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偶には騙してみるのもいい

以前、まだ実現していないことでも言葉にしてみたり、もう実現しているみたいにすることで、その気になれたり、また実際にそうなる、というお話をしたことがありました。

世によく聞かれるアファーメーション(こうなりたいと思っていることを肯定的に現在形で言い切ることで、潜在意識に働きかけること。)もそうですね。

また、act as if (もうすでにそうなっているかのように振舞うこと)もその効果がある、というものでした。

多分、皆さんもこれはあちこちで見聞きしたことがあるかと思います。

聞いてそういうものなんだ、と頭で理解しても、なかなかこれができないときがあります。

そうでないのに、もうそうなっているみたいに言葉にしてみることって、今の自分を受け入れるとか自分に正直でいることと反しているのではないか?

言葉にして自己暗示にかけても、それは自分を都合よくダマそうとしているだけなんじゃないか、というわけですね。

確かにそうかも。

でも、そのだますことで効果があるときもあります。

だって、脳ってけっこうだまされていることのほうが多いのではないかしら。

だますというと語弊があるかもしれませんが、違う言い方をすると言葉の使い方次第で、脳はいくらでも反応が変わってくるという意味です。

脳が違うように反応すれば、思考も行動もそれに反映されてきます。

そうなれば、現実もまたそれに伴って変わってきます。

子供たちを見てください。

大人がウソでも褒めてくれれば、それで本当にその気になります。

私たちだって褒めてもらえたら、たとえお世辞とわかっていてもなんとなくその気になります。

実験で、あなたたちは賢い、賢い、といわれ続けて教えられた子供たちと、あなたたちは何をやってもダメだといわれ続けて教えられた子供たちとでは成績に違いが出てくることが知られています。

最近の振り込め詐欺なんか、まさにこの言葉の使い方と人間の脳の思い込みの作用を上手に使ったものです。

また、私たち自身の中にある思い込みにとらわれて、違うことへの可能性に心を開いていないだけのときもあります。

思い込みとは、ポジティブでもネガティブでも働きます。

たとえば、これってウソじゃないかなと思っていたら、確かに懐疑心がつのるし、ウソという言葉が大きく影響してしまいます。

逆に、これって本当にそうかも・・・・・・と思ったら、また違ってきます。

この際、自分に都合のよいように言葉を使ってみる、というのではどうでしょう。

だます、という言葉に抵抗があるなら、自己暗示とか意識トレーニングとか、潜在意識への働きかけ、とか言葉を変えてみるのも効果があります。

とにかく、その気になってくるまで、繰り返し言い聞かせてみるのもひとつの方法として見てみるのです。

実際にそれが効いたという人の方が多いのですから、やってみない手はありません。

ただ、あまりに今の自分とかけ離れていると確かに言葉にしてみてもその気になれないときもあるかもしれませんから、言葉使いに自分らしさを反映できるよう、多少工夫するのもいいですね。

何度やってもどう繰り返しても、どうにも信じられない、できないという場合は、逆に、やらないことが何か別の目的を果たしている可能性があります。

もしかして、変わりたくない、とか、変わることへの不安や恐怖があったり、自分が良いことに値しないと思っていたりすると、できるよりもできないほうが都合よくなってしまいます。

その結果、無意識にできないほうを選んでいるかもしれません。

このあたりは、一人一人事情も違うので、コーチングなどで探ってみるのもいいでしょう。

いずれにしても、普段は自分の健在意識しかわからないので、潜在意識のパワーにあまり気づきません。

まだそうなっていないのに言葉にしてみることは、自分の健在意識にはウソをつくことになるかもしれませんが、潜在意識にはあまりそのウソとかホントの区分けがありませんから、やってみる価値ありです。

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