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≪固定観念≫

たとえ失敗しても、世界は終わりません。

そして【参考記事】から、学べるのは、以下の点です。

①失敗に不寛容であってはならない。

②但し、同じ失敗を2度やらかさないを徹底しなければいけない。

③失敗とは、重要な知的財産である。

④それ程に、失敗からの学習を重視する組織・個人というのは強烈であり、あまりにも強いのだということを再認識(歴史を正しく学ぶ)しておく必要がある。

⑤組織や社会が失敗に不寛容になるのは、失敗を絶対に許さない文化が根底にあり、失敗に対する必要以上の恐れが、私たちに染み付いているからである。

⑥こんな社会で、一体誰が勇気を持ってリスクに挑戦できるのか?

⑦こんな社会で、失敗の経験や知見を進んで提供し、改善に役立ててもらおうなどと考えられるのか?

⑧失敗という名の勇気ある挑戦を称え、そこから生まれるイノベーションこそ”財産”と考える。

⑨確かに私たちは、失敗が怖い。失敗を嗤う人、あげつらう人を無くすことはできないし、その口を塞ぐこともできない。

⑩「失敗してもいいから好きにやってみろ」。この魔法の呪文を多くのリーダーが使いこなし、部下の目をキラキラにすることを願う。

以上の点も踏まえた上で、悩みの原因。

実は、固定観念に囚われていることからくることが多いです。

この固定観念を解決する方法として、「論理療法」からのアプローチがあります。

論理療法とは、アルバート・エリスによって1955年ごろに提唱された心理療法です。

その骨子は、簡単にいうと「人の悩みは、出来事や状況に由来するのではなく、その出来事をどう受け止めるかに由来する」ということです。

この受け止め方のことをビリーフ(Belief、固定観念)といいます。

例えば、「自分の仕事は高い評価を受けるはず」というビリーフを持っていると、自分の提案が採用されないと不愉快になってしまいます。

「自分の仕事よりほかの人の仕事の方が評価が高いこともある」というビリーフを持っていれば、たとえ自分の提案が採用されなくてもさほど不快にはならず、「今回は採用されなかったけれど、ポイントを変更して再挑戦してみるか」とポジティブに思うことができます。

論理療法ではビリーフを変えるだけでなく、行動を変える(この例ではポイントを変更する)ことで、出来事を変える(採用されない→採用される)ことも提案しています。

その基になっているのが、「ABC理論」と呼ばれている理論です。

ABC理論は、以下の英語の頭文字をとっています。

A:出来事(Activating event)→提案を却下された

B:ビリーフ(Belief)→仕事で高い評価を受けなければ、自分の価値は否定される 。

C:結果、悩み(Consequence)→不愉快に思う、仕事がやりにくい、職場にいて緊張する 。

ABC理論では、同じA(出来事)にあっても、B(固定観念)が違えばC(悩み)は変わってくると考えます。

ただし、心の中のBを変えるだけで済まそうとすると、単なるいい訳、こじつけで終わってしまいます。

Bを変えた後、できることならAも変えるように工夫すること(ポイントを変更して再提出することで、
採用されるようにする)も必要です。

論理療法は、「思考、感情、行動は相互に関連しあっている。」という前提に立っています。

ある悩みを解決したいなって思うとき。

悩みは、思考の悩み、感情の悩み、行動の悩みの3種類に分類されます。

この3つのうちどのポイントからアプローチしても、ほかの2つに連鎖すると考えられます。

論理療法の中心概念は「ビリーフの変容」です。

簡単にいうと「自分を不幸にする思い込み(ビリーフ=固定観念)があるなら、それを変えてみよう」ということです。

論理療法は、問題をより柔軟に、感情的にならず理性的に、悩んでいる本人の現状に即してアプローチしていくものです。

みなさんも、悩み(不必要な固定観念)を捨て去るために、必要に応じて論理療法で解決してみてください。

【参考記事】
「打ち上げの中断」を「失敗」と書き立てて批判しようとする記者のヤバさについて。
https://blog.tinect.jp/?p=81179

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