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【自由詩】<未完成>いつかは消えていく命(音楽付き)

命には限りがある。

これは、

もう、

どうしようもない事実。

だから、

いつかは、

さくらの花びらのように、

ゆるやかに散っていくしかない。

生まれ変わりを信じているけど、

今の自分には、

いつかお別れする時がくることを、

それは、

受け入れるしかないことは、

知ってる。

だからこそ、

その間は、

精一杯に生きていきたいと、

誰もが願うこと。

その限られた時間の中で、

自分のすべてを受け入れるからこそ、

大切な人のすべても、

受け入れなければならないと想うのだけれど、

どれほどのかたちにならない、

そして、

見えないそれを、

受け止めてあげたら満足しますか?



【女性編】

曖昧な言葉よりも、

簡単な約束より、

欲しいのは、

手の温もり、

そして、

二人だけの時でしょうか?

それを得られれば満足できますか?



【男性編】

生きるのに必要なもの、

それは、

とってもささやかなもの。

ほのかに道を照らす、

小さな約束。

例えば、

ワガママを言ってもいいから、

隣で笑っていて欲しいだけでしょうか?

本当に、それを得られれば満足できますか?



それを、

教えてください。



嬉しいことも、

悲しいことも、

楽しいことも、

辛いことも、

切ないことも、

寂しいことも、

ぜんぶ受け入れなければいけないと思うけど、

たぶん、

本当に受け入れなければならないのは、

それでは足りなくて、

見えない何か?

それを、

わかってあげれないなら、

妥協することよりも、

そうでなきゃ、

だぶん。

誰かを愛してはいけないような気がする。



Every Little Thing「Time goes by」



と考えてみたけど、

そうじゃなくて、

人はみんな、

違いはあれど、

どの感情も、

相反する感情を持っていて、

だから、

人は矛盾の中で生きている。

みんな、

それは無意識に認識していて、

認識して苦しむ人、

臨機応変な人、

色々いると思うんだけど、

その矛盾という存在は知っているのに、

自分の矛盾には気付いていない。

そのすべてのベースにあるのは、

諦めの良さで、

気付かなくてイイような感情を、

コントロールする仕組みを、

作っていて、

無意識に、

ある一部の感情を消してる気がするけど、

もう、

それを、

私は、

思い出せないが、

人はみな、

多かれ少なかれ、

自分のすべてを受け入れることが叶わず、

苦しんでいるんだろうなと、

想像することは、

まだ、

出来るようで、

その原因は、

たぶん、

甘え方が足りていなかったのかも知れない。



母猫は、

一生分の生きる知恵を、

たった3週間で子猫に授けて去っていく。

人の心根に住む一匹の猫も同じ。

だから、

子猫が親に速く乳離れさせられると、

モソモソと、

柔らかい物を、

モミモミするのと、

同じ感覚が多かれ少なかれ人にもあって、

生き方、

身の守り方、

人との付き合い方、

を学び損ねた分、

心根に住まう猫にも、

足りないものを抱えた子猫のままの心があるから、

ふと不安になったり、

寂寞の念にかられしまうのかもしれない。



大人になったいまでも、

自分に足りていないものはたくさんある。

子どものときに知りたかったのではなく、

今も、

まだ、

学ぶべきことという方が、

正確かもしれない。

「教えてほしかった」という後悔があるなら、

自分が、

それを、

誰かに、

教えられるようになればいい。

教えられるレベルにないなら、

それは、

まだ、

学びの途中ということだから、

これからも、

勉強していけばいいだけのこと。

さてさて、

それはそうと、

私は、

大人になる前に、

なにを、

知っておきたかったのだろうか?

また、

大人になった私は、

それを知り、

身に着け、

誰かに、

教えられるようになっているのだろうか?

そうでないなら、

自分が学びたかったことを、

ちゃんと教えられる大人になりたい。



だから、

もう少し、

できるだけ、

優しく、

柔らかく、

生きてみようかと思う。

モソモソしながら、

モミモミしながら、

それでも、

優しく、

そして、

柔らかく。

足りない箇所を、

少しづつ補いながら、

もう少し、

そう、

生きてみたら、

見えない何かが、

みえてくるかも知れないから。



私に、

一番、

何が足りていないのか、

それが知りたい。

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