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やると決まっていることを『今やる』と決定して下さい【理事長のコラム】

「実行」

これまでコラムでも勉強会でも私が何度も取り上げている内容がいくつかあります。
そのうちの一つがこちら。
「考より行、まずはやってみる。やりもしないで『難しい』『できるわけがない』などと言ってはいけない。やったことがないから、できるかどうかがわからないだけで、やってみなければ前に進まない。失敗しても構わない、失敗はやる気に正比例する。失敗を避けるのではなく、そこから何かを学ぶ。失敗する為に、まずは実行する」
というもの。

もう何年もバウムにいる職員は、きっと飽きるほど耳にしていることでしょう。何故そんなにも繰り返し語るのかと言えば、もちろん特に大切な考え方だからです。

ちなみに、これは全くの無計画・無秩序にがむしゃらに動きなさいということではありません。
夢を現実にする為には必ず数字を入れる、目標を設定するということも繰り返しお伝えしていると思います。簡単な計画でいいからとりあえずは作って、そしてそれをすぐに実行して下さいということです。計画の段階で完璧なものを作ろうとあれこれ考えることこそ行動が遅れる原因であり、もっと言うならば『やりたくないことだから理由をつけて実行しない』のではないかとも思います。

誰もが自分がやりたいこと、趣味や好きなことなどは、たとえマイナスの要素があっても積極的に実行できるものです。
例えば
「健康の為にランニングを始めようかな、でも最近天気が悪いからまたにしようかな」
という人はおそらく
「暑くなってきたから熱中症にならないように涼しくなってからにしよう」
「汗をかくと秋風で冷えるといけないからまた次の機会に…」
と言い続けて1年が経過することでしょう。しかし、この人にもし映画鑑賞という趣味があったら、雨が降ろうとどんな季節だろうと必ず映画館へ足を運ぶのではないでしょうか。
逆に体を動かすのが大好きな人は、季節を問わず何らかの手段で走り続けるはずです。

バウムは「健康経営優良法人」を目指していますが、そこを考えるにあたって絶対に考えから外せないものが職員のBMI(ボディ・マス指数)です。『体重(kg)÷身長(m)の二乗』で計算され、この数値が18.5~25未満であれば普通体重、それ以上であれば1度~4度の肥満として判断されます。

私自身も実感がありますが、20代の頃と比べて明らかに、素人でもすぐわかるくらいに健康診断の数字が悪くなっています。人間に限らず生き物は年をとるものですし、それに伴っていろんな機能が衰えていく以上、何もせずに現状維持ということは絶対にあり得ません。『何もしない』と決定した結果が今だということです。
重要なのは
「どんな結果が欲しいのか、その為にどんな努力をしないといけないのか」
です。

たまに、
「努力したって報われるとは限らない」
という人がいますが、私は違うと思います。それは
「結果に繋がるまで努力し続けられなかった」
のではないでしょうか。もちろん、自然災害による外的要因など、どうあっても努力を続けることができない状況に陥ってしまうこともあるでしょうし、それら全てが本人の責任であると断言するつもりは全くありません。ただ、上記したBMIの適正数値の維持などは多くの場合本人のやる気次第でどうにでもできるはずで、それができないのは自分の決断であり自分の責任です。

ビジネスの世界では特にそうで、どんな会社でも1年に1回、必ず決算が出ます。皆さんが立てた事業所の目標、経営計画の数値目標、それらが正しく実行されていなければ当然結果はついて来ない。結果を出す為には実行が必要で、実行する為には目標が必要。目標がすでにあるのなら、皆さんは『考』を挟まずに行動するだけです。

皆さんに常々お伝えしているように、最終的な利益責任は理事長一人にあります。そして皆さんには、実施責任をもっていただきます。ぜひ、やると決まっていることを『今やる』と決定して下さい。
習うより慣れろの精神で、行動を変化させていきましょう。 

理事長 笹谷 寛道

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