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「会社の目標」と「自分の目標」を一致させて楽しく生きる方法 その②

『「会社の目標」と「自分の目標」を一致させて楽しく生きる方法 その①』で会社の成果と個人の成果を一致させる方法を書きましたが、今日はリタイヤを意識する50代の方向けに書き直してみました。

現役のころは、成果とは何かと問われれば

1.売上利益の目標達成
2.お客様の満足

と答えていました。

しかし、もしいま現役だったら同じ事を問われたとしても、こんな答えをしていたと思います。

「メンバーと目標を共有し、メンバーの強みを活かして目標を達成できたことが成果です。売上目標、利益目標は単なる尺度です。」

日々売上の追われている現役の皆さんには、
「おまえ、なに格好つけてんだ? そんなことは綺麗事だよ」
っと思われるかもしれません。

しかし、いつか皆さんがリタイヤした後、
自分は、何のために一生懸命働いてきたのか?
 自分は、これから何をしていけばいいのか?

と考えるときが必ずやってきます。

ですから、今日は「まぁ そういうものなのか?」くらいで読んで頂ければ良いと思います。

1.事業の「成果とは何か?」


サラリーマン、個人事業、人は様々な形で仕事をしています。

いずれも、事業を継続するために、利益を稼がないと成り立ちませんから、売上利益は最優先されるべきものです。

経営学者のピータードラッカーは、利益についてこんな定義付けをしています。

利益とは、企業が事業を継続・発展させていくための条件である。 明日さらに優れた事業を行なうためのコスト、それが利益である。

まったくその通りだと思います。
成果とは顧客への貢献であり、利益とは成果の尺度です。

ただ現場に目を向けると、少々見え方が変わってきます。

売上利益、顧客への貢献は大切なことですが、それが自分自身の成果なのか?と考えると違和感があります。

もちろん利益が上がれば、給料や待遇がよくなり、昇格すればさらに収入が増えますから、その意味では業績が上がれば個人の成果にも繋がります。

でも振り返ると、昇格や給料が上がったときは嬉しいのですが、時間が経つとそれが当たり前になり、成果と感じることはなくなっていきます。

つまり定年までずっと昇格昇給ばかり追いかけた末、達成感など感じられなくなるということです。

2.個人の成果を考える

昇級昇格を成果と考えないとすれば、個人の成果とは何なのか?

定年までは会社の目標を追いかけていれば、個人の成果はあまり考えなくてもいいかもしれません。

しかし定年後の成果はどう考えれば良いのでしょうか?

いま男性の平均寿命は80歳、健康寿命は72歳だそうです。
とすれば65歳でリタイヤした後の7年間は、個人の成果とは何かを定義しておく必要があります。
※健康寿命とは、自分の身の回りのことを自分でできる程度の健康を示す。

『LIFE SHIFT』に以下の記述がありました。
要約すると、人は人との関わりを通じて幸福を感じるということです。

人 は 他人 との 関係 を通じて、 帰属 意識 を いだき、 自分 が 評価 さ れ て いる という 感覚 を 味わえる。

 人 は、 愛し、 愛さ れる とき、 自分 が 幸せ で、 大切 にさ れ て い て、 尊重 さ れ、 理解 さ れ て いる と 感じ られる。

  LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略  東洋経済新報社

つまり、リタイヤ後の個人の成果は、人との関わりを通じて得られるもので、お金ではないということです。

3.「会社の成果」と「個人の成果」を、折り合いをつけて「リタイヤ後の成果」に繋げる


これ、一見 難しい課題のように思われますよね。

でも考え方を変えれば、意外に簡単にできることでもあります。

一例ですが、会社の目標を達成させるためには、インナーコミュニケーションが必要です。

ビジネスでは目指す姿、目標、戦略戦術に、メンバーの『共感』『共有』、さらに『話を聴き切る』ができないと成果は上がりません。

それらのスキルを個人の成果と定義したらどうでしょうか?

例えば、『共感』『共有』『聴き切る』能力を成果として得られれば、それこそ一生モノの個人の成果になります。


それらのスキルを体系化できれば、リタイヤ後もコンサルタントやコミュニティーのリーダーとして活躍できることになります。

以上はあくまで一例ですが、会社の成果をあげるプロセスの中で、個人の成果に繋がるようなことを見出して体系化できれば、リタイヤ後にクリエイティブな人生を送ることができます。

いかがでしょうか?

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