見出し画像

時間は誰にとっても平等で、それをどう活用するかはあなた次第です【理事長のコラム】

「現在」

人の時間を区切る言葉の一つとして「過去」「現在」「未来」がありますね。「あなたは今、このうちのどこに所属しているか?」
と尋ねられたら、もちろん現在と答えるでしょう。

難しく調べようとすると『現在とは過去や未来と対になる概念』などとも書いてありましたが、要するに『過去から未来に向かう過程の中で、今この瞬間存在している位置』が現在ということになります。そして、あなたの立っているその場所はすべて『過去の選択』により決定されています。
今の環境に満足しているか、それとも不満でいっぱいかはわかりませんが、いずれにしてもあなた自身の決定によって今の場所にいることは間違いありません。

もちろん、不可抗力の部分もあるでしょう。
例えば、新型コロナウイルスの蔓延や前述した大きな自然災害、あるいは税金が大きく変わったなどというのは、個人でどうこうできる範囲でないことは確かです。しかし、それらも含めた結果どう動いたかが過去の決定であると私は思います。

つまり
「未来をより良くするために『現在』の自分がどういう決定をするのか」
ここがとても重要なのです。

私は経営計画を5年先までの見通しを考えた上で毎年作成しています。年末年始の数か月を使って、その1年間を振り返りつつ、皆さんの5年後の姿と、その時会社があるべき姿を考えます。達成すべき5年後の目標が定まったら
「じゃあ1年後、2年後、3年後にはどうなっていないといけないのか」
と逆算で考え
「『現在』は何をしないといけないのか」
を明確にしていきます。
これは皆さんの人生にも通じる所があるのではないでしょうか。

もちろん私は会社でいえばトップの立場ですから、このバウムが人生そのものでもありますし、一心同体のような所もあるので一概に皆さんと同じとは言えないかもしれません。しかし、人生設計やプライベートな部分においてもきっと、何かしら思い描いた理想の未来があって、それを逆算した時に
「いつまでに、そして今この瞬間に何をすべきか」
というのはある程度決まってくると思います。

先のことを見据えるというのは意外と難しく、なおかつその時間が長くなるほどあいまいになっていきますから、なかなか具体的に活動に落とし込むことはできないかもしれません。
ですからせめて『1年先』を見た時にどうなっていたいのか。それさえわかれば『365日前の今の自分は何をするべきなのか』がおのずと決まってきます。

他のコラムでも、ダイエットや貯金の話などをお伝えしてきたかと思います。
1年後に何キロ体重を落としたいなら1か月ごとに何キロ間隔で落とさないといけないのか、1年後にいくら貯めたいなら毎月いくら貯金しないといけないのか。ここまで数字にするのがわかりやすい内容であっても、意外とすぐに動き出せる人は決して多くない。

「今日は気分が乗らないから明日からやろう」
を繰り返しているうちに数か月、1年経ってしまったという人は多いのではないでしょうか。実際、このコラムを執筆している『現在』は3月14日です。公開されるのは4月になりますが、つまり新年が明けてからもうすでに25%が経過しているわけです。
「こないだまでお正月だと思ったのに、いつの間にか…」
という感覚をお持ちの人は多いでしょう。今年に入って何か抱負を掲げた人は、その達成に向けて動くことができていますか?

月日が過ぎるのは早いものです。それは間違いありませんが、いつの間にか過ぎていた月日に後悔するような生活を送るべきではありません。
時間は誰にとっても平等で、それをどう活用するかはあなた次第です。もしも今後悔しているなら、過去のあなたの決定がどこかで間違っていたということでしょう。
すぐに軌道修正し、改めて1年後、そして将来あなたがどうしたいのか。その為に今何をするべきか、考えるきっかけにしてみて下さい。

理事長 笹谷 寛道

この記事が参加している募集

オープン社内報