう、その時点で、何かを責めなくてもいいのです。

責めたって、起きたことはどうにもなりゃしないのだから。

次へ生かす、起きたことから学べるところだけ切り取って、後は、気分を切り替えるように、エネルギーを向けるほうが建設的・健康的。

起きたことをココロの中で何度もリプレイすると、そのたびに傷ついたり、悲しんだり、怒ったり、そのときの感情に引き戻されて、再度、何か(誰か)を責めたくなってしまいます。

だから、リプレイはしないこと。

そして、別なことを、考えるようにしましょう。

それから、同じように、自分を責めても、何も変わりません。

私のせいでこうなった、と必要以上に自分を責める人が多く、ストレスの原因にもなるし、セルフエスティーム(良い意味での自尊心)にも、いい影響を与えません。

自分の何かが今を引き起こした、と理解したなら、ましてや、反省したなら、その時点で、もう自分を責めなくても、いいではありませんか。

自分を責めても、罪悪感になるだけ、引け目を感じるだけ、落ち込むだけ。

そうしていると、問題解決や、これからに向けるべきエネルギーが、完全に、失われてしまいます。

それでも、つい自分(誰か)を責めてしまう、というなら、きっと、その責めることが、何かの役に立っているからです。

例えば、自分(誰か)を責めて落ち込んでいれば、何もできない(しない)ことの完璧な言い訳になります。

そう意識していなくても、もしかしたら、潜在意識の中に、これがあるのかもしれません。

もしあなたが、今、何かで、自分を責めているなら、何かの言い訳になっていないか、確かめてみてください。

過去の事実は、それとして受け取り、これからの自分に役立てれば、それほど、悪いことではありません。

過去を許して、

「もういいんだ」

と思えることも、自分への思いやり。

これは、甘えじゃなくて、逆に、強さです。

責めても、何も変わらない。

自分さえも、何も変わりはしません。

なら、代わりに何をしよう?

と、考えてみてください。

例えば、たくさんのことが、私たちを隔てようとしている世の中で、もしかしたら、時間だけが、誰にでも、平等なものかもしれないと思う。

遠く離れたあなたと、あなたをつなげられるものかもしれないと思う。

だとしたら、そのすべての瞬間が、やさしい時間であったなら。

その一分は、誰かを傷つける一分ではなく、誰かと、笑い合う一分であってほしい。

その一秒は、自分を責める一秒ではなく、自分を、労わる一秒であってほしい。

理想論かもしれません。

平和すぎる話なのかもしれません。

でも、そのやさしい、一分一秒が積み重なることで、この世界は、優しさを、少しずつ、獲得できるのではないでしょうか。

なぜなら、時間とは、あなたそのものなのだから。

地球上には、それぞれに、それぞれの、優しい時間がある。

すべての人が、どうか、優しい時間を刻むことが、できますように。

【参考記事】

【今日の短歌】

「責めるとか許すとかいふのもちがふ 馬肥ゆる秋 だから忘れず」
(染野太朗「反転術式」『外出』八号,2022.11より)

「ねむりつく方法みつけられなくてあるだけ莢の豆はじきだす」
(青柳守音『風ノカミ』より)

「母たちは乳母車より手を放すセガンティーニの絵に見入るとき」
(小林幹也『探花』より)

「なだらかに底を見せたる泥の上を鷺は歩めり影揺らしつつ」
(西川啓子『ガラス越しの海』より)

【参考図書】
「Think Again The Power of Knowing What You Don't Know」(English Edition)Adam Grant(著)

「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」アダム・グラント(著)シェリル・サンドバーグ (解説)楠木建(監訳)

「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」アダム・グラント(著)楠木建(監訳)

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